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[連載]転生した俺は誰だ?  作者: Re:vi
第2章 バルセルク魔法学校入学試験編
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2-45章 思春期

「俺はもう行く。お前も道中気をつけろよ」


「なあ、ルーク」


俺は手早く準備を済ませて立ち去ろうとするルークの背中に声をかける。


「お前が良かったら、俺たちと一緒に来ないか?今、俺達チームを組んで試験に臨んでいるんだが...」


「悪いが、その期待にはこたえられない」


俺が言い切る前にルークは俺の言葉を遮り、そう言い放った。どうやらルークは鼻から俺と組んで試験に挑むつもりはないらしい。


「理由を聞いてもいいか」


「まあ、それくらいなら言ってやる」


ここで別れたら今度こそこの試験の中ではルークに出会うことはないのかもしれない。偶然見つけることができたこの機会、一緒に行けないならせめてその理由だけでも俺は聞いときたかった。


「理由は大きく二つ。一つは、他の受験者が俺の試験へのノイズになると思ったから。それが敵なら何の問題もないが、味方にいるととんだ足手まといになるからな」


「それ、ペティーのことを遠目にディスってないか?」


「さっきも言ったが、俺はお前みたいに他人に対して誰彼助けることはできない。俺はヒーローでも善人でもないからな」


それは俺も同じだ、と訂正したかったが話の腰を折りたくなっかったから黙っておく。


「それで二つ目は?」


「二つ目は...」


言いかけたところでルークは強く口を結んだ。急に態度が急変したルークに俺も何ごとかと身構えてしまう。すると、俺の後ろからガサガサと音が聞こえてくる。俺も慌てて振り返ると、そこには見知った顔がいた。


「マリン!ダンク!」


「やっぱここにいたか。苦手な魔力探知で何とか探してみたが、まさかここにいたとはな」


なんと顔を出したのは自分の身長ほどもあるいかつい魔法杖を持ったダンクと、額から流れる汗をぬぐうマリンだった。


「ってあんたルークじゃない。ずいぶん久しぶりね!それにあんた、その怪我どうしたのよ?」


久しぶりに会った友人と数時間ほどで変わり果ててしまった俺の顔をマリンは交互に見た。


「そ、それじゃあ俺はここで...」


するとルークはしれっとそのままこの場を立ち去ろうとする。俺は背中を向けて立ち去ろうとするルークの背中を捕まえる。


「なんだよ」


「いや、2つ目の俺たちに同行しない理由を聞いてないから」


ルークは明らかに嫌そうに顔をゆがめて、早口に言葉を走らせた。


「何でもいいいだろ。とにかく、また何かあったら必ず助ける。じゃあな」


そう言って今度こそルークは足早にその場を立ち去った。二人が来てから明らかに不機嫌な態度を示していたルークだったがいったい何があったのだろうか。


「あいつ、昨日会ったガキだろ。何話してたんだ」


「あいつ、俺たちがチームを組んで試験をやってるから一緒にやらないか、って尋ねたんだけど、断れらたからその理由を聞いてたんだ」


「ふふーん」


訳知り顔でダンクはルークを見て二やついていた。


「何がおかしい」


俺はダンクの反応が気になったので、その顔の理由を聞いてみる。しかし、ダンクは段々と伸びてきた無精ひげをなでながら答える。


「いやーあいつまだ15かそこらだろ。それならああいう態度も初々しいじゃねーか」


おっさん臭いと心の中で俺は思ったが、すかさずマリンが「おっさん臭いわね」とダンクに返していた。ダンクは"おっさん"と言われるのが嫌だったのか、明らかに肩を落として落胆した表情を見せた。

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