表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/42

先輩、どこで着替えればいいんですか?

「先輩、ユニフォームには、どこで着替えればいいんですか?」


体育館の隅に卓球台を動かしたところで、彼女がいった。


彼女…美島陽毬みしまひまりが卓球部に入部して、まだ初日だ。


ぼくたちは、制服を着たまま、台の準備をしていた。


「ああ、うん…それはね…」


卓球部に、部室はない。


これまで、部員はぼく一人だったのだ。


ぼっちの部に、部室などという贅沢が、許されるはずもない。


この事実を知ったら、彼女はどう思うだろうか?


ぼくは、彼女を体育館の用具倉庫に連れていった。


「じつは…いつもここで着替えてるんだ…」


「はぁ…ここで、ですか?」


「うん、卓球部には、部室ないから…」


部室のない部なんて、やめます!


いつ美島さんがそういいだすかと思い、ぼくはビクビクしながら、そう告げた。


しかし彼女は、とくに気にする様子もなく、


「わかりました。じゃあ、わたし、こっち側で着替えますね」


そういって、カバンを持って、高く積み上げられている跳び箱の向こう側にいった。


どうやら、そこで着替えはじめたらしい…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ