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クロス・レール  作者: 月雨刹那
第一章
31/41

歩いて来た道(レール) 1

「──心配掛けたね。もう大丈夫だよ。看病してくれてありがとう」


 グローリア様が社長さんの様子を窺いに来られた日から一週間。社長さんは言った通り体調が戻っていました。

 死んでしまうんじゃないでしょうか──と何度思ったかもう分からないくらい心配し、あの主任さんですら毎日ソワソワとしていて気が気ではなさそうでしたわ。ですが、これで一安心ですわね。

 ……かと思ったのですが、社長さんが起きて初めに選択した行動が異常でした。

 あれだけ何も食べずに寝ていたのですからご飯にするだとか、陽の光を浴びたいから外に出るだとか、そういうのだと思っていましたよ、ええ。


「じゃあ、グローリアさん達への手紙を書かなきゃね」

「お前まだ夢ん中に居るのか……」


 主任さんが呆れ切った顔で言います。流石にこればっかりは主任さんに同意です。他にした方が良い事があるでしょう?


「……ああ、そうだった。お風呂に入らなきゃ」

「ちげぇよ!! 飯食っておけやボケェ!!」

「なるほど。じゃあ……からあげでも作ってみようかな」

「お吸い物を用意してありますわ。そんな状態で家事をしようとしないで下さいます?」

「自分の身体なんだから少しは労わりなさいよねー……」

「つーか病み上がりに油っこいモン食おうとするなよなァ」

「むぅ……」


 私達の口撃に社長さんは珍しく気まずそうな顔をします。……社長さんは変な所でズレていますわね。大人しく看病されたら良いと思うのですが。

 そしてリリィさんが作ったかぼちゃのお吸い物を食べ切った社長さんは、早々にお風呂へと向かいました。なんでも社長さんが食べている間にリリィさんは気を利かせて沸かしたようです。この子は意外と家事能力が高いようで、大抵の家事でしたらなんでもこなします。社長さんが寝込んでいる間の食事の用意なんかもリリィさんがやっていたくらいです。ますます淫魔らしくないですわね……。

 そんなこんなをしつつ数日の内に社長さんはグローリア様と会う約束を取り付けました。……冷静に考えると、アーテル教の聖女様と会う約束を取り付けられるどころか、そもそもあちらからお誘いしてこられるだなんてトンデモない事です。本当、この方には何度も何度も驚かされっぱなしですわ。




 約束の日にアミリオ大聖堂へと訪れた私達。当然ながらリリィさんは入れないので、家でお留守番ですわ。通された部屋は……またもやグローリア様のお部屋です。

 なんて畏れ多い……。幾度となく思いましたが、普通は来賓室ではないのでしょうか? グローリア様にとって社長さんはそんなにも特別なのか、それとも単純にグローリア様が広い心をお持ちになられているのかは分かりませんが、普通ではないという事は充分に分かります。


「あー疲れたァ……」


 そう言って、だらしなく勝手に椅子に座り込む主任さん。……この人も普通ではないという事は充分、とても、深く分かっています。ええ、悪い意味で。


「おいローゼリアぁ? お前ひっさびさにド失礼な事を考えただろォ」

「相変わらずそういう所だけは敏感ですわね」

「褒めるなよ」

「褒めていませんわ……」


 全くこの人は……。グローリア様も苦笑いしていらっしゃるではありませんか。

 ……それよりも、今回は以前と違った顔触れが居ますね。あの小柄な少女は……確か、軍師のソフィアさんだったはず。なぜ彼女がここに?

 私がソフィアさんへ視線を移したと同時にグローリア様が私達へ座るよう促します。外套を羽織って見分けやすくしているヒューゴさんも含め、全員が席に着いた所でグローリア様も腰を下ろしました。


「さて、まずは改めてお礼を言うよ。心配して様子を見に来てくれてありがとう。おかげでこの通り元の調子に戻ったよ」


 まず最初に口を開いたのは社長さん。この間のお礼を口にします。すると、グローリア様は辛そうな表情を浮かべました。


「い、いえっ……! 私は、何も出来ていません……。ただイタズラに……社長さんの眠りを妨げてしまっただけです。──ですが、社長さんはとても凄いです! 社長さんは自分の力で元気を取り戻されています。神聖魔術でも治癒できなかった病気を、ご自身で治されたのですから」


 初めは辛そうな顔をしていらしたグローリア様でしたが、最後の方は尊敬の眼差しを送っていました。目をキラキラと輝かせ、一体どんな方法で回復したのか気になっておられる様子です。

 これは私でも答えられる事なのですが、社長さんはただただ眠っていただけです。死んだように眠り、触れれば苦しそうに呻き声をあげ、生まれたばかりの赤ん坊よりも弱々しく目を閉じていました。頻繁に様子を見ていた私ですら、どうやって治ったのかが分からないくらいです。社長さんに訊ねても『安静にしていただけでそれ以上でもそれ以下でもないよ』と答えるだけ。

 本人曰く原因も治療法も何もかも不明だそうです。社長さんはそれを簡単にグローリア様へ話しました。


「それはさておき、ここへ呼んだ理由を聞いても良いかな。グローリアさんが呼び掛けるどころか家にまで足を運ぶ程なのだから、何か重要な用事か事件でも起きたの?」


 そして社長さんは、今日ここへ足を運ぶ事となった理由を訊ねました。わざとらしく、ソフィアさんへ視線を向けながら。

 十中八九、この人が関係しているでしょう。そうでなければ軍師なんて役職に就いている人をアミリオ大聖堂に呼ぶ訳がありませんし、そんな人が居る時に私達を呼ぶはずがありません。


「お呼びした理由は二つほどありますが、まずは初めにこちらのお方をご紹介しますね。──こちらはソフィアさんです。ハーメラ王国の軍師を務めていらっしゃるお方で、その手腕はとても素晴らしいものと言われております」


 ソフィアさんは畏まった様子で一礼しました。紹介された本人は何も口にせず、ただ私と社長さんを交互に見ているご様子。主任さん、眼中にないようですよ。……主任さんからのジットリとした視線を感じますが無視しておきましょう。

 その後に私達の紹介をされるのですが、ソフィアさんの反応がどうにも薄く感じます。一瞬だけ違和感がありましたが、ここで思い出しました。ああ、確か以前に私達を付け回っていた不審者を尋問した時、ソフィアさんからの指示だと言っていましたっけ。ならば、私達の事は既に調べていて大した新鮮味が無いのでしょうね。


「本題に入る前に、まずは謝らなければならない。もう知っていると思うが、君達の情報を得る為に調査員を使ったのは私だ。不愉快な思いをさせてしまった。すまない」

「俺はまあ気付かなかったんで……」

「噂では色々と聞いていたんだが、それが真実か否か、そして信用に足る人物か否かを確かめたかったんだ」


 主任さんの言葉に欠片も耳を傾けないソフィアさん。ここまで露骨にされたからか、主任さんは『ああ俺には言ってないのね』という感じで外を眺め出しました。

 まあ気持ちは分からないでもないですわ。何せ、ソフィアさんは私にも興味が無さそうですしね。なぜならば、ソフィアさんがずっと視線を向けているのは社長さんだからです。理由は分かりませんが、ソフィアさんの用事とは社長さんにだけのようですわね。

 しかしながら社長さんは警戒をしているご様子。いつものように腕を組んではいますが、心なしか視線が鋭いですわ。


「なるほどね。それで、貴女の目的は何かな?」


 冷たい言い方で社長さんは質問を投げ掛けました。表情を変えず、空気も和らげさせるような事もせず、むしろこの場を針山の中のように変える社長さん。

 その社長さんを前に、ソフィアさんは一切臆していません。若いとは言ってもやはり軍師ですわね。肝が据わっています。


「端的に言うならば、私の補佐官にならないか、という勧誘だ」

「……補佐官?」


 社長さんは少しだけ険しい目付きになりました。斯くいう私も無意識に目が鋭くなります。いわゆる引き抜きというものでしょう。ソフィアさんにとって社長さんは、補佐官にしたいと思えるような能力を持っていたという事です。

 しかし、それは愉快ではありませんね。この私から仲間を奪おうとするだなんて、とてもとても面白くありませんわ。主任さんも同意見なのか、ソフィアさんを睨んでいます。

 そんな私達の視線を気にせずソフィアさんは続けます。


「そう。──シャロンの報告書を見て私は思った。これを作った者を、冒険者に留めておくのは勿体ないと」

「どうやら勘違いしているようだね。アレを作ったのは私じゃない。ライアン王子だよ」

「確かに文字を書いたのはライアン王子のようだが、文章を纏めたのは社長……君だろう?」

「……………………」


 ソフィアさんの言葉に、社長さんは黙り込みました。左の人差し指で肘をトントンと二回だけ叩き、肯定も否定もしません。

 分からない事なのですが、なぜ社長さんは自分の手柄にしようとしないのでしょう? 王子の顔を立てる為なのか、それとも別の思惑があるのか。社長さんなので何か考えがあるとは思いますが、どうしてでしょうか。


「報告書の内容からして、恐らく分かれて調査したのだろう。城の内部だけかなり細かい記述をしているのが引っ掛かる。その部分は社長が担当したと私は見ている」

「……………………」


 トントン、という小さな音。社長さんはやはり黙ったままです。


「さて、どうなのかな社長?」

「……ライアン王子は随分とお喋りのようだね。自分の手柄になるよう、報告書の作成の件は黙っておくようにと言っておいたのだけれど」

「安心すると良い。ライアン王子は社長の言いつけを守っている。これは私が勝手に推測して語っただけだ。この場に居る者以外にこの事を話さないと約束しよう」

「……………………」


 左目を閉じ、トントンと二回だけ肘を叩く社長さん。

 ……正直に言って、私は驚いていました。社長さんが言葉で言い負かされているのなんて、初めて見たからです。ソフィアさんの噂はあまり芳しくない印象がありましたが、それは間違いのようですね……。話を聞くだけで分かりました。この人は、18歳という若さの枷を物ともしない程に頭がキレるのだと。軍師になるだけはありますわね……。


「……それだけの理由で軍師の補佐官に誘うだなんて、随分と早計だね」

「ヒックの一家は随分と社長に感謝しているようだな」

「っ!」


 その言葉に、社長さんは一瞬だけ目を大きく見開きました。


「あの第三魔術部隊長のルーファスも一目置いているそうじゃないか。内容は不明だが、社長が非常に汎用性のある魔術を開発したと耳にしている。ライアン王子や騎士団長のルイスも君の事を褒めていた。そしてグローリア様にまで掛け値なしに信用をされている。極め付けは……ローゼリアだろう」

「あら、わたくしですか?」


 突然、私の名前を出されたので反射的に微笑み返してしまいました。ビクリと人間らしく怯えたような顔をするソフィアさん。しかし瞬きをした後では元の調子に戻っていました。……本当、肝が据わっていますわね。

 しかし、なぜそこで私が出てくるのでしょうか? ……いえ、分かってはいるのですが、それは別に口に出さなくても良いのでは? ……まあ、良いでしょう。隠す程の事ではありませんわ。


「微笑みのロゼとて誰かと共に行動をする事くらいありますわ。特に、お二人は楽しいお方ですからね」

「……とまあ、理由は少なくともこれだけある。それでも早計と言うのか?」

「…………ふぅー……」


 諦めたような溜め息。そして肘を二回だけトントンと叩きます。いつもより死んだ目の社長さんは、ゆっくりと口を開きました。


「なるほど。流石は軍師。情報戦において私は完全に不利の立場だね」

「……戦っているつもりはなかったんだが」

「ならば、舌戦といこうか」

「いやだから……。まあ良い。なんだ?」


 呆れたソフィアさんと、なぜか戦いにしたがる社長さん。どうやら社長さんは負けず嫌いのようですね。なんとなくそんな気はしていましたので、やはりですか、という印象です。

 それにしても、初めはつまらなさそうな話になるかと思いましたが、ここにきて少し楽しそうな展開になってきましたわね。社長さんのこの少々強引な進め方は今までの経験で分かります。社長さん、その舌戦の勝算は大いにあるのでしょう? さあ、どのような結果を見せて下さるのですか。


「仮に私が貴女の補佐官になったらどうなるのかを聞かせて欲しい」

「……そうだな。まず、普通の冒険者では届かないような給金が得られる。王城には個室、そして自分の家も与えられるのは間違いない。加えて私が口添えをすれば魔術師としての研究室も作れるだろう。ただし、分かっているとは思うが兵の命を預かる以上、間違いが許されない職ではあるというのを念頭に置いて欲しい」


 思っていたよりも待遇の良い環境ですね。普通ならば二つ返事するくらいの条件です。──ええ、普通ならば。


「私の仲間へ仕事はくれるの?」

「む? いや、無いと思うが」


 ですが、その相手が社長さんとなると話は別です。あまりにも予想外だったのでしょう。ソフィアさんは咄嗟にそう答えました。そう、答えてしまいました。その一瞬の隙を、社長さんは逃しませんよ。


「話にならない。給金よりも、家よりも、研究室よりも、そこが大事だというのに」

「なっ……」

「……お前な? そう言うのは分かってたが、もうちょっと考えたらどうよ? 今の暮らしよりぜってー贅沢できるだろ……」


 これには心底つまらなさそうにしていた主任さんも割って入ってきます。好機を全力で投げ捨てるその行為に『待った』を掛けるのは理解できるのですが、それを主任さんがするという事が少しばかり意外です。自分の事ばかりしか考えないと思っていましたが、よくよく考えてみれば社長さんにだけはほんの少しだけ気を遣っている節があるかもしれません。

 思えば社長さんが寝込んでいた時も自分で食べ物を買って来て社長さんの所へ持って行っていましたね。寝る時でさえ同じ部屋に居ようとしなかったのも、彼女の睡眠を邪魔しないように配慮していたのかもしれません。

 いやまあ、ただの気のせいだとは思いますけど。主任さんですし。


「上げて落とすようなド失礼な事考えてただろロゼェ??」

「まあまあ、それは置いておきましょう」


 睨む主任さんを流しておき、話に戻ってもらいましょう。社長さんに視線を向けると、彼女は小さく頷いてから話の続きをしました。


「私が今こうして生きているのは主任とロゼが居たからこそ。その二人を放っておくような事、私は絶対にしない。家で待たせてはいるけど、淫魔のリリィも仲間だから見捨てるつもりなんて毛頭無いよ」


 そう言った社長さんの言葉を聞いて、ソフィアさんは絶句していました。私と主任さんの事はまだしも、使い魔であり魔族であるリリィさんも見捨てるつもりが無いという発言が衝撃的だったのでしょう。

 それもそのはずです。普通、使い魔と言う存在は契約で互いに利を得ている協力関係です。それを仲間と扱うだけでなく、見捨てるつもりもないと言い切ったのですから。

 しかし……どうしてでしょうかね。その言葉を聞いて、私は少し嬉しく思っています。……なぜでしょうかね。いまいちそれが分かりません。

 あと、聞き流してしまいそうな事もありました。それは、社長さんが生きているのは私と主任さんが居たから、という言葉です。正直に言って、ピンときませんね。社長さんならば一人であろうと生きていけるような気もするのと、主任さんがそこに関係しているという事。……私と出会う前、お二人はどういった事をしていたのでしょうかね。とても気になります。


「……社長、君は向上心が無いのか?」


 ここで、ソフィアさんの纏っている空気が変わりました。さっきまでの余裕のある雰囲気はどこへやら。真剣な顔付きで社長さんへ質問を投げ掛けています。


「まさか。私は向いていない事であっても、少しでも出来そうだと思えば習得できるようにするよ」

「だが、仲間を選ぶ事と自分を選ぶ事は真逆だ。仲間を選べば自身の向上を諦める道へ進むぞ」

「おや? 軍師ともあろう者がそんな考えを持っているだなんて驚いた。どちらも選べば良いだけの話でしょ?」

「なんだその中途半端な選択は。魔と武を学ぶ者は力を得ず。同時に二つの事を上手くやろうとすれば、結局はどっちも失敗するぞ」

「それが出来るようになる為に努力をするのが人というモノ。そして、同時に二つの事を上手く出来るように妙案を練るのが私達じゃないの?」

「それも限度がある。方向性が似通っているのならば当然狙うべきだが、今言った仲間と自分を選ぶというのは完全に逆の事だ。他人を犠牲にして自身を選ぶか、自信を犠牲にして他人を選ぶかの違いだぞ?」

「限度と方向性の話はとても納得が出来るし私もそう思うよ。だけど、貴女には欲望が足りないようだね」

「欲望とはまた比喩的な言い回しだな。理想論では現実に捻じ伏せられるぞ」

「仲間を大事にしつつ自身の高みを目指す事は、絶望的にかけ離れていたりはしない。仲間を重んじるからこそ得られる強さを知らないの?」

「……分からないでもない。兵を重んじない軍師はいつの時代でも勝利の可能性を逃してきている」

「ならば話は早いね。私は非力だよ。だから仲間を大事にして、仲間の為にも能力を得て技術を磨いてきた」

「む……」

「理解したようだね。真に仲間を大事にするという事は、自分が強くならないといけない事でもあるの。自分が強くなれば強くなるほど、仲間が困った時に助ける事が出来る」

「……だが、それは自分を選んでいるだけではないのか? 結局の所、自分の能力を高める事が主であり、仲間を守れるのはその結果だろう?」

「自分で言っていて気付かない? それが、仲間と自分の両方を選ぶって事でしょ?」

「……………………間違って、いないな……」


 だが、とソフィアさんは続けます。


「本当に、補佐官の話を蹴ると言うのか……? やりようによっては補佐官をしつつ仲間の支援をする事だって出来るだろう? この大きな好機を、社長は逃すと言うのか?」


 それでもやっぱり理解できない、と思っているのが顔で分かります。気持ちは分からないでもありません。収入に大きな波のある冒険者よりも安定して高収入な高官を選ぶ方が普通ですし、その得られるお金と権力で私達へ仕事を振る事も出来ない事はないはずですわ。

 ですが、社長さんにとってそんな事は考慮にも値しませんね。一緒に暮らして共に仕事をして、何度もそれを思わされました。国の高官ともなれば、冒険者の私達へ仕事を振る事は『依頼人と請負人』という関係になってしまいます。信用と信頼を大事にしている社長さんにとって仲間と距離を取る事自体がそれを失う事であり、論外なのでしょう。


「さっき言った以上の理由は無いよ。仲間を大事にする事で自分も成長できる。自分が成長すれば仲間も守れる。支援や依頼で繋がらせてしまうと、今の仲間関係も壊れるよ。それに、今の私にとって軍師はつまらない。そんなつまらない人生を送るつもりなんて無いよ」

「お前絶対これからも損するわ」


 思わず笑ってしまいます。なるほど『軍師はつまらない』ときましたか。なんて面白い発言でしょうか。軍師ほど信頼を寄せられる高位の職もそうそうないでしょうに。信用と信頼に重きを置く人がそんな事を言うだなんて、やはり社長さんは面白いお方です。それに加え、そんな社長さんが生きる理由となった主任さんにも更なる興味が沸いてきましたわ。能有る鷹はなんとやら──とは言いますが、もしかして主任さんもその類いですかね?


「あ……」


 そんな時、置いてきぼりとなっていたグローリア様が……いえ、ヒューゴさんが何かに気付いて声を漏らしました。

 どうしたのかと思いましたが、その視線の先に居るソフィアさんを見て納得しました。ええ、大変不機嫌そうにしていらっしゃいますね。


「軍師が、つまらないだと?」


 額に青筋を浮かび上がらせ、社長さんを睨み付けるソフィアさん。まあ、この人が不機嫌になるのも無理はないでしょう。優秀な軍師であった亡き父に憧れ、様々な戦術や戦略を小さい頃から見て、勉強して育ってきた少女。その努力の結果によりたったの16歳で軍師という立ち位置へ上り詰めたこの人は、周囲の圧力を物ともせず誇りを持って仕事をしているという話です。

 こればかりは社長さんの言葉をしっかりと聞いていないと勘違いするでしょう。軍師はつまらない、と言いはしましたが、その前に『今の私にとって』という言葉がありました。社長さんの性格を考えたら、なぜその一言を付けたのかなんてすぐに分かりますわ。

 故に、初めて話す人が聞けば勘違いするのも無理はありませんわね。


「そう。私にとってはつまらない。興味は大いにあったけどね」

「言っている事が滅茶苦茶だと分かっているのか、貴様」

「順番が違っただけだよ」

「何が言いたい」


 射殺さんばかりの視線を向けるソフィアさんですが、社長さんはいつもの調子で語ります。

 いやはやしかし、こうやって蚊帳の外から眺めていると楽しいですわ。さっきまでの立場がまるで逆転しているではありませんか。本当、社長さんの言葉は恐ろしいですわね。


「仮に私がこのハーメラに来た時……初めに私を助けてくれた人が貴女であれば、私は恩を返す意味も含めて軍師補佐官になっていたよ。……それくらい、私にとってはどうしようもなくて切羽詰まっている状況だったの」


 珍しく沈み切った暗い顔をする社長さん。光の無い目でそんな表情をされると……少し困ってしまいます。ふらり、と知らない間に消えてしまいそうで不安な気持ちが駆り立てられます。

 きっと、私と主任さんが居たから生きているという言葉は本当なのでしょう。ハーメラに来た時、一体何があったのでしょうか……。


「そうだね……もしそうだったのならば……私は軍師となれるよう努力を重ね、貴女と肩を並べられるように目標も作っていただろうね。やりがいもあっただろうし、軍師自体に魅力もあった」


 だから順番が違っただけ、と社長さんは締めます。

 今と全く違う、ありえたかもしれないもう一つの未来の話に思いを巡らせてしまいます。……恩返し。だから、社長さんは身体が弱いのに冒険者をしているのでしょうか。

 初めて会ったあの日、社長さんは銃を使って盗賊団を殲滅しました。……いえ、正確には指揮を執っていたと言った方が良いでしょう。社長さんが他にした事と言えば尋問くらいです。


(ん……? どうしてですか?)


 そこで疑問が浮かびました。私はあの時『一緒に仕事をしませんか』とお誘いしただけです。そこにどうして恩を感じるのでしょうか?

 そんな私の疑問は、話が進む事で有耶無耶となってしまいました。


「私の怒りを鎮める為に出任せを言っているんじゃないだろうな?」


 ソフィアさんはそう言いますが、明らかに彼女はもう怒っていない様子です。さっき社長さんが暗い顔を浮かべた辺りからでしょうか。そこからこの人はゆっくりと落ち着きを取り戻していたと思います。


「嘘ってものは重ねれば重ねるほど言葉の重みを無くすもの。私の事を調べているのならば予想がつくと思うけど、私にとってここで出任せや嘘を吐く理由なんて無いよ」

「ふむ……。ならば、仮の話だ。もしも社長がハーメラに来た時、誰も助けを差し伸べなかったのならばどうなっていた。死んでいたのか?」

「……………………」


 目を閉じ、僅かに首を垂れさせる社長さん。一呼吸分だけ時間をおいてから彼女は目を開き、蛇が鎌首をもたげるようにゆっくりとソフィアさんを見据え、肘を二回だけ指で叩き……違和感しかない妖しい微笑みを浮かべました。

 ……不気味な感じです。言い表しようのない怖気のような感覚が肌を通して骨を冷やしてきます。楽しそうで、なのに諦観していて、絶望すら覚えているような顔。まるで、これから死に逝く人を見ているかのようです。こんなの、嘘や演技で出来るものではありません。……きっと、ソフィアさんの仮の話の結末は、彼女の言った通りのものになっていたのでしょう。


「……なるほど、確信した。……もう少し、早く会っていたかったな」


 溜め息を吐いて腕を組み、ソフィアさんは椅子に背をもたれさせました。その腕の組み方は、どこか社長さんの仕草を真似ているかのように見えます。


「……話は変わるが、シャロンで何をするつもりだ? 城でも構えるのか?」

「さあ、ね」


 さっきから妙に気になる肘の叩き方をする社長さん。……もしかして、これって癖だったりするのでしょうか? 話の流れ的に図星を突かれた時にしているように思えます。


「ふむ、確信した」


 それはソフィアさんも気付いているのでしょう。そんな社長さんを見て確信したそうです。


「しかし、シャロンは辞めておいた方が良い。……場所が悪過ぎる。支援や物資を送るにしても遠過ぎる上にエレヴォとの距離が近過ぎる。ハーメラ王国が断念する程だ。……死ぬぞ」


 ソフィアさんはそれだけ言うと椅子から腰を上げました。話は終わりのようです。


「最後にこれは言っておこう。……舌戦は感情的になった私の負けだ。それと、もし気が変わったら王城へ私を訪ねに来てくれ。我々ハーメラは、貴女のような能力有る人が欲しいんだ」

「気が変わるような事があったら、ね」


 ルーファスがいつぞや言ったような台詞ですね。なんともまあ社長さんはあちらこちらで求められているご様子です。大人気ですわね。

 グローリア様へお礼を言ってからソフィアさんは部屋を出ます。扉を閉める際、名残惜しそうな視線を送りながらでしたが。

 いやはや、なんとも面白い話でしたわね。愉快や娯楽という意味も少々ありますが、そんな事よりも社長さんが私達を選んだ事に対して嬉しいと思ってしまいます。本当……悪くないですわね、こういうのも。

 溜め込んだ空気をゆっくりと吐き出します。一時はどうなるかと思いましたが、悪い結果で終わらなくて良かったですわ。

 社長さんも緊張の糸が緩んだのか、目を閉ざして頭を休めているようです。意外な事に主任さんも危機は去ったとでも言わんばかりの表情で外を見ていました。興味の無い振りをして、実は気にしていたのですね。素直じゃないですわねこの人は。


(……っと、こんな事を考えていてはまた主任さんに睨まれてしまいますわ)


 いけないと分かりつつも考えてしまうのは、私の性格が捻じれているが故なのでしょうかね。それとも、主任さんの反応が面白いからでしょうか。

 ……しかし、いつまで経っても主任さんからいつもの言葉が投げられません。どうしたのかと思ってもう一度見てみると、なんと主任さんは外を見たままボーッとしていました。しかも、なぜか疲れたご様子。

 何があったのかは分かりませんが、今日は主任さんの珍しい姿が沢山見られますね。不思議な事もあるものです。


「あの……大丈夫ですか?」


 そんな時、大人しくされていたグローリア様が声を掛けてこられました。話の中心となっていた社長さんだけにではなく、私たち三人へ声を掛けておられます。ああ……なんてお優しいのでしょうか……。


「ん、大丈夫だよ。気が抜けただけ。ハーメラ王国の軍師相手だから下手な事は言えなくてね」


 目を瞑ったまま返事をするものですから、グローリア様はご心配されています。隣に座るヒューゴさんもグローリア様と同じように気に掛けているようでして、なんだか少し困っている様子です。

 しばらくしてから社長さんは長く息を吐くと、いつもの冷静な雰囲気を取り戻しました。


「さて、それじゃあ二人の本題に入ろうか。ヒックさん達の事?」

「えっ!? な、なんで……」

「なぜ、分かったのですか?」


 同じ声で微妙に違う反応をされるグローリア様とヒューゴさん。……本当、外套が無ければどっちがどっちだか見た目では判断が付きませんわ。喋り方でグローリア様であるかは分かりますが、姿や声は完全に同じですもの。


「ソフィアさんがヒックさんの話を出した時、少し驚いていてからホッとしていたからね」


 ……全然気付きませんでしたわ。いえむしろどういう事ですか、それは?

 あの時、社長さんは明らかに動揺した様子でした。だというのに、グローリア様たちの方を見る余裕があったですって? それはどう考えてもおかしいです。あの瞬間、間違いなく社長さんはソフィアさんしか見えていなかったはずです。人は予想外の事が起きると、その発生源へ意識を向けるのが絶対だからです。


「安心して良いよ。ヒックさん達は今、収入は減ったけど細々と生きていけている。私が頻繁に卸業として仕事をしているから間違いない」


 少しだけ優しい喋り方。たまに社長さんが見せる、慈愛を感じられるソレ。親が子に御伽噺でもしているかのような温かさがあります。


(まさか……本当にまさかですが、演技だとか……?)


 ふと過った可能性。あの驚いた素振りも、今の優しい雰囲気も、普段の少々冷たい印象も、全て演技だったとしたら……? さっきも驚いた振りをしていただけならば、今の言葉も納得が出来ます。……いえ、そんな訳がありません。今まで社長さんが見せてきた感情表現が演技だと思った事なんて一度たりともありませんでした。

 ……ですが、その可能性もあり得ると思えてしまいます。社長さんは基本的に何でもこなします。裁縫を含めた家事に魔術、乗馬や仕事の管理に文章作りと話術、果てには武器造りまでと体力系のモノ以外は思い付く限りです。ここに演技が加わっても何ら不思議ではありません。


「ご病気やお怪我などはされていませんか? その点も心配でして……」

「大丈夫だよ。元気にしている。ヒックさんとレックスなんてお酒を交わしながら笑い合ったりしているくらいだよ」


 もしそうだったとしたら……社長さんは一体、何が本当で何が嘘なのでしょうか。


「けど、どうしてそんな事を? アーテル教ならばそれくらい簡単に調べられると思うけど」


 技術は過少に見せる事は出来ても過大に見せる事など出来ません。故に、社長さんが今までしてきた成果は全て本物でしょう。それは間違いありません。


「アーテル教がヒックさん達に必要以上の関りを持ってしまうと……大衆の方々は不安に思ってしまうので出来ないのです……」


 その中でも際立っているのが話術。主任さん曰く話を聞いているだけで頭の中を良いように弄られてしまう、死者蘇生などの禁術のように恐ろしいもの。それがもし、私にもされているのであれば……。


「……なるほど。不必要な接触を図れば監視をしていると思われるし、それが知られでもしたら疑惑として広まってしまう、か」

「はい……」

「本当はお会いして、しっかりと支援をしたく思います……。困っている方々を救うのも、私達アーテル教の使命ですから……」


 ……考えても分かりません。今までの記憶をひっくり返してみても、そのように私の意思を変えている節のある場面は一つたりとも心当たりがありません。

 もし……もし、ですが……誰にも気付かれないよう、誰にも違和感を持たれないように私を変えられているとしたら……。

 ゾクリ、と身体から体温が一気に抜け落ちたような感覚が私を襲います。……私にだって、苦手な事はあります。気付けない脅威ほど恐ろしいものはありません。社長さんは私に危害を加える事はないでしょうが、それもそう思い込むようにされていたとしたら……。


「おいロゼ」


 永遠に答えの出なさそうな考えをしていた時、主任さんが声を掛けてきました。……どうしたんですか。暇になって何か話したくなったのでしょうか?


「俺が保証するから気にするな」


 ただ一言、真面目な顔をしてそれだけ言ってきました。その言葉により、無限に繰り返されそうな思考がピタリと止まります。……確かに、気にする必要などありませんね。何をどう考えようと、見えているもの、感じたものが全てなのですから。憶測で人を信用したり疑ったりするのは良くありませんでした。

 それにしても……主任さんが保証ですか。一切頼りないのに、どうしてか信じてしまう言葉です。きっと、社長さんの事を一番分かっている人だからでしょうか。それとも、社長さんの言葉の秘密を教えて下さったからでしょうか。理由はハッキリとしませんし、普段の言動は酷いものですが、今の主任さんの言葉は信じられます。


「──なら、話は決まりだね」


 フイッと主任さんが顔を背けた頃、社長さん達の話は進んでいたらしく、何かが決まったようでした。


「明日、ヒックさん達への手紙を受け取りに来るね。時刻は今日と同じく九時前。くれぐれもバレないように手紙を書いてね」

「はいっ! ありがとうございます!」

「ありがとう、ございます」


 どうやらグローリア様とヒューゴさんがアリシアさん達への手紙を書くようですね。しかし……どうして私達へ依頼をするのでしょうか? アーテル教の誰かに巡回途中で渡して貰う方が良いような気もしません。まあ、何かしらの理由があると思いますし、何か問題があるからこそ頻繁に会っている社長さんへ手紙を届けて貰うのでしょう。

 と、そこでグローリア様が思い立ったかのように寝台の方へと向かわれました。ああいえ、寝台ではなく、その隣にある台の方に用事があったようです。その引き出しを開けて大切そうに何かを取り出されると、それを持って戻ってこられました。


「依頼の相場は分かりませんが、こちらで足りますか……?」


 そう言って机に置かれたのは、なんと銀貨でした。しかも5枚。旅の途中などで手紙を届ける事は確かに冒険者であればたまにありますが、銀貨五枚となると異常な額です。よっぽど面倒な場所でもない限り、どれだけ多く貰ったとしても銅貨30枚が普通でしょう。

 思えば、グローリア様は一日中をこの大聖堂でお過ごしになられております。恐らく手紙の配達の相場をご存知でないのでしょう。


「普通は銅貨10枚程度だよ。仕舞いなさい」

「えっと……はい」


 社長さんの言葉をグローリア様は勘違いしたのか、銀貨1枚を残して銀貨を仕舞いました。……いえ、グローリア様。社長さんは間違いなく言葉通りの意味で言ったと思いますよ……?


「……全部仕舞いなさい」

「え……? でも、それでは社長さんのお仕事の報酬が無くなってしまいます……」

「なら、明日その報酬を受け取るから銀貨は仕舞いなさい」

「は、はい……」


 ションボリとしながら銀貨を仕舞うグローリア様。……気持ちは分かりますわ。ええ、とても。社長さんの言葉はたまに判断の難しい時がありますもの。

 この後、ほんの少しだけお互いの近況の話をしてから私達はアミリオ大聖堂を後にしました。社長さんはいつも通りの静かな雰囲気で、主任さんもいつも通りの怠そうな顔をしています。

 ……一つ疑問なのですが、この手の場で社長さんは必ず主任さんを連れて行きます。いつも主任さんは退屈そうにしていて話にほとんど入ってこないですし本人も非常に嫌がっています。それならばその間、何か仕事をして貰っていた方が良いのではないでしょうか? ……今度、主任さんが居ない時にでも聞いてみましょうか。


「で、社長さぁ……。俺をここに連れて来たのはなんでですかねぇ……。退屈で仕方が無かったぞ……」


 と思っていたら主任さんが先に訊ねてくれました。手間が省けましたわ。


「その内に分かるよ。かなり大事だよ、これ」

「えぇ……どこが……」


 ……思わず主任さんの言葉に頷いてしまいました。本当、どこに大事な要素があるのですか……?

 結局それ以上の事を社長さんは教えてくれず、私達はオルトン商工会へと向かいました。

 仕事があるか探してそれを受ける。いつもの事ですが、今回は少し変わった依頼がありました。


「おう、お前達に依頼が来ているぞ」


 そう言ってオルトンさんが紙を社長さんに渡します。……最近は口に出すのが面倒になっているのか、オルトンさんは社長さんへ依頼書を見せてくるようになってきました。社長さん曰くこの方が依頼書の全文に目を通す事が出来るから良いとかなんとか。


「……随分と変な依頼だね。武器の納品なんて、誰でも出来るように思えるのだけど」

「俺もそう思うが、依頼者がどうしてもお前に依頼したかったそうだ」


 受け取った紙に目を通して目を細める社長さん。私が隣に立つと、私にも見えやすいように紙を傾けてくれました。

 内容は……中央にある妖精族が営む鍛冶屋の武器を、同じく中央のジェラードという貴族の家へ運ぶ内容だそうです。報酬は銀貨10枚。届けるのは明日。……武器は確かに嵩張りますし重いのですが、銀貨20枚という事は量がかなりあるという事なのでしょうね。しかし……どうしてこれを私達に?


「ロゼ、この貴族の名前は知ってる?」

「たしか……ハーメラの中でも多くの兵士を育て上げて王国へ献上している貴族だったはずですわ。なんでもその家は代々、槍の扱いに長けているだとか」

「なるほど。なら、受けておこうかな」

「おう。受理しとくぞ」


 武器の量にもよりますが、同じ中央への配達で銀貨20枚というのは悪くありませんね。社長さんもそう考えたのでしょう。

 他の依頼はというと……どれも実入りの少ない物ばかりですね。このまま商工会でお昼ご飯を食べながら依頼が入るか待ってみましょう。明日の仕事も決まっていますし、今日は朝だけで色々な事がありましたのでゆっくりしてしまおうとの事。

 一度家に戻ってリリィさんを迎え、商工会で時間を潰す私達。社長さんやリリィさんの料理で舌が肥えてしまったのか、そこそこの不満が残ってしまいました。

 結局この日、依頼が入ってくる事もなく一日が終わりました。──さてさて、明日はどんな仕事になるのでしょうかね?




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