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『時空魔女大戦』 ―アヌンナキの秘宝争奪戦― 「何故か魔女試験にいるはずの無い、オトコが1人いるのですが!?」 =ここは男子禁制の魔女試験なので、“男の娘”にして誤魔化します=  作者: 井上 正太郎
第一章 何故か魔女試験にいるはずの無い、オトコが1人いるのですが!? ―ここは男子禁制の魔女試験なので、“男の娘”にして誤魔化します―
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44.アヌンナキに恐れられた人類

おはようございます。

第44話 

アヌンナキに恐れられた人類



 プラネットナインこと、惑星ニビル。


 惑星ニビルは、火山の噴火、地熱の上昇で、オゾン圏に穴が空いてしまった。

 そのため、宇宙からの放射線が降り注ぎかねない。

 そこで、アヌンナキらは、大気圏内に錆びない金属、金粉を巻いて、宇宙からの放射線を弾くことにした。

 アヌンナキらは、錆びない金属、黄金を求めて太陽系を彷徨っていた。


 そして、地球に黄金が豊富であることを突き止めたのだ。

 地球での黄金の採掘を、アヌと呼ばれる指導者と50人のニビル星人が行うことになった。

 たった、50人と思うかも知らないが、彼らは、10メーターもある巨人だ。


 しかし、ニビル星人の身体は、地球の環境に適さなかった。

 暑すぎる気温に、キツイ紫外線は痛みを伴う日焼けを誘発した。


 それは、薄暗い惑星ニビルでは、あり得ないぐらいの、紫外線に襲われたのだ。

 また、重力もニビルと違う。

 そのためか、腰痛や肩こりを発症してしまった。

 アヌは労働者から、ストライキという反乱をうけることになった。

「これでは黄金を運べない」


 そこで、アヌは息子たちに命じた。

「新たな労働者を地球の生物から作れ」と。


 そこで、最初に出来上がったのが、爬虫類だった。


 爬虫類は、労働には向いていなかったので、たちまち、労働を放棄して、何処ぞへ去ってしまった。


 次は、猿から労働者を作ることにした。

 失敗を繰り返し、繰り返し、満足の行く労働者が完成した。


 この時、アヌンナキの男性から遺伝子情報を取り出し、猿のメスの卵子に与え、試験管で受精させた。

 その受精卵をアヌンナキの女性の胎盤へ着床させて人類を創造したと。



 そこまで語ると、城主様は、私達に訪ねた。

「このシュメールの民の神話は、おかしいではないか?」


 城主様は、一呼吸置くと、

「これでは、アヌンナキの女性が産んだことになる。

 それは、あり得ないのだ。アヌンナキは10メートルの身体だ。

 たかだか1メートルから2メートル未満の人類を産めるだろうか?」

「「……」」

「さらに、黄金の採掘に来たアヌンナキが、女連れなのか?」


 私達には、何も答えられなかった。


「事実は、別のところにある。隠すべき何かがある。

 おそらく、産んだのは猿だ。

 猿サイズの子供を作るのに、失敗を重ねたのだろう。

 しかし、ようやく完成した労働者も猿では教育が出来なかったのだ。

 だから、アヌンナキは、その子を猿から取り上げたのだ」


 城主様は顔を上げて、こう言った。

「アヌンナキは、両性具有だと思う」

「ハヘッ」と、私は、情けない声をあげてしまった。

 しかし、城主様には、どうでも良かったのか? 予測していた反応なのか? 話しを続けた。


「アヌンナキは、X遺伝子もY遺伝子も有していた。

 ただ、組み合わせとしてY遺伝子を与えたのだ。繰り返した失敗の結果の判断だろう。いや、たまたまか?」

「ということは、アヌンナキの遺伝子は……」

「まさか、XXY?」

 

 しばしの沈黙の後、

「かもしれんな」と、城主様は答えた。



「だが、こうも考えられないか?

 アヌンナキは遺伝子情報を与えたのであって、Y遺伝子だけに限定したのではないと。

 つまり、X遺伝子も与えたのであれば、人類の女のXX遺伝子は、両方アヌンナキ由来のX遺伝子の人類の女もいるはずではないか?」


!!!?


「アヌの息子のエンリルは風を、エンキは水の神通力が使えた。

 我々が魔法を使えるのは、猿ではなくアヌンナキの遺伝子が濃いいからではないのか?」


 なんと!?

 魔女はアヌンナキの直系の子孫。


「その後、人類はエンリルの不審を買ったのだよ。

 1つは生殖機能を持ったこと。

 それともう1つは、勤労で勤勉な人類は、やがて、惑星ニビルに害をなすと。

 そして、エンリルは、人類が攻めてきたときに備えるため、ニビルに帰ったとされる」


「では、ジョンがニビルに行くということは!」


「人類がニビルに攻めてきたと思うだろう。

 だから、お前達は、ジョンを殺してでも、行かせてはならんのだ。

 人類がアヌンナキに逆らった時は、この地球には、大洪水や彗星を落下させる等、仕掛けがなされているのだから」



 それ!

 人類のピンチではありませんか!


「二人には時空船を戦闘艦に改造し、艦長、副艦長をしてもらいたい。頼んだ」


「「ふはへぇ」」と、腰を抜かす二人だった。



 次回の時空の魔女は、宇宙空間の戦闘には、ロボが欲しいんだよ!


読んで頂き、ありがとうございます。

雨でね。

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