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7.闘病

なんだかおなかがいたいです


おくすりはなにをのみましょうか


ああだめでした


きまったおくすりいがいをのんだらいけないんでした


じゃあゆっくりねてなおします




ちょっぴりおなかがすきました


なにかたべるものはあったでしょうか


おやさいがすこしあるけどだいどころまでいけません


ひざをかかえてねていましょう




のどの奥が鈍く痛む


目の前が歪んで霞む


勝手にいろんなものが体から出ていく


もしかしたら心からも




だって気づいてしまった




君と何を話したか


君がどう話したか


君が何で笑ったか


君がどう笑ったか


もう僕の記憶の中の加工された君でしかない


弱りきった僕をすがらせてくれるなんて君じゃない


支え合うことも


そうしてふたりで崩れることもできずに離れたのが僕らだったでしょう


それが幼すぎた僕らの姿だったでしょう


本能が理性に勝ってたってことだと思うけども


今だけは賢明と言いたくないね




真実は僕の体に心に溜まった水を流してくれる


それに味がついてたとしても色がついてたとしても


けっこう僕はすっきりするので


やっぱり僕は君にすがってるんでしょう




きょうもおなかがいたいけど


よこになってからだをまるめて


きみをおもっているといつのまにか


しぼりかすになったぼくはたちあがれるんです




いっぽめでひざからくずれおちたとしても


まずはたちあがらないとね






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