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【特別編】 月の裏側で

「さぁて彼に会えるかなぁ♪」


「会ってどうするの?」


「さぁね...でも試してみたいことがあるの!」


「新しい形態を使うの?」


「もちろん!そんじゃレッツゴー!」


美月が速度を上げて地球に入り込む。


「ここがあの地球かぁ....」


美月が地球に着陸する。


「て!もう夜!?」


そして美月は瑛遊田(えいゆうでん)夜空を見上げる。


「それにしても今日は夜空が綺麗ね♪さぁて彼の家に向かおっと♪」


しばらく夜空を見上げて三月は桐馬の家に向かう。


「こんな時間だし、さすがに寝てるよね?」


桐馬の家の屋根にのぼっている三月が言う。


「どれどれ?」


三月が逆さまになって窓から桐馬の部屋を見渡す。


桐馬の部屋は真っ暗で桐馬自身はぐっすりとベットで寝ている。


「グットタイミング!」


三月が喜び指パッチンをする。


「そんじゃ夢の途中失礼しま~す♪」


三月の人差し指から小さい気弾を放ち窓を貫通して寝ている桐馬の頭の中へ入る。


「成功♪良い「戦闘データ」が取れるといいなぁ~♪」


その頃桐馬はあの時のような謎の異次元空間にいる。あの時とは違い周囲は紅く空は雲一つないデジタル空間のような世界にいる。


「ここはどこだ?出来れば夢であって欲しいが...」


そこへあの時の二足歩行のオーガが現れた。


「またお前らか。変身」


桐馬は変身してオーガ達と戦いを始める。


「さぁ良いデータを期待してるわよ」


どこからか美月が桐馬を観察している。


桐馬はオーガにバレットショットを放つ。それに応じてオーガも口から火炎玉を放つ。


二人の技がぶつかり中心で爆発する。


しばらく二人は互いに技を連射し続ける。


「うわぁ♪綺麗な花火だこと♪」


美月が爆発する中心を見つめて拍手をする。


オーガはさっきよりもかなり威力のある火炎玉を口から放つ。


桐馬も気弾を作り「メテオブラスト」を放つ。二人の技が激突した時、周囲が煙で包まれ視界が遮られる。


美月が笑みを浮かべると煙によって視界が遮られたオーガの前に突然姿を現した桐馬がオーガの腹にストレートブレイクを叩き込み怯ませる。


怯んだ隙に桐馬がオーガの顔面に向かって回転蹴りを連続で与えてからジャンプして「カッターチョップ」を放ち一直線に切れ込みをいれ、オーガの顎目掛けてストレートアッパーで空中へ吹き飛ばす。


桐馬は空中にいるオーガに「メテオブラスト」を放ちオーガのコアごと灼熱の炎で焼き尽くす。


「やるわね♪それじゃ私も行きますか!」


隠れていた美月が変身して姿を現す。


「あなたは?」


突然現れた美月に桐馬は驚く。


「見事な戦いだったわよ♪」


「ありがとうございます!それよりも一体ここはどこですか?」


「ここは私が作り出した空間で、君の力を見たくて寝ている君をこの空間に入り込ませたの」


「なるほど」


「今戦ったように君の力を私にも見せてくれる♪」


「わかりました!」


桐馬は一瞬戸惑ったが美月と戦うことを決意する。


「最初に言っておくけど...甘く見ないでね♡」


「はい!」


美月がネックレスを取り自身の剣「ナイトカバスタード」を作成する。


桐馬はバレットショットを放つが美月がジャンプしたことによって回避される。


美月は回転して光刃を飛ばす「ブレードショット」を放つ。


桐馬は空から降ってくる光刃をダッシュしながら光刃を回避する。


空中にいる美月を何とかしようと桐馬はハイジャンプして飛行モードに入りバレットショットを放つがブレードショットの光刃と重なり中心で爆発する。


隙を見た美月は桐馬に踵落としをして桐馬を地上に落下させる。


桐馬は体制を整え落下を防いだ。


そして二人はゆっくりと地上に着地する。


桐馬は美月に「メテオブラスト」を放つ。


美月は自身の剣先を長く延長し、巨大化させる。


「まじかよ...」


桐馬はその長い剣先にドン引きする。


そして美月は「ギガカリバースラッシュ」で気弾もろとも切り裂く。


「あぶね!」


桐馬は匍匐(ほふく)ギガカリバースラッシュを回避してその隙に美月が握ってる手を目掛けてバレットショットを放つ。


美月は桐馬のバレットショットによりナイトバスタードをどこかへ吹き飛ばされる。


「残念だけど...武器を失っただけで好い気にならないでね!」


目にも見えぬ速さで桐馬にタックルを放ち吹き飛ばす。


「そんなら....俺も!」


立ち上がった桐馬も美月のように高速で移動しながら攻撃を始める。


二人は超高速で火花を散らしながら壮絶な激闘を繰り広げ、二人は同時にアルファスマッシュを放つ。


桐馬は激突する寸前で蹴り足を「青色」から「(いかづち)」に変えてライトニングスマッシュを放ち二人のキックが激突する。


桐馬が放ったライトニングスマッシュの圧倒的な威力で美月は押し飛ばされる。


そもそも美月は格闘向けの形態ではないためアルファスマッシュの威力も低い。


美月は桐馬同様に体制を立て直して落下を防ぐ。


そして二人はゆっくりと地面に着地する。


「どうやら...時間のようね♪」


するとフィールドがどんどん消滅し始める。


二人は同時に変身を解除する。


そしてどこからか吹き飛ばされたナイトバスタードが自動的に美月の元へ戻ってきて元のネックレスに戻る。


「短い間だったけれども楽しかったわよ♪」


「あの!」


「何?」


「また...どこかで会えますか?」


美月が笑みを浮かべて言う。


「会えるわよ♪どこかでね♪」


「桐馬!起きなさい!」


「はいはい」


桐馬がベットから起きてリビングに向かう。


桐馬があくびをすると夢で出て来た「あの言葉」を思い出す。


「会えるわよ♪どこかでね♪」


「どこかでか...]


気付くと桐馬はあくびではなく本当の「涙」を出していた。


「君のおかげでいい「データ」が取れたわよ♪ありがとね♡」


朝ごはんを食べ終わった桐馬は自身が通う中学校、羽川翼中学校に向かう。


「そういえば今日は「転校生」が来るんだっけ?どんな人かな?」


桐馬は心の声で言う。


「え~この学校に新しいお友達が、このクラスに来てくれました!」


「星名美月です。以後お見知りおきを」


「あれ!?あの人は夢の中ででてきた人!?さすがに...人違いだよね?」


桐馬が心の声で言う。


「じゃぁ石塚君のとなりで」


「はい」


「よかったじゃねぇか英雄」


「お、おう」


「これからよろしくね♪」


「はい!」


二人は互いに握手をする。


「そんじゃ!授業を始めましょうか!」


そして美月はあのフィールドで戦った桐馬の戦闘データを元に「スカーレッドブラスト」を作成した。


そして美月は桐馬の家族と接触し、一緒に住むことになった。


これらすべて彼女の「計画」である。


これは「第二章 星の名は美月」の裏で起きた物語である。

最後まで読んでいただきありがとうございます!


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次回もご覧あれ!

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