表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/37

26.わんこ2

たまにくる君からのメール


しっぽをばたばた振って返信


またすぐデザートみたいな返信


血糖値上がりすぎてしまうよ




僕が寂しいときに


君はメールをくれる


それは僕のためじゃなくて


きっと君も同じだから




君にとっては何気ないだろう言葉


でも僕は救われる


薬を飲まずに眠れて


深く息ができて




でもだからこそ突き落とされる




君の人生にこれ以上僕は関われない


僕の人生にも君は


こんなつらいことってないよ


寂しい悲しい泣きたい泣けない苦しい


だけど最後まで聞いてね


これは君にすがるしかない僕自身がそうさせるの


だから君のせいじゃないんだよ




ずっと前につないだ


君の乾いたあったかい手


寂しいときがんばって思い出すの


そうすると本当に僕の手も胸も


つま先までもあったかくなるの


そしたらこのままでも生きていけると思うんだよ


その上君からのメールまで増え続けるから


もうだいじょうぶって思えるんだよ


ときどきだけど




僕がもうだいじょうぶなんだから


君もだいじょうぶだよ


寂しくなったらまたメールして


僕はしっぽをばたばた振って


3回まわってわんと言うから




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ