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[連載]転生した俺は誰だ?  作者: Re:vi
第1章 終点ウィットネス編
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1-16章 Re:start

気がつくとそこは、最初に俺たちが森の入り口付近だった。その証拠にさっき置いてあった青い魔法石を近くで確認することができた。


「さて..」


ガジャは両手を使って大きく伸びをする。多分俺が待たせすぎて体が凝り固まったのだろう。


「サトルが魔法を使いたかった場面はどんなところじゃ?」


手始めにガジャはおれにどこで魔法を使いたかったのかを聞いてくる。俺はとっさに今までの道中での障害物を思い出す。やはり一番数が多く、苦手としていたのは、


「木のつるです。いたるところにあって、よけるのもほどくのも一苦労でした。」


俺が思いついたのは随所に張り巡らされていた木のつるだとガジャに言う。道順が初めてでわからないのもあって、どこに木のつるがあり、引っ掛かりやすいのかまるで分らなかった。それを聞いてガジャは満足したようにうなずき、


「では、どんな魔法でそれを切り抜ける?もちろんサトルが使えるであろう魔法でじゃ」


今度はどんな魔法で木のつるを突破するのか俺は考える。俺が今まで見てきた魔法で、かつ再現ができそうなもの。それは、


「"ものを浮かせる魔法"」


「そうじゃ」


俺が唯一やったことがあり再現可能であろう魔法。それがものを浮かせる魔法であった。


「しかし、ただ障害物をよけるだけでも様々な方法がある」


そういって、彼は魔法を見せるために少し開けた場所に移る。


「例えばサトルが言ったようにものを浮かすのにも、木のつるを浮かしてどかす、自分の体を魔法で持ち上げてよける、飛ぶ瞬間に足だけに魔法を使い空中でよけるなど様々な方法がある。どれでやろうと個人の自由だ」


そして、最後に大事なことをガジャは付け加える。


「一番重要なのは自分がどのように障害物をよけるのが一番イメージしやすいかじゃ。無理にイメージ困難な魔法を使えば魔力を大きく消費するし、ケガにもつながりかねん」


さっきも言っていたイメージの話である。やはり、魔法を使うのにあたりこのイメージはとても重要であるらしい。


「試しにここにある切り株を飛び越えてみぃ」


ガジャは彼の足元にある切り株を足でトントンとやり指示する。その切り株は70cmほどあり、子供の俺では普通に乗り越えるのは厳しい高さだった。


「どうする...」


俺は目の前の切り株を乗り越えるイメージを組み立てる。まず、自分の体を浮かせるやり方だが、


「これはまだ現実的じゃないだろ...」


自分の体重を測ったことがないから何とも言えないがおそらく30~40kgほどある自分の体重を持ち上げるのは難しいだろう。ましてや浮かすことに集中して着地を失敗したら事故につながりかねない。


「そしたら...」


俺は頭の中で切り株を飛び越えるイメージを思い浮かべる。そして、できる限り助走をつけて、


「おりゃあああ!!」


両足で踏み切って、飛び越えようとするがやはり少しだけ足に引っ掛かりそうになる。そして、


「ここで、こう!」


瞬間地面に向かって風を思いっきり噴射してその推進力で俺はわずかに自分の体が上昇する感覚を得る。足が引っ掛からず切り株を飛び越えることができる。しかし、


「やべっ!?」


尻から着地しそうになってしまい、魔法を使おうとするが間に合わない。失敗したか、と思ったその時、


「ハッ!」


短く息を吐くと、激しい風が自分の体を持ち上げる。あわや事故を回避させてくれたのはもちろん、


「うむ。まずまずの及第点じゃ」


パチパチと手を叩いて、俺の一連の動きを称賛した。俺は空中で態勢を整えると風はやみ、俺は安全に着地する。


「お前さんと同世代の子供たちは魔法の応用である飛行魔法や、自分の体を浮かす魔法をするんじゃがそこまで難しい魔法をこの歳で使える奴はなかなかおらん。欲張らずに自分のできる範囲の力で課題をクリアしたお前さんは間違いなく合格点じゃ」


「でも、着地は失敗しました」


俺は先ほどの出来事を回想する。切り株を飛び越えられはしたものの着地には失敗した。自分の実力不足で課題をクリアできなかったことは事実である。


「いや、わしは"切り株を飛び越えてみよ"とは言ったが着地まで成功させよ、とは言ってない。だから成功じゃ」


何とか言いくるめられたような気がしたが、合格点をもらえたならとりあえずよいだろう。


「よし。あとは実践あるのみだ」


そういって、彼はパンパンと手を叩き自分に注意を向けさせる。


「コツをつかめばあとは体に叩き込むだけだ。ワシのところまで時間内に来れるまで毎日この特訓だ」


そういって彼は、両手を前に出す。


「それじゃあよーい」


一呼吸おいてガジャは叫ぶ。


「スタート!!」


彼はそういうと一瞬で俺の前から消え去り、俺は今度は迷わず魔法石のある場所で向かう。俺は、今のこの感覚なら何でもできるような気がしていた。


「こんな特訓さっさと終わらせて次のステージに俺は進むぜ!」


最高のイきり台詞をはいて俺は、たくましい一歩を踏み出した。

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