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プロローグ・何故か健康器具を見て赤面する少女(中学三年生だから仕方ない)

 三分前、部室で二人きりになった途端に「三沢先輩、この前はすみませんでした」と、泣きそうな顔で謝ってきた優君。

 私は、優君の事が大好きだ。なので、恋の発展を期待した。優君と仲良くお話が出来るかもと、期待に胸を膨らませた。

 しかし、現実は妄想を飛び越えてきた。優君がカバンからマッサージに使う棒を出してきたのだ。振動しながらウィンウィン鳴るあれである。本来は恥ずかしい物ではないはずだけれど、思春期の私にはちょっと刺激的な物体で……。


 どうしてこうなったんだっけ?


「どうですか? コレなら先輩も、ボクに触られずに済むから安心でしょうし。この前みたいな失礼な事は、しないで済みますよ」

 そう言いながら、座っている私の背後に立つ優君。

 ま、まだ心の準備が出来てないんですけど!?


 どうやら優君は、先日の出来事をまだ気にしているようだ。あの日の事を振り返って、私も少し落ち着こう。

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