もし私があなたなら君の笑顔を独り占めできるのに。
しょぼいよ?しょぼいよ?
いいの?
おもんないy(ry
もし。
もし私があなたなら、
どれだけ幸せなのだろう。
「悠太…」
佐伯悠太。
私の幼馴染で小・中・高とずっと同じ学校に通っている
言うなれば腐れ縁ってやつ。
何があってもいつも2人で行動してた。
私達は親友だ。
と思っていた。
少なくとも私は。
いつの間にか私は悠太に恋愛感情を抱いていた。
自分でも気付かなかった。
「おー、未菜ー。」
「…悠太。」
「今日こそ来瀬ちゃんに好きな奴いるかきけよー」
こんなことを言われるまでは。
「…自分で聞け、バカ」
初恋がこんなにつらいものなんて知らなかった。
「来瀬ちゃん好きな子居んのかなー」
「…」
「なー」
「…」
「なー…」
「うっさい」
本当は聞かなくても知ってた。
来瀬さんは悠太が好きだ。
暇さえあればずっと悠太を見てた。
陰で悠太の話をしているのも聞いた。
言いたくない。
悠太が他の子に盗られるのが嫌だ。
このまま来瀬さんをあきらめてまた私ばかりに構うようになって欲しい。
でも。
自分の我儘で悠太を苦しめたくなかった。
悠太には幸せになってほしかった。
私が悠太の恋愛対象になんかなれるわけがなかった。
ずっと隣にいた。
どんな時も一緒だった。
あいつが好きになる子はいつも私とは真逆のタイプだった。
今回もそうだ。
私は彼の“親友”どまりなんだ。
何をしたってかなわないのは分かってる。
だけど。
「…来瀬さん隣のクラスの田中君が好きって聞いたことがある…よ」
「マジで…?」
「…知らないっ」
「うーわ、俺失恋したよーっ!超ショックなんだけどーっ!!」
ごめんね。
ごめんね。
ごめんね。
だけど、
少しでも私に興味を持って欲しかったんだ。
「未菜っ!」
「…」
「未菜未菜未菜未菜未菜っ」
「五月蠅い。」
この声は悠太だ。
悠太がこんなにテンションが高いのはもう分かっていた。
「俺…!」
「俺…!」
やめて。
聞きたくないよ。
私…
「来瀬ちゃんに告白されたよっ!!!!」
悠太のこと…っ
「…あっそ」
好きだったのに…!
「なー」
「何」
告白されたにもかかわらず私に付きまとう悠太。
「俺告白されたんだよー?」
「ん?告発?」
「違うわ」
悠太がこんな調子だから私は悠太が嫌いになれなかった。
「祝ってくれよー!」
「なんで私が…」
私はあなたの彼女を憎んでるのに…
「祝ってくれよ!!」
私はあなたをだましたのに…
「…」
どうして悠太は私にかかわるの…?
「な!!親友っ!!」
親友。
そうだ。
私はあなたの親友だった。
恋愛感情を向けられることのない。
悠太の“お友達”だったんだ。
「…いいよ」
悠太。
「…おめでとう」
好きだったよ。
ほら面白くなかった―!ww
初めて書いた小説だし大目に見てください←