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十四話 体力最弱の冒険者

集中力が続かなくてあんまり書けませんでした(言い訳)

全く話が進んでないし、短いです。申し訳ない。

どうやったら集中力って長く続くんでしょうか。

 ライとワークが気絶してから約一時間。

 悪魔の森を抜け、俺達はやっと目的地タートの街に着いた。


 本当は悪魔の森を抜けるまでだったのだがライとワークを力のないイークとルークに任せれるはずもなく、流れで門の前まできてしまった。

 ふぅ、俺としたことが時間を無駄に使うとは。


「はぁ、はぁ。じゃ、じゃあ俺は帰るから後はよろしくな」


 俺は持っていた二人を地面に落とす。


 こいつら結構重かったな。

 ワークはまあ男だからって言うのも変だがあれだとして、ライも結構重かった。

 頭がへこんでしまうかと思ったわ。


 次会ったら痩せろって言っとくか。


 俺はイークとルークに手を振り、帰ろうとする。

 が、イークが俺の肩を掴み止めてくる。


「なんだよ」


「ちょと待って下さい! そんなに息切らしといて大丈夫なんですか! さっきは魔物が出てこなかったとはいえあそこは危険な森です! 少し休んでいったらどうですか!」


「うむ、うむ」


 こいつらここで無駄な気遣いを見せやがって。

 ここで気遣うなら森を抜けてる途中ライかワークの片方を持ってくれた方が助かったわ。


 俺はイークの手を振り払う。


「大丈夫だ。俺は強いからな」


「ロクさんが強いことは知ってますけど、その状態じゃ流石に無理ですって!」


「そんなに酷くはないだろ? ほらこの通り」


 俺が腕を持ち上げて元気アピールをするとイークは目を見開いて驚いたような表情で俺に聞いてくる。


「もしかしてロクさん気づいてないんですか?」


「何が?」


 俺がそういうとイークはぺたんと座り込み、ルークは門の方に駆けていく。


 なんだ、なんだ。


「おい、俺がどうしたってんだよ。もしかして俺の顔がバケモンになってるとか? はははは。冗談はよせよ」


「ああ……。一人でボケて、一人でつっこむなんてこれはもう駄目ですね……」


「うっさいわ」


 これは前からの癖だ……多分。


「というか何がおかしいんだよ? お前とも普通に話せてるしどこもおかしいところがないだろ?」


「いや、おかしいって言うかやばいんですよ」


「やばい? どこがやばいんだ?」


「言っていいんですかね……」


「別にいいだろ? なんで迷ってんだ?」


「気づいたらたらもっと酷くなりそうなんですもん。ほら、怪我も気づく前はあんまり痛く感じないでしょ? で、気づいたら痛く感じる、それと同じですよ」


 確かに気づいたら痛いっていうパターンはあるけども体バージョンなんてあるか?

 自分の体のことは自分が一番わかってるし大丈夫だろ。


「俺は大丈夫だ。お前ともこんなに普通に話してるし」


「確かにそうですね……。……うん、自分も考えすぎでした。倒れることなんてないですよね」


「そう、そう」


「じゃあ言っちゃいますか」


「言え、言え」


「では、ロクさんの体もの凄い震えていて今にも死にそうに見えるんですよー。顔も真っ青でまるで死人ですね」


「は?」


 俺は改めて自分の体を見る。

 体は見てわかるぐらいがくがくと震えていて、触ると振動が手に振動が伝わる。

 顔はわからないが触るとあり得ないくらい冷たくて、イークの言った通り死人のようだ。


 ……これやばいわ。


「……イーク」


「はい」


「体も気づいたら駄目だ」


「はい?」


 俺はふらりと顔面から倒れる。


「ロクさん! やっぱり駄目じゃないですか!」


「チャ、チャオ」


「なに言ってんですか!」


 俺の意識はゆっくりと闇へと沈んでいく。


 ああ、体力ないのに無理なんてするんじゃなかった。

 少し勝手に一人で意地はってた部分もあったかもな。

 自分が運ぶんだって。


「し、死ぬ前に一つ頼みがあるんだが」


「死にませんよ?!」


「俺の葬式の歌はハ〇ミズキにしてくれ……」


 もう言い残したことはない。

 安心して死ねる。

 さらば。


「ロクさん! ロクさーん!」


 俺の意識は完全に闇へと沈んでいった。

ハ〇ミズキ好きです

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