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拒絶はユルサナイ
※この作品は、狂気的な表現や、多少のグロテスクな表現があります
私は過去に監禁されたことがある。
当時、お付き合いをしていた彼が、私を外に出したくないと
部屋で手錠と首輪につながれたのだ。
幸い私は、彼の隙をつき、部屋から逃げ、
警察を呼んだ。
それ以降、彼のことは知らない。
精神病棟に行った、とのことは聞いた。
それが、3か月前の話。
そして、今日は念願の、好きなアイドルのチケットが届く日。
3か月前まで、行くことはおろか、曲を聴くことすら許されなかった。
私はそわそわしつつ待っていると、チャイムが鳴った。
急ぎ、玄関を開けた。