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仮童話「3匹のデ豚」

作者: 首謀S・R!

ある村に3匹のブタ男の兄弟が住んでいましたが

あまりに働かないどころか、親の老後資金をFXで溶かしたので

3匹そろって実家を追い出されました


3匹のブタの名前は

長男の「バー」

次男の「カー」

末っ子の「チョウ」

です


自尊心とプライドが高すぎるくせに協力するという発想がない3匹は、

率先して動かないお互いを「このクソ豚野郎が!」とののしりあった結果、

別々に家を作ってセカンドライフをキメることに決めました


−−−

長男の「バー」はワラで家を作ることにしました


ただ、ワラで家を作るには骨組みに木が必要ですが、バーはそんなことは知りません

見かねた長老ブタがバーにそれを教えましたが、バーはワラだけで作れる!と一蹴しました


ワラを束ねて強靭な柱にすればいいと考えたバーは大量のワラを集めようとしましたが、ワラは農家で取りあうほど品不足のため高値で、バーの財力ではワラを集めることはできませんでした


結局、バーは近所の農家から盗んできたワラでゴザを作り、ゴザにくるまって寝ていたところ

オオカミに食われましたw


−−−

次男の「カー」は木で家を作ることにしました


ただ、家にするための木材は長期間にわたって乾燥させる必要がありますが

短気なカーは森で勝手に切り倒した生木を使い、ほとんど加工もせず強引に家を建てました


出来た家はまるで、地面に置いたイカダの周囲を乱雑に立てた木が囲むといった感じの物件

あえて言うなら、家サイズの虫カゴでした


隙間だらけの壁のせいで外から生活の様子が丸見えでしたが、登録者数100万人のy〇utuberを目指していたカーは、他人に見られるのはステータス!と言って虫カゴでのガラス生活を始めました


ただ、中で寝ていることも外からわかってしまったため

夜に壁の隙間から入ってきたオオカミに食われました


−−−

末っ子の「チョウ」はレンガで家を建てることにしました


レンガで家を建てれば火災に強く保険料も安くなるという持論でしたが

物件が出来なければ保険契約もできないので、とりあえず家を建てることにしました


ただ、レンガは重くて値段が高く、そのぶん漆喰しっくい代をケチった結果、

レンガは上に行くほど歪み、崩れないのが奇跡という素敵な仕上がりになってしまいました

しかも無計画にレンガを積み上げたため、天井に使うレンガがありません


匠の手によって予算内に建てられた家は、もはや家というより

レンガでできた井戸でした


屋根がないので家と認められず保険契約は見送られたうえ

壁を蹴飛ばして入ってきたオオカミに食われました


−−−

「バー」「カー」「チョウ」の3匹のブタ兄弟が食われてから数日後

村にある橋の上で苦しむオオカミの姿がありました


あんなコレステロールたっぷりな兄弟を食ったために食あたりを起こしてしまったようで、通販で頼んだ胃腸薬の配達が間に合わず、内臓が荒れたまま放置され数時間で死にました

苦しんでいる間、何度も川にゲリ〇ソを流してしまったため、下流に住んでいたオオカミたちも感染症で全滅


村は3匹のブタ男の兄弟のおかげで、つかの間の平和を手に入れたのです


ちなみに、3匹のブタ男たちの実家も、川の下流にあったそうです


どっとはらい(毒


平和になった村に突然襲い掛かる試練に対し、リフォームの匠たちが立ち上がった

崩れていたレンガを敷き、生木の虫カゴを組み直し、落ちていたゴザで着火する


次回「キャンプファイアー」


しってるか?

豚はオオカミも食べれるんだぜ(フラグ

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