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「100かいだてのいえ」 いわいとしお
これは画期的な絵本です。
普通の絵本は横でめくっていくのに、これは縦に進んでいくのです。
そして、子供に数を教えるのにとてもいい絵本となっています。
ある日、トチくんは100かいだての家のてっぺんに住む誰かからお手紙をもらいました。遊びにいったその100かいだての家にはいろんな動物たちが住んでいて、それぞれの習性に応じた暮らしをしています。
やはりなんといってもその描き込みがすごい!
可愛らしい絵柄で、それぞれの階の動物たちがいろんなことをしています。
絵を追いながら見ていくと、ちゃんと階数も書いているし、トチくんがどうしているのかがわかるようになっています。
めくって次はどんな動物が現れるのだろうというおもしろさもありますね。
そして、とうとう100階にたどりつくとそこには……。
縦にめくっていく楽しさと最後の驚き。
こんな家があったらきっと楽しいだろうな、と子供の冒険心をくすぐるような絵本です。
シリーズとして「ちか100かいだてのいえ」、「うみの100かいだてのいえ」もあります。どれもとてもおもしろいです。