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「こねこのぴっち」 H・フィッシャー文・絵 石井桃子訳
こねこのぴっちはおばあさんが飼っている動物たちのなかの一匹。
ぴっちはしかし、他のこねこたちのようにあそびません。そのこねこたちとはちがうことがしたかったからです。
そして、ぴっちはおんどりややぎ、あひるやうさぎのまねをして回りました。
しかしやっぱりうまくはいかないですよね。
こねこのぴっちがとても可愛らしく、他のいろんな動物たちも生き生きとして描かれています。小さなぴっちのお茶目なところとか、仕草がいいですね。
なかでも大きなベッドに小さなぴっちが寝ているところはきゅんとします。
いまいる場所は、近すぎるとよく見えないけれど、離れてその良さがわかることがある。この絵本はそんなことを教えてくれます。