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1 我らはクリスタルウォーカー



ここは荒野だろう

砂漠に近いかもしれない、

視界は見渡すかぎりおしゃれを忘れた老婆の肌のような黒い乾燥した大地、白っぱしい植物や低木が剥げ散らかしている、

石ころや人の背丈より大きな岩がところどころに点在し、その風景が限りなく広がっている、

遥か遠くには雲をまとった白い山々が太陽をまもなく背景にしようとしている、

午後であることは間違いないだろう、息は白くなるほどではないが少し肌寒い、

そんな寂しい場所なのだが、なぜだろう、そうなぜかある1ヶ所だけ様子がおかしい

丸みを帯びつつも武骨な岩が3つほど積み重なっており、その岩との隙間に真っ黒な黒光りした棒が突き出ているのだ、棒の先端は大きなボトルのようなものが付き側面には幾何学的な模様と文字が刻んである、FF01G-ASTNと読める、

地面の方でカサカサと音がする、音の原因は岩の隙間の小さなトカゲだった、黒地に黄色の斑点でケロケロと鳴きながら長い舌で目を舐め意味もなく周囲を見渡している、トカゲは岩をよじ登り日差しで暖かくなっていそうな棒の上で日光浴しようとした、トカゲが乗り棒がほんの少し重さで傾いた瞬間、ぬぅっと腕が黒い棒と同じ岩の隙間から出てきてトカゲにデコピンを食らわして遠くに弾き飛ばした、


棒の持ち主の姿は異様だ、全身が黒い謎の素材で覆われ身体はスリムだが小さい装甲が身体中についていて特に右腕は異様に太く盛り上がっている、頭はフルフェイスの装甲に覆われ後頭部に太く長いワイヤーのようなものが3本ぶら下がっている、目や耳の場所には青白い線や丸が光る、だがそれよりも異様なのはこの真っ黒なスーツを着こんだ本人が持っている恐らくスナイパーライフルであろうブツ、

170cmの男の背丈に届くのではないかという長さ、銃身は幾何学模様が光り、根元にいくにつれて剥き出しの配線や無骨なリアクターのようなものがぎっちりと詰められ、その上に大きく複雑な形のスコープ、正直なんとか銃の形を取っている機械の化け物のように見える、肩当てには申し訳程度のステッカー、愛着の現れではあるのだろう

黒いガンナーは接続端子の調子が悪いのか後頭部のワイヤーの先端をもう一度構えているライフルのスコープの側面に突き刺した

ガンナーの視界に記号や数字が現れリンクが完了する、スコープを覗きライフルを構えるとちょうどタイミングよく誰かからか連絡がきた




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