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マネーキング  作者: もやし昆布
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本屋にて

 次の日の朝、この日は龍馬はいろんなことをしようと心に決めていた。

 それは過去に転生してきて初めての土曜日、つまり休日である。


「今日はなぜか早く起きれたな~。」


 今現在の時刻はまだ6時である。


 「さぁてと、まず今まで投資していたお金がどうなっているか見てみるか。」


 そんな声とともにパソコンの画面をのぞいてみると、いつものようにお金が増えていたのである。


「昨日までは驚いていたがさすがにもう慣れたわ。

 こんなのに慣れていいとは思わないけど。」


 やはり自分の買った6つ銘柄はすべて価格が上昇していて、回収したところ全額で600万ほどになった。

 たった2.3日でサラリーマンの年収ほど稼いだのは本来ならもっと驚くべきなのだがそこはやはり龍馬だからだろう。


「う~ん。

 このお金は何に使おうかなー。今別にそこまでほしいものはないんだよな。

 まぁとりあえず今回は全額投資にまわすとするか。」

 

 結局全額投資してこれから何をしようか考えてた龍馬であったが実は自分には休日に前世でもやっていたことがあったのを思い出した。

 龍馬は実は漫画が大好きで学生時代かなり読んでいた。

 週刊ジャンプやマガジンさらにヤングジャンプに手を出すほどかなりのマンガ好きであった。

 もちろんそれを買うほどお金がなかったのでコンビニなどで立ち読みしていたが。

 そんなこともあり、龍馬は学生時代漫画を大量に集めて休みの日は引きこもっていた。 

 そんな龍馬はお金があれば漫画版図書館のようなものを作ると言う夢があった。 

 今回の転生で、今龍馬はある程度お金に余裕があると思っているのでさっそく集めてみようと計画するのであった。

 ちなみに本人は少々余裕がある程度お金を持っていると思っているが普通の人よりも圧倒的に貯金がある。


「さてと、漫画でも買いに行くか。」


 普段ずっとお金がなかったからブックオフなどで中古の本を買っていたが今度は新品の漫画を買いに本屋に向かうのであった。


 さっそく外に出た龍馬は夏の暑さに驚き、今日買いに行くべきじゃなかったかなとも思ったが自分が新品の漫画をかなりの量買えるのが嬉しくて暑さなんて忘れていく龍馬であった。 


 (店に入ったら店員さんを呼ぶべきだろーな。

 今日の俺はかなり気合を入れて漫画を買うつもりだからな。

 前世でも一度でいいからやってみたかったんだよなー。

 楽しみだわ。)


 そんなことを思いつつ店舗に入っていくとまず今の世界では当たり前だが紙媒体の本がたくさん並んでて驚いた。


 (そうだった。

 もう前世では紙媒体がどんどん廃れていって結局その影響で本屋も潰れていったんだよなー。

 まあそれでもある一定の層は紙媒体が好きだったっけな。

 特に昭和生まれとか。

 もちろん今回買うのは紙媒体だけどな。

 なんやかんや俺も紙媒体好きだし、今回作る図書館計画も電子書籍じゃ作れねーし。

 端末の中が図書館になったとしてもやっぱり圧倒感っていうのがないからなー。)


「すいませーん。

 今回漫画を大量に買いたいのでついてきてもらっていいですか?」


「わかりました。こちらえどうぞ。」


 店内の漫画コーナーに移動してる店員と龍馬。

 ここではファミレスと違い、龍馬に色目を使ってくる店員ではなかった。

 それは店員が男だったためだ。

 もし女子が龍馬に色目を使ってもきずかないのが龍馬であるが。


「こちらが漫画コーナーにございます。」

 

 (ある程度この時代の漫画を読んでたと思ってたが、すごい量の漫画があるな。

 一度やってみたかった買い方があるからやってみるか。)


「こっからここまでの棚に乗ってる漫画すべてください」


「え、はい?」


「だから、こっからここまでの漫画をすべて買います。」


 こうして龍馬のこの世界に来てから初めての休日は終わるのであった。


 

 

 

 




 

 



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