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34.夢
夢をみた
君が私に肩をぶつけて 行ってしまう夢だった
普段私は夢を見ない
もとから見ないのか 覚えていないのか
けれどもうずっと長いこと
覚えている夢は君のことばかりで
君が笑った夢
君と抱きあって眠った夢
君とすれ違う夢
思い返せば現実にあったことばかり
砕けて粉になった記憶が心に溶けて夢に凝るんだろうか
だからやけに夢はきらきらと結晶のようで
目覚めたあと空っぽになった自分だけが残るんだろうか
もう涙さえ流れないのに
まだ君は私の、
夢をみた
君が私に肩をぶつけて 行ってしまう夢だった
普段私は夢を見ない
もとから見ないのか 覚えていないのか
けれどもうずっと長いこと
覚えている夢は君のことばかりで
君が笑った夢
君と抱きあって眠った夢
君とすれ違う夢
思い返せば現実にあったことばかり
砕けて粉になった記憶が心に溶けて夢に凝るんだろうか
だからやけに夢はきらきらと結晶のようで
目覚めたあと空っぽになった自分だけが残るんだろうか
もう涙さえ流れないのに
まだ君は私の、
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