表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/42

なんの騒ぎですか、先輩?

「聞こえたでしょ? 倉庫の中からボール出さなきゃならないんですから、そこをどいてください」


バスケ部の一年は、そう言って、はるか上からぼくをにらみつけた。


身長185はある一年は、キャプテンに怒鳴られて、かなりイラだっているようだ。


だがしかし、そう簡単に倉庫の前から動くわけにはいかない。


なにしろ、なかでは美島さんが着替えの真っ最中なのだ。


「どけない。この倉庫は、いま卓球部が使用中なんだ」


ぼくは、身長185センチの一年に、そう言った。


「なに言ってんすか⁉︎ 用具倉庫は、全運動部のものでしょ!」


一年は、そう力強く言うと、なかば無理やりぼくを押しのけて通ろうとする。


彼の言っていることのほうが正論なのだ。


しかし、それでもぼくは動かなかった。


動けるわけがないのだ。


そうやって、ぼくと一年が押し問答をしていると、バスケ部の赤石キャプテンがそれに気づいて、あの野太い声で叫んだ。


「そこ! なにやってる⁉︎ ボールはどうした?」


「いや、それが、この人が倉庫の中に入れてくれないんです」


キャプテンから怒鳴られて、顔を青くした一年が、思いっきり困った声で叫んだ。


「なんだと⁉︎」


赤石キャプテンが叫び返す。


まずい…


体育館中の注目を集めてしまった…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ