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始まり

 暗く小さな部屋にパソコンの光だけが光っている。

「ファイヤートルネード!」

無数の人が炎の渦に包まれ死んでいく。その光景は、人間の領域を超えていた。

「はー」

ため息を吐く。

「俺も転生して人生やり直せねえかな」

異世界俺つえーー系のアニメを見てそう思う。

「中学時代にいじめられて17の今までニート生活、何してんのかな俺は、やろうと思えばバイトだって出来るだろうに部屋にこもってアニメやゲーム親とも話してないし、こんなふうに転生出来ればいいのにな」

自分でも分かっている。異世界に転生なんて出来ないと言うことを、しかし夢を見てしまう。こんな人生がやり直せたらと、そして自分がこんな力を手に出来ればと。

「散歩にでも行くか」

そう言い部屋を出る。親に挨拶などしないもう3年は、話していない、いや話さなくなった。初めは、俺を元気付けるために毎日話してくれた。だが俺は、この気持ちが親に分かるはずが無いと強く当たり散らしていた。それでも話してくれた親に強く当たってしまったことを今では、後悔している。

「俺は、バカだな」

そう呟く。そして、髪は伸ばしっぱなしで肩に掛かりボサボサで服は、ジャージそんなまさにニートと言わんばかりの格好で家を出る。周りからは、「何あれ」「誰、あの人」そんな言葉が飛んでいる。しかしそれは、もう慣れた。いやもう気にしなくなったのだ。そして俺は、散歩を終え家に帰る。もちろん挨拶などしない。そして部屋の前にある飯を食べる。そして寝る。そんな生活を続けている。

 そして目が覚め、いつもの生活が始まる。飯を食べ散歩に出る挨拶は、もちろんない。

「今日は、少し遠くまで行こうかな」

そんなことを思い家を出る。そして家のドアを開けると太陽が川の水を枯らそうといているかのようにサンサンと照っていた。今日が真夏日になるとニュースで放送していたことを思い出す。散歩をしようか迷ったが行くことにした。

「はーー」

ため息をひとつ吐くと歩き始める。そして1キロほど歩いたところでめまいに襲われた。目の前が回っている。思わず膝をつく、しかしめまいは、強くなり倒れ目の前が暗くなっていく。

「あなた、そろそろ目を開けてくれますか」

優しい女性の声だった。

「すいません、少しめまいがしまして」

「はい、何を言ってるのですか?あなたは、死んだのですよ」

目を開けるのそこには女神の姿があった。頭には天使の輪のようなものが浮いており、背中には、2メートルほどの翼が2つ生えている。

「は?あなたは、何を言ってるんだ」

「だからあなたは死んだのですよ」

「待ってくれ俺は、道で倒れて意識を失って」

「そうです、そのまま熱中症で死んだのですよ、なので転生するか天国に行くか選んでください」

「て、転生します」

人生のやり直すチャンスがあるならばやり直したいと思っていた俺には、最高の機会だ。

「本当によろしいのですね」

「はい、でもその前に質問があるのですがいいですか?」

「はい、もちろん」

「転生したら魔法は、使えますか」

「はい、使えますよ、普通の人よりは、上手く使えるようになっています、個人によって変わりますが」

「なら俺でも英雄になれますか?」

「難しいとは思いますが出来ない訳ではありません」

「難しいんですか?」

「はい、異世界ではあまり魔法は使わないので」

「魔法は使わない!なんでですか?!」

「異世界でも地球の日本のように科学技術が発達しているので魔法で攻撃するより銃で撃ってしまったほうが良いんですよ、魔法だと撃つまで時間が数秒かかりますから」

「え!なら魔法が普通の人より使えても意味ないんですか」

「でも例外がありますよ、魔法の大会ならあるらしいですから」

「そうですか...」

残念そうに返す。



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