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[連載]転生した俺は誰だ?  作者: Re:vi
第2章 バルセルク魔法学校入学試験編
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2-40章 ユニコーンの戦慄

ラムサー森林の中をゆっくりと歩き進めていく。影のある場所を選びながら歩くことで、日光による体力の消耗を防げている。魔力人形(マジックパペット)に対する魔力探知は依然やったことはある、と啖呵を切っては見たが、


「うーん...見つけられない...」


俺の魔力探知の精度がいまいちなのかなかなか見つけられない。以前は小規模な場所での探知だったから何とかなってはいたものの、今回の規模は前回とは比にならないほどの広大さである。集中して探しているがなかなか見つけられなかった。


「ねえ、少し思ったんだけど...」


俺が魔力探知に苦戦しているのを見かねてか、リリーネが俺の肩を叩く。


「サトルさん、その魔力人形の波長を真似することはできる?」


「え?やったことはないですが、多分できると思います」


魔力人形の波長はどれも一緒だと前回確認したし、その波長もなんとなくだが再現できる自信はあった。


「そしたらクリッピーにその波長を聞かせてあげてください」


そういって足元で尻尾を振っているクリッピーが短くうなった。俺はリリーネに言われた通りにクリッピーに記憶にある魔力人形の波長を聞かせた。うまくできた自信はないが、俺はクリッピーに一定の周期のある魔力の波長をクリッピーに聞かせる。


「どうですか?」


俺はリリーネに恐る恐る尋ねる。リリーネはその場でしゃがみこむと、クリッピーに目線を合わせる。


「どう?今の魔力の波長と似ているものを探してみて」


そういうとクリッピーはリリーネの言葉を理解したのか、一歩前に進み出ると大人しく周囲に耳を傾けた。クリッピーが魔力人形の魔力の波長を探している間リリーネと雑談をする。


「クリッピーは匂いだけじゃなくて魔力での探知も得意なんですか?」


「ええ。クリッピーは魔力の動きにも敏感で普通の人間よりも魔力の強弱を感じ取る力が強いの。私も小さいころからクリッピーには何度も助けられてるんだけど」


「なんだか犬みたいですね」


クリッピーは犬よりも一回り二回りサイズが大きいが、犬のように匂いにも魔力にも敏感である。実際にクリッピーにはこの短期間でもいろいろな場面で俺たちは助けられている。


「ううん。クリッピーは犬ではないのよ。私もよく知らないんだけど、この子は「ユニコーン」って呼ばれている神話の時代の動物らしいの」


「"ユニコーン"...」


ユニコーンと言えば確かに前世でも神話の時代に出てきた動物の一種とされている。それはこの世界でも同じとされているらしい。


「なんで神話の時代のユニコーンをリリーネさんは飼っているんですか?」


俺はふと湧き出た疑問をリリーネに言った。この世界でも神話に出てきた動物であるなら現代に生きるリリーネがユニコーンを飼っていること自体不自然である。しかし、リリーネは上品に手を前に組んで余裕をもって答えた。


「この子は私のギフトで作り上げられたものらしいの。私の体には神話に生きたユニコーンの紋章が刻まれているわ。物心ついた時から私はクリッピーと一緒に生活していたの」


ギフトというのは能力だけでなく、空想上の動物まで作ることができるのか。俺のギフトに対する謎は深まるばかりであるが、それより先にクリッピーが低くうなり、こっちにこいと言わんばかりに尻尾を振っている。


「クリッピーが魔力人形を見つけたようだわ。すぐに向かいましょう」


そう言ってリリーネはクリッピーと一緒に並走し始めた。俺は彼女らに後れを取らないように後を追う。今はただ、クリッピーの万能性に舌を巻くことしか俺にはできなかった。



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