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『時空魔女大戦』 ―アヌンナキの秘宝争奪戦― 「何故か魔女試験にいるはずの無い、オトコが1人いるのですが!?」 =ここは男子禁制の魔女試験なので、“男の娘”にして誤魔化します=  作者: 井上 正太郎
第一章 何故か魔女試験にいるはずの無い、オトコが1人いるのですが!? ―ここは男子禁制の魔女試験なので、“男の娘”にして誤魔化します―
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4.女装したら?

夜勤の休憩時間にでも!

第4話

女装したら?



「男だったら、女装したらOKだよ! 誰も男とわからんって、ワハハ」

「では、女装の練習をさせてよ、キーナ」

「なに、それ?」

「キーナで、女装の練習をしまぁすぅ。

 それで、出来たらアッくんに女装をしてみようと!」 

「女装も何も、私は女だし」

「だから、魔女の魔法で付けるのよ! あ、れ、を!」


「グヘッ!」



「おーい、エマァ、なに、これぇ」

「うーん、キーナのオマタに男の子を付けるつもりが……上手く行かなかったね。エヘッ」

「なぁにが、『エヘッ』だよ! 新種の生物にされたじゃない」


 そうなのだ!

 エマリーはキーナを男の子にしようとして、上手くナニを作ることが出来なかったのだ!  


 しかし、キーナは別段、怒ってはない。

 何故って、キーナも魔女。

 もとに戻すぐらい自分の魔法でも出来るからだ。

『まあ、実験台になってやろう』ぐらいのことだ。



 そして、男の娘イベントに参加させられたキーナ!

 いや、私、女なんですけど!

 なんか汗が吹き出す!


 その日以来、エマリーはキーナのもとに、有名な“男の娘”の写真を送り続けた。

 モデルは多い方が良い! ということらしい。


「いや、マジで男の娘ってわからんよなッ! 女より女子力、マジで高くない?」と、キーナは思っていた。


 さて、イベント当日!


「うわぁ、え、えまーぁ。なんだか、こわいよぉ」

「キーナ、全部、ひらがなになっているわよ! しっかり」

「ちょっと、トイレに行ってくるわ」

「トイレは男子トイレだよ」とヒソヒソ声で、エマが指示をするが、

『そんなとこ、行けるかいッ! 身障者用個室トイレを使うって』

 ということで、個室トイレに行く、キーナ!



 そこで、問題発見!?



 な、な、なんと!

 エマリーが作りそこねた男の子が、崩壊し始めているではッ!?


 いやいやいやいやいやいや!

 肉が煮崩れ起こしているじゃないのよ!

 このままでは、下着から肉が垂れ流しになるではないの!?


 ひえー、肉がプニプニだよ!

 このままでは、肉が破れて、肉汁が垂れるとかないよね?

 ないよね?

 な、い、よ、ね?


 キーナは『冷静にならなくては』と焦るが、エマリーが作ったのだ!


 問題が無い筈は無い!?


 ここは、自分の魔力を開放して、ナニを作り直すか?

 な、なんか、それも痛いよな……

 なんか、心が冷えるわ!

 でも、肉汁垂らすより、マシか?


「くはぁ、恥ずかしい。エマの奴め! 魔力開放!」


 ……


「もう、泣きたい。帰りたい。

 なにが、楽しくて!

 こんなことで、貴重な魔力を使わなくては、ならんのよ!

 そもそも、アイツは現物をちゃんと見たのか? えっ、見たのか!

 アッくんの見たって言っていたな。アッくんって、こんなのか? そんなはずないわー、煮崩れはせんわー」


 そう言いながら、トイレから控室に戻るキーナこと、日本名:紀井奈緒子であった。


 控室に戻ると、エマがパタパタっと、近寄ってきた。


「ねぇ、キーナッ! あんたのイベントネームは、『きなこ』だからね」

「はぁ?」

「紀井奈緒子を、一文字飛ばしで読んでよ! “きい なおこ”でしょう?」

「“きい なおこ”、一文字飛ばしで、“きいなおこ”で、“きなこ”」

「そう! “きなこ”なのよ!」


「はあぁ…… 

 “きなこ”ね……

 きなこ、美味しいよね……」

 ガクッと来たわ、エマリー!


「でしょう! 優勝は間違いなしだわ」

「いや、優勝してどうすんだよ。

 練習だよね。

 テメェとこの弟が女装するための練習だよね、これ!」


「優勝したら、雑誌のインタビューもあるってよ! それに優勝者には、『男の娘王国』って、イベントも開催出来るって!」

「王国って、王様かいッ! 男の娘が王様って、おかしいだろう」

「じゃあ、お姫様なの?」

「まだ、そっちの方がマシだわ」


 その時、

「みなさーん、イベントが始まりますよ! お化粧は、あと10分で終わらせて下さいね」と、スタッフから声が発せられた。


 うわー、緊張する。

 背中に汗が流れる。


 さて、イベントは、いよいよ、ドレスアップした男の娘達の登場です。


 あの、私、本当に女なんですけど!



 次回の時空の魔女は、ずんだ王国が建国されます。

読んで頂き、有難うございました。


次回もよろしくね!


追伸

ゾンビランドサガ、楽しみやわ(•‿•)

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