表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

たゆたふくらげ~理津美の家~

挿絵(By みてみん)


直美 (以下、直)「うわー!ひろーい!!」

理津美 (以下、理)「そんなことないわよ。」


直「いやいやいや、門から玄関まで歩いて5分とかないって!」

理「そうかしら?さあ、入って?」


直「うわー!ひろーい!!」

理「それ、さっきも聞いた。」


直「いやいやいや、さっきの広いは庭で、今の広いは玄関だよー!」

理「あ、そう、色々あるのね。」


直「ふわっふわの赤い絨毯じゅうたんが敷き詰められてて、BGMにクラシックが流れてるとか庶民の私には考えられないよー!」

理「うーん、これはパパの趣味だからなんとも……私の部屋は2階だからこっち。」


直「うわー、階段まで絨毯が敷いてある!まるで雲の上を歩いているみたいだよー!ふわっふわ」

理「そう……?ここが私の部屋。どうぞ?」


直「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってよ!なにこれ、直美の家の広さと変わらないよ!いや絶対、直美の家の方が狭い!」

理「そんなこと無いでしょ?」


直「あるあるあるあるあるよー!ベッドがないってことは、まさかだけど寝室は別にあるの?」

理「あ、うん。あの扉の向こうが寝室。」


直「まさかかっ!うわあ、マジか!繋がってるー!もー別世界過ぎて目眩めまいがするよ……」

理「何でよ?(笑)」


直「だって、もう、どこの異世界に迷い込んだのかな?って、感覚になってる」

理「まぎれもなく日本だから安心して?」


直「わあ!大きな水槽!くらげさんがいるーっ!!」

理「ああ、年パスも買ったし、せっかくだから、くらげ飼ってみようって思って。」


直「せっかくだから……で、飼えちゃうのすごいね。この水槽の大きさ、趣味レベルじゃ無いよ。」

理「そう?」


直「うわーくらげたん、かわいい!いいなー。」

理「見てると心が安らぐよね。」


直「ほーんと水族館みたいだー!」

理「(笑) オーバーね」


直「くらげさん、ふわふわーゆらゆらー」

理「実際にクラゲを飼ってみると、中々奥深いのよね」


直「そうなの?」

理「うん。この子たち、意外と逆境に弱くて繊細なのよ。まあ、そこが可愛いというのもあるけれど。」


直「へぇ~そうなんだあ。何も考えてないようでも、苦労しているのだねえ……よしよし頑張るのだよ。」

理「水族館の展示だけでは、わからない部分が見えてくるから中々興味深いわよ。」


直「ほえ~そうなんだあ……ここに居たら、水族館に行く意味がなくなっちゃうんじゃない?」

理「そうでも無いわよ?色々参考にできることはあるし、それに水族館にはくらげ以外にも色々居るしね」


直「あ、そうでした!くらげさん以外にも生物いきものがいるのでした!」

理「……まったく、どれだけくらげ好きなのよ」


直「えへへへへ」

理「まったくもう」


 ――ニャー


直「……あ、ねこちゃん!りっちゃん猫も飼ってるの?」

理「うん、3匹ほど……あと犬も。」


直「すごーい!動物園だっ!」

理「うちを娯楽施設みたいに言わないで。」


直「猫ちゃーん、おいでおいで~……あ、逃げた!」

理「猫は警戒心強いから、慣れるまでに時間がかかるのよね。」


直「ふうん、そうなのかあ……残念。」

理「まあ、そのうち慣れるわよ」


直「ああ……直美、りっちゃんの家の子になりたい!」

理「そう?」


直「だって毎日、くらげさん、にゃんことか動物達に囲まれてして、毎日ご馳走食べられて幸せそう!」

理「ご馳走って(笑)」


直「理津美お姉ちゃん!!」

理「何で私が姉設定なのよ(笑)」


直「んー……なんとなくそんな感じがする。また遊びに来てもいい?」

理「うん、いつでも来て?」


直「やったー!水族館とりっちゃんち、通い放題だ!くらげたん、直美とお友達になろうね!」

理「水族館と横並びなのが気になるけれど、まあ、いいか(笑)」

☆声優さんによる朗読はこちら


YouTube たゆくらチャンネル

【朗読/声劇】「たゆたふくらげ~理津美の家~」揺蕩海月~たゆたふくらげ~【癒し系ボイスブック】

https://youtu.be/TEMtVdoFhME


イラスト:あゆくま☆、ボイス:文月水咲、ライター:二区9

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ