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18.手のなか。

電話越しにやわらかな君の声


顔が見えないから 触れられないから


どんなことも言えそうな気がして 言えないこともと錯覚して


それでも踏みとどまって ただ君の話に同意するだけで


本当に言いたいことはいつも いつも


君を失えないから 今のままがいいから


たくさんの言葉飲み込んで 満腹になって 眠れなくなって 夢に君はいないからいいけど


夢なんかに君が出てきたらどうなるかわかったもんじゃないけど


せめて夢の中くらい僕と君が




許さない なんてことは許さない まだ誰にも僕は裁けない


でも君には断罪の権利があるんだよ どんな判決も下せるんだよ


だから僕をかっ裁いてつるして笑って憫れんで 決して憐れまないで


君の心にこんな僕は残さないで 忘れて許さないままで


そしてどうか お願いどうか 僕の知らないところで幸せになって


消えない事実だけ抱きしめて僕も幸せになるから


もしどこかで会ったら笑ってあいさつしよう


通り過ぎてしまおう 戻りたくなる前に 戻れない痛みに気づく前に


君が思い出す前に 僕が狂う前に 君を抱きしめて泣く前に




でもそれすがりついての間違いじゃないの


だって今だって電波に乗った君の声にほら




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