服屋さんにて
次の日、つまり月曜日であるが龍馬は大学から帰ってきていつものルーティーンである株価を見るのであった。
なぜ大学の話を省くのかは結局龍馬はヘタレであると分かっただけだったからだ。
話を戻すと株価は今日もやはり順調に増えててついに1億円を突破して1億2000万になっていた。
一億円を突破したことによってなぜか龍馬の心に余裕が出たので100万を現金にしようと思い口座に100万うつし、その他はまた投資に回した。
驚くべきことに1週間ほどで10万から1億にしたのである。
「結構お金に余裕ができたし、そろそろ服でも揃えるか。
でも俺死ぬほどファッションセンスないし、今着てる服もおかんが勝手に買ってきたんだったよなぁー。
どうしよ。」
と言ってネットで何か解決策がないか調べるのは龍馬が現代っ子だからだろう。
「お、こんなサービスあるんだ。」
見つけたサイトは自分をお金を払えばプロが服を合わせてくれるというサービスである。
「男性か女性も選べるのか。
俺でも女性だと全然喋らなくなるから男にしよ。」
男なら絶対女性を選ぶのに男性を選択するあたりさすが龍馬である。
「場所はハイブランドの店がたくさんあるあのビルでいいか。
なんたってあのビル目立つし。」
結局どんなに早くても1時間後しかこのサービスを受けれないので1時間後に梅田のハイブランドがたくさん入ったビルに集合することにした。
お金を銀行から卸し、集合場所に向かうのであった。
ちなみに龍馬はこの時、クレジットカードを持っているにも関わらずクレジットカードで払うと言う発想に至らなかったことにきずくことはないのであった。
1時間後、約束のビル前に来た龍馬はさっそく少しびっくりするのである。
一番早くしても1時間後しかダメと言ってたのに自分よりのも早く来てたスタッフに素直に感心してしまった。
(さすがプロだな。
これならこの人に全面的に任せてもよさそうだな。)
一方スタッフはこのように考えていた。
(顔はかなりのイケメンだ。
向こうはなぜこんなハイブランドしかない店を指定してきたのだ?
身なりから推測するにそれほど金持ちには見えないのだが。)
そんなことをスタッフは考えていたがとりあえずそんな疑問は後ででも聞けばいいかということで龍馬に話かけるのであった。
「龍馬さんですか?
私は今回担当させれいただきます加藤を申します。」
「こちらこそよろしくお願いします。
今回依頼させていただいた龍馬です。」
「早速ですがこのビルで服を選ばせていただいてよろしいですか?」
「はい、お願いします。」
そんな会話をしつつ2人はビルの中に入っていく。
「まず、どの店舗かご希望はございますか?
もしないのでしたらこちらで決めさせていただきます。」
もちろん前世でもそれほどお金持ちじゃなかった龍馬はハイブランドなんて知らないので
「お任せします。」
と言うのであった。
「そうですね。
ではお客さんに似合いそうなのでルイヴィトンに行きましょうか。」
早速店舗に向かう龍馬であったがこんな広いビルの中で迷わず向かう加藤さんに感心していた。
普通に考えれば加藤さんはお金持ちのコーディネートを何人も担当しているのでその中でも特に知名度の高いルイヴィトンの場所をわからないはずはないとわかるはずだが。
すぐにルイヴィトンの店舗の前に着いた龍馬達でが龍馬は内心驚いた。
(うそ! 入口に警官がいるんだ。
俺こんな店入ったことないけどこんな格好で大丈夫なのかな。
店の外観からかなりおしゃれだな。)
そこから小1時間コーディネートをしてもらいお会計の時になると、今度は内心加藤が驚いていた。
(あれだけ高い服を選んでも顔色が変わらなかったのでお金を持っているのはわかっていたがサイフにあれだけ札束を詰め込んでいる人を初めて見た。)
この日龍馬は加藤さんに選んでもらった服を上下合わせたセットを5セットほど買った。
価格は100万前後だった。
龍馬は大満足で帰宅するのであった。