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それは紅葉のように

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

紅葉って、急激な温度差がないと赤くならないそうですよ。

ピザまん食べたいなぁ。暑い夏の日に突然現れますね。

物語において幼馴染とは完全勝者を意味する。あれだけ長い間付き合ったのだから、そうなって当然だし、その予測を裏切ってはいけないという暗黙の了解が存在する。

だが現実というのは非情であり、長く連れ添った分、恋する様な刺激がない。だから恋愛へと発展しにくい。故に双方別々の見知らぬ誰かと添い遂げる事が一般である。

読者の予測通りにいかないのだ。人生と言うのは。


最近までは猛暑の如き温度を叩き出していたにも関わらず、最近はめっきり落ち込んで冬の寒さを思わせる。勿論、街の木々達も模様替えを行って、鮮やかな赤に染まっている。

そんな中、彼の誘いで紅葉を見ることになった。彼は私と手を繋いで街を歩き、ただ呟く。

「たまに思うのだけど、私達が幼馴染だったら付き合っていただろうか?」

彼は読書家だった。取り分け小説を嗜む。彼の意図を汲むならば、その問いに肯定を示すべきだろう。だがしかし。

「多分、付き合ってないと思う……。言っちゃなんだけど……その……恋愛対象として見れるのは誰も……。相手もそうだと思うからお互い様だけど……」

思い返す幼少期の記憶。周りの男子達の言動。今の彼の幼少期がどうだったなんて私は知らないし、知りたいとも思わない。だが今ほど落ち着いては居なかったので無かろうか? 今のこの空気感が気に入っている私にとって、其れから遠ざかる様な存在に恋はしない。

「そう。私もそう思う。そもそも『幼馴染』という間柄に胡座を掻いて、我儘なんでも許される。と思う様な人とは付き合う気はないよ」

口元は柔らかな弧を描いていたけれど、目は全然。鋭利な瞳が私を貫く。居た堪れない程に。

彼の過去を私は詳しく知らない。けれども……なんと言うか生々しい過去があったのだろう。其れこそ、『幼馴染』という立場に甘んじて、仲に亀裂が入る様な何かが。

空気が濁ったのを感じたのだろう、彼は何でもない顔で落ちゆく紅葉を指さした。

「紅葉って、激しい温度差がないとこんなに赤く染まらないんだって。恋愛も同じじゃない? ずっとぬるま湯の様な、変わらない関係で恋に発展するかと聞かれれば難しい」

「……代わり映えのない関係で、よく私を好きになってくれたね」

そう返すと、私の手をぎゅっと握った。見上げると静かに笑った彼がいた。

これ、数ヶ月前に得た情報なんですよ。


幼馴染でずっと一緒。互いに結婚しても仲が良かった。

けれども相手の我儘と、一言が原因で、突然連絡を絶った。という話。


まぁ、何が言いたいかと言えば、親しい仲にも礼儀あり。立場に甘んじて、胡座かけば足元掬われる。ということなんですが。


まぁだから、仲良くし続けたい人とは、やっぱり根本的な気を使った方が良い。

メンヘラ発動しまくるのは良くないという事です。


個人的見解なんですが、幼馴染でそのままゴールインしたのって、どれだけの方がいらっしゃるのでしょう?

私はそんなに多くないと思うんですよ。


幼小中、同じだった子も大勢いますけど、恋愛対象として見ていたかと言われればそんな事はなく。

相手もきっとそうでしょう。


長く一緒にい続けて、告白さえ忘れて、他の誰かと付き合うなんてこともあるでしょう。


だから幼馴染が負けないのは、現実ではそうそうないと思うんですよ。

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