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続・原発震災日誌  作者: 山口和朗
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夢を見た

続 原発震災日誌26


夢を見た


私は頑張らない主義、絶望主義を唱えていたが、オリンピック代表の女子サッカーチームのコーチのようなことをしており、選手村で、彼女たちに付き添っていた、夜作戦上の重要なことに気づき、彼女たちに知らせようとキャンプ地へ行ったのだった、すると練習場にはもう彼女たちはいなくて、他の者がいるばかりだった、女子チームはと聞いても知らんと言う、えっ、明日試合だと言うのに、仕方がないなーと宿舎に戻ったら、彼女たちはもう寝る用意をしていた、頭には日本と書いた鉢巻をしている者もいたが、冗談を言いながら、早々と寝る用意をしているところだった、えっもう寝るのかと言うと、明日は試合だからもう寝ることにしたのと、彼女たちは、私の杞憂など微塵もなく、明日の試合に備え、眠ることを最優先としていたのだと知り、だからキャンプ地には行かなかったと知り、自分の勇み立った行動を恥じているのだった、

続 原発震災日誌26


夢を見た


私は頑張らない主義、絶望主義を唱えていたが、オリンピック代表の女子サッカーチームのコーチのようなことをしており、選手村で、彼女たちに付き添っていた、夜作戦上の重要なことに気づき、彼女たちに知らせようとキャンプ地へ行ったのだった、すると練習場にはもう彼女たちはいなくて、他の者がいるばかりだった、女子チームはと聞いても知らんと言う、えっ、明日試合だと言うのに、仕方がないなーと宿舎に戻ったら、彼女たちはもう寝る用意をしていた、頭には日本と書いた鉢巻をしている者もいたが、冗談を言いながら、早々と寝る用意をしているところだった、えっもう寝るのかと言うと、明日は試合だからもう寝ることにしたのと、彼女たちは、私の杞憂など微塵もなく、明日の試合に備え、眠ることを最優先としていたのだと知り、だからキャンプ地には行かなかったと知り、自分の勇み立った行動を恥じているのだった、


夢分析


絶望と無、私の絶望の書を書こうとしている、この転倒した考えは私一人の考えで、人に唱えるものではなかった、人とは理想に生きる動物との思いがあり、日々の現実生活では、自分の考えの危うさと、独りよがりとを思っていた、友等と議論している時など、絶望も理想も虚妄に過ぎないとは、直ちに訪れることはない絶滅など、私の妄想に過ぎないとの、それらが、夢で正にそんな自分を反省することとなったのだが、しかし、私はこの世界の破局に対し、絶望主義しか希望はないと考えているのだった、

世界の破滅を願う思想とは、世界の不幸を願う思想とは、絶望の肯定とは、私の絶望への希望であるのだった、


3.11までの私は、Oが死に、Yが、そして母、ブンと、死の連続した感情の中で、悲しみと、孤独の世界を生きていた、そして毎日流れていた曲が、クラインだった、久しぶりに聞いてみた、蘇る悲しみの時間、3.11で、怒りと虚無、絶望で忘れていた感情が湧きあがってきた、悲しみは途切れることなく流れていたのだった、その悲しみは、以前よりずっと明確に、私の時間として、私の過去として蘇ってきた、私の世界として、世界がどのようであっても、私対世界としての私のふるさと、私にはふるさとがないのだと思ってきたが、ここが、この悲しみと孤独が、私のふるさとであることが、何と心地良い世界、絶望を世界において体験した今、この私の悲しみと孤独の世界は、誰もいない、私一人の、あのチェルノブイリの廃屋の、あの福島の死の町に、

一人立つ、一人歩く私、これらが映像として今捉えられ、全て失っても、在る、存在と今という時の中の私という、ここへの65年の記憶が、3.11からずっと悲しかったのだと、今その悲しみは、感傷ではなく、世界の絶望を通した悲しみに、


オウム真理教がハルマゲドンを期待し、叶わぬとなれば、自らハルマゲドンを演出し、キリスト教においても、ノアの箱舟等、終末論があり、常に人の傲慢に対して、神の名における終末論が説かれ、しかし、今テロにおいて、絶望的な、持たざる者の抵抗の方法であるテロが、支配、抑圧する者への、眼には眼をの、核を持たざる者には、原発への攻撃は自明で、核というものの危険が、実現可能なハルマゲドンに、抑圧と抵抗が戦争の構図であるのだが、核使用が世界の破滅に至ることの想定の上に行なわれようとする考えは似ている、そこまで人は世界を憎めるということ、不信に、絶望に至るということ、核の汚染というものが、反社会、反人間、テロであり、人に絶望主義が願いとなったのなら、オリンピックの開会式の式場に核が爆発すれば、世界の王族が死にと、怖ろしいことだが、人はそれを願い得るということ、戦争になれば真っ先に狙われるのが原発、核施設であろう、片方は科学を極限まで進めて自滅する、片方は自然農法で、しかし科学の害によって自滅することへの、福島の地で有機農法で暮らしていた者が避難をよぎなくされ、原発を許すということは、核戦争を許すということ、絶望はたとえ絶望であっても、死はたとえ死であっても、希望の標榜が出来ないのなら、


人間の意識がどれだけのものであっても、無であることには違いない、意識は、物質や存在ではない、人間といえど、動く木であるに過ぎない、神を意識しようが、宇宙をどのようにイメージしようが、動物の目と、動物の鳴き声と変わらず、意識とはそれだけのこと、無こそ全て、今有る進行形のDNAが有であるに過ぎない、無であることを、意識とは無であることを、己がものにしておくこと、絶望と無とは、無があって絶望が無化されるもの、無こそ絶望への唯一の方法、


個人の絶望と世界の絶望、私は絶望していないが世界は絶望的状況である点、私と終末世界、世界を終末と見る視点から、今、死までの生が意味を持つ、放射能は死と同じように誰にも降りかかる、

原発は人の原罪の証となったのだろうか、パンドラの箱を開けたように、人になったことが原罪であるとは、人の不条理であるのだった、原罪というパンドラが、パンドラを空けたことによって、人になったように、原発をしっかりと人の原罪ととらえ、たとえそれが終末であっても、個人の死が種の絶滅でないような、個が絶望ではない原発の世界を、責任と義務をもって、受容し、小さきものを自覚し、原罪を超えていく人間の誕生へと、それが原罪からの脱却であり、死の克服へも、


死は自明であるのだから、人が死を忘れていることは良しとし、が、世界が破滅に向かっている、終わりの始まりであることは、片時も忘れず、世界の破滅から世界を見、世界を生きることが人の責務と捉え、義務や責任、自覚、etcの人の定義に、この世界の破滅への観点への認識がないのならお笑い草の現代、過去の歴史、文化に、誰もこの世界の破滅の意識がない、RT、RF、etcの世界の陰謀、支配のカラクリの絶望を知り、絶望は人が作る、彼等が支配し、彼等が行っているのだったが、これらを行ってしまう人という存在への、人間への絶望とその肯定、あの日間違っていれば死んでいた私、後の人生はおつりで何をしても良いと、すべてが天国に思えたあの日と同じように、あの日3.11、間違っていれば日本は終わっていた、が、偶然が重なり、運良く、とりあえずは終わりの始まりになっているだけでの、いつ終わりが来るやも知れない今を、いずれそれまでは在る、無ではないという時を、


反原発、原発推進、グローバリズム、反グローバリズム、貧者、富者と、賢治の「どんぐりと山猫」のドングリ達のように喧嘩している、私は判決を下す、世界は絶滅した方がいいのだ、人間はいない方がいいのだと、そして実際に取り返しのつかない核汚染が世界に起きているのだった、が、500年、1000年後には、奇形を奇形として生き始めた生物達の楽園がまた再生していくのだった、これらは自明の、誰でもイメージできることであるのだった、ここから全てを見、考え、生きるということなだけ、死と絶滅を忘れるなだけのこと、陰謀のカラクリも、核の恐怖も何も専門の知識など必要はなく、死が人に自明なように、世界の破滅は自明であるとの覚醒なだけ、たかが2.3千年の人の歴史、言葉を使うことによって変化した意識の発展なだけ、DNAの配列は類人猿と何ら変わらず、


私対世界から絶望対世界へ、私と世界で世界を考える視点の確保は基本ではあるが、人が世界を解く鍵は、それぞれその人の私対世界であるが、その私がどこに据えられているかが、私は私の死ではあったが、世界の死までは視野に入れていなかった、世界の絶望を背景にした、基準においた、私対世界こそがすべての世界を解く鍵であるのだった、世界を絶滅の前の幸福と見れば全て許せる、全て解ける、不条理ではなく、人の世界の自然裡と見えてくる、人も自然も時の中の世界だと、


大田洋子が第五福竜丸被曝にざまあみろと言ったようだ、世界への抗議に、耳を貸さなかった者へ、出る言葉ではあるが、世界を絶望ととらえて、そのざまあみろの心があったのか、否、ざまあみろとは、それらを超えた悲しみ、放心、理想や信じたものへの大いなる叛旗、絶望に抗するための絶望であるのだった、絶望を絶望でもって見返すという、個人や、社会へではないのだった、絶望を超えた所からの、諸共という感情の中にそれはあるのだった、

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