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マネーキング  作者: もやし昆布
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大学にて

 朝、窓から入る夏の日差しで目覚めた龍馬は早速PCに電源をつけて株の結果を見ようとする。

「ん? まだ寝ぼけているのか。」

 そして龍馬がみたPCの画面には2つの銘柄が軒並み上昇しているのである。


 「本当に神様が言った能力が俺には備わっているのか。」


 龍馬の銘柄が25万ほど上がったためにすぐに回収する。

 そして、龍馬の悪い癖であるがすぐに妄想の世界に入るのであった。


 (もし俺が、レクサスの車に乗っていたらあの子は振り向いてくれるかなー。

 そしたら二人で同棲して、その前に家を買わなきゃ。)


 実際にはまだ25万円しか利益が出てないので妄想してるものは何一つかえないのだが。

 くだらないことを考えてるうちに大学に行く時間が迫ってくるのであった。


「あ、もうこんな時間か。儲けたお金はまた株にかけて大学には2万円ほど持っていったら足りるだろう。」


 結局龍馬は23万円を自信がわいてきた銘柄に5つほど投資して家を出るのであった。

 


 今龍馬は自転車に乗っている。

 寮なのである程度大学に近いので歩いていけないこともないが、今日はくだらない妄想のおかげでぎりぎりになってしまったので自転車である。

 もちろん乗っているのはママチャリである。


(さすがにこの坂でママチャリはきついなー。

 もうちょっと儲かったらスポーツ用のチャリ買おうかな。

 でもどんなメーカがあるかわからないし、あ、小坂がチャリに詳しかったか。今日大学で会ったらきくとするかあ。)


 そんなのんきなことを考えてると大学に着くのであった。

 大学の駐輪所にチャリを止めてると龍馬の好きな女の子であり、結局告白できずに前世を終えてしまった三井 はなが父親に送られて車で正門から入ってくるのであった。


(はなさんかわいいなー。

 俺いっつも遅くいっているからたいてい誰にも会わないのに会うなんて、しかもはなさんだなんて今日はついてる)


 そんなことを考えていた龍馬だが、ここで三井 はなについて説明しようと思う。

 三井 はなは名字からもわかるが父が三井財閥の親戚であり、超がつくほどのお金持ちである。

 そして実ははなも龍馬のことが気になっている。

 だからいつも少し遅くに学校に行って龍馬に会うように行っているのだが当の本人は全くきずいていないのである。

 はなは容姿端麗であり、性格も良い。

 ただやることが早くて外国の言葉もいくつか話せるエリートキャリアウーマンの能力を余裕で持っているのだが勉強がそれほど得意ではない。

 いわいる仕事はできるので最初はそれほど評価されないが、のちに出世していくタイプである。

 実際最初から評価されるだろうが。

 なぜなら容姿がとても優れているからである。

 そんなはなと両想いの龍馬のことは微塵も知らない龍馬は授業を受けにいそいで校舎に向かうのであった。 

 席に着くともうほとんど席は埋まっていて一番後ろの2席しか相手なかったので片方に座るのであった。

 少し経つと三井はなが後ろから入ってきて龍馬の横に腰掛けるのであった。

 

 ずっと無言の時間が続き、結局お互いに緊張してひとこともしゃべらずに授業を終えるのであった。


(やっぱり俺嫌われてるのかな。

 せっかく横の席に座ったのに一言もしゃべらなかったから。

 はなさんは結構他の人といるとき、しゃべりかけたりしていて明るい子なのになぁ。)


 そんな風に龍馬は考えていたが実ははなも同じようなことを考えていたのである。


(龍馬くんかっこよかったなぁ。

 結局緊張して一言も話すことができなかったよ。

 いっつも友達とはあんなに喋れるのに龍馬くんを前にすると全然喋れなくなるのはなんでなのかな。

 今度は絶対に喋りかけるんだから。)


 こんな感じで大学が終わり、龍馬は帰宅するのであった。

 

 

 

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