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[連載]転生した俺は誰だ?  作者: Re:vi
第2章 バルセルク魔法学校入学試験編
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2-35章 新しい旅

「ちゃんとお別れはできたか?」


「うん、できたよ」


ペティーとの最後の会話をダンクたちは遠くで見守ってくれていた。ダンクは煙草を地面に押し付けると、よし、と言って立ち上がった。


「嬢ちゃんが離脱したのはさみしいが、ここからは気持ちを切り替えていこうぜ。しょうもないことで落ちたら兄弟も立つ瀬がないだろ?」


ダンクの言うことはその通りで、いつまでもペティーのことを気にしているわけにもいかない。俺には俺のぺティーにはペティーの戦いがある。今はお互い自分との戦いに集中するべきだ。


「それより、さっきから臭かったんだけど。あなたが吸ってたのって何?」


リリーネが鼻をつまみながら手を鼻の前で振っている。


「あんた煙草も知らないのか。よっぽど育ちがいいんだな」


「私の国ではそんな汚らわしいものなかったわよ。何であんなものを吸ってるわけ?」


「まあ癖だよ癖。大人になったらわかる二十歳からの娯楽ってやつさ」


ダンクは得意げにしているが、リリーネは全く理解できないといった様子で肩をすくめた。


「それより飯だ、飯。俺はもう腹が減って仕方ねーぜ」


そういってダンクが自分の腹をポンポンと叩く。マリンとの一件があってからすっかりあたりは闇に包まれていた。しかし、昨日と同様で夕食についての目途は全く立っていなかった。


「そのことなんだけど...」


といってリリーネは自分のバックから何かを取り出す。するとそこには色とりどりの木の実や果物がたくさん入っていた。


「すごい!これ、リリーネさんが見つけたんですか?」


「まあ、ほとんどはクリッピーが見つけてくれて、私はあんまり見つけられなかったの。外で何日も過ごすなんて初めてだし、毒があるのかもわからないからとりあえず集めてたのよ」


そう言って出していく食べ物の一つをダンクは手に取った。ダンクは手当たり次第に木の実や果物を品定めしていく。


「見た感じ、有害なものはなさそうだな。全部食えると思うぜ」


とダンクは言ったので俺は取り合えず、見た目が赤い食欲がそそられれる色のものを口にする。口の中でわずかな酸味が広がって、プチっと割れる感覚が心地よかった。


「うめーな!とりあえずこんだけあればこの晩はしのげそうだな」


そう言って目の前にある食べ物をバクバクと食べていく。リリーネは少しためらっているように警戒をしている。しかし、クリッピーが近くの木の実を食べだして、それと同じのものをリリーネも口にした。


「ん...おししい...」


リリーネは初めて食べた木の実がそんなにおいしかったのか、頬を綻ばせていた。しかし、それが恥ずかしかったのか、すぐに顔を隠した。あっという間に食べ物はなくなり3人で談笑しながら食べると1時間ほどが過ぎた。


「マリンのこと、さっきので誤解してほしくないんだけど...」


俺は食事を食べ進める二人を見ながら足を組み直す。


「本当は優しいやつなんだ。ただ正義感とか自分でなんでもできなきゃって気持ちが強いせいでたまに暴走気味になるけど、だからどうか許してやってくれないか?」


ダンクは煙草を懐から取り出し、魔法で火をつける。


「そいつはできないな」


と非情にも俺の言葉はダンクには届かないのか、もう少しかみ砕いて話そうと思ったとき、「だが」と言って、ダンクは自分の真上に煙を吐いた。


「嬢ちゃんの気持ちもよくわかる。誰だって自分のせいで仲間が傷つくのはごめんだ。だから」


トンとダンクは自分の膝で燃えカスとなった先端の灰を落とした。


「明日以降の頑張り次第、ってところだな」


とくたびれた笑みを浮かべた。その会話にリリーネも割って入った。


「あなたいい大人にもなって逆張りも見苦しいわね。私はあなたの言葉を信じます。誰にだって隠しておきたい事情の一つや二つあるはずだわ」


「こんな思春期真っ只中のガキに説教垂れられるようじゃ俺もまだまだだな」


リリーネの説教にさすがにダンクも参ったのか両手をあげて降参の意を示した。とりあえず二人にマリンについての誤解を解くことができて俺はほっとしている。


「よし、そしたら今日も当番制で見張りをしようぜ。誰が最初に起きてるか?」


「それなら、今日は俺が先でいいか?二人は先に休んでてくれ」


先んじて俺は手をあげて、二人に先に寝るように勧める。二人もそれに了承して適当なところで眠りについた。俺が先に二人に寝ていてほしかったのは、二人きりで話したい人物がいたからだ。俺はその人物の肩をゆすった。


「マリン、起きて。少し話をしないか?」


そういうと、マリンはゆっくりと目を開けて、自分の髪をなでる。紅くなった目はすっかり鳴りを潜め、そこにはいつも通りのマリンの姿があった。

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