第十一話:リスク
「●▼▲■◆!!」
黄色い血飛沫が飛ぶ。
真二つに割かれた金属製の胴体はエンジンを吐き、ガソリンを撒き散らしながら機械片は横に倒れる。
大鎌に付いた血を振り払い、俺は仲間の方へ歩を進める。
大鎌に纏う残光はまだ残っており、幽かに揺れている。
「な、、、ッ、お前、一撃で、、、、?」
「はっはァ!強いな!体幹を鍛えているのか!?」
「、、、、体幹、ね。まァ、広背筋から腰の捻りまで一気に持っていかれた感覚はある。」
「銃を使え。銃は、いい。使え。刃物なんて使うな。」
「まぁまぁそんなミリィちゃん、、、、」
「親しくなった覚えはない。」
「あの、、、この足どうすれば、、、凍ってるんですが、、、?」
ティノの足首から下は完全に氷漬けになり、足を動かすたびにキィィと小さな音を立てていた。
「うわっ、、、、ホントに凍ってんじゃねぇか。おいヴェル!何とかできるか!?」
「えぇ!? わ、わたくし爆発は得意、、、、けどけどっ! 溶解はちょっと違うのですぞ!?」
「爆発はやめろ!!溶ける前に吹っ飛ぶ!!」
「じゃあどうするんですぞぉっ!?」
「、、、、ミリィ、撃て。」
「なにを。」
「足を。」
「やだ。」
「早いっ!!」
「【力の代償を払うのだ。】」
「へっ、、、今なんか聞こえたか?」
「何も聞こえてないぞ!もしや大脳皮質の鍛えが足りないのではないか!鍛えろ!」
「大脳皮質の鍛えってなんだ、、、?」
「なんか不味そうなのですぞ!!ほらっ、任務もクリアできたことですし早く帰還を!」
「【1分後に帰還します。準備をお願いします。】」
「〜♪」
「じゃんけんでもするか?」
「、、、ですぞっ!」
ジャンケンポン。
ティノ 「グー」
ヴェル 「パー」
勝ったのですぞ!
「【帰還を開始します。】」
光が瞬き、視界が白に包まれる。
俺たちは次の瞬間、学園へと戻った。




