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[連載]転生した俺は誰だ?  作者: Re:vi
第2章 バルセルク魔法学校入学試験編
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2-24章 二日目のミッション

俺たちは歩くための準備を整えると、すぐに森の中を歩き始めた。ダンクはまだ数時間しか寝てないというのに、疲れ知らずの健脚で歩いていく。彼が先を急いでるのには理由があった。


「今日からチップをもらうためのミッションがあるだろう。楽してチップをゲットするためにも早めに移動しておこうぜ」


自分のことですっかり頭いっぱいになっていたが、この試験には任意参加でチップが獲得できるミッションが今日二日目から開始される。内容は森林を抜けた海辺に設営された一次試験本部、と呼ばれる場所で発表されるらしい。昨日のような熱さはまだなく、気温は動くのにちょうどいいくらいの温度だった。


ほどなくして森を抜けると、50メートルほど先で二人の人影と、ポツポツとそこに集まっていく受験生の姿が見える。まだ、夜が明けてすぐだというのに20名ほどの受験生が集まろうとしていた。


「みんな、この試験の過酷さに気づいて、少しでもチップで食料やら水やらの交換をしたいみたいだな」


ダンクはそういったが、確かに見る感じ一人やペアで行動している者がほとんどで、皆二日目の朝だというのにすでに疲労困憊と言った様子だった。


「現時点をもって、本日のミッションの参加者の受付を終了する」


そう宣言したのは、昨日ぶりに俺たちの前に顔を出したゼラウだった。そして、もう一人の試験官であるジャンヌは椅子に座りながらパタパタとうちわを仰いでいる。二人の態度の差に受験生はみな困惑していた。その困惑など気にせずに、ゼラウは説明を始める。


「本日のミッションの内容は、こうだ」


ゼラウが説明した内容を簡単に説明すると、ここから500メートル先の海の上に3本のフラグが建てられている。このフラグを先に取ったものが順位に応じてチップを獲得できるという至ってシンプルな競技である。


「それじゃあ、あとは任せたぞ」


そういってゼラウは設営されている簡素なテントのようなところに入っていった。そして、今まで「あつーい」と俺たちにガヤを入れてきたジャンヌが俺たちの前にのそのそと歩いてくる。そして、いきなりスイッチが入ったかのようにシャキッとすると、


「はい!それではミッション開始のために皆さんあたしが渡す水着に着替えて下さい!」


と元気にはつらつに宣言する。受験者からは明らかに不満げな雰囲気が漂っていたが、ビーチまで来て水着で遊ばないともったいない、というジャンヌの謎理論に押し切られ、受験者は別々に用意された更衣室で着替えを始める。


「お前も一緒にやるか?」


続々と準備を始める受験生たちを見ながらダンクは俺に尋ねる。しかし、俺はダンクに向かってかぶりを振る。


「いや、俺は泳げないんだ。すまないな」


「そうか。それは仕方ないな。それじゃあ俺だけ着替えてくるわ」


そう言って一人で更衣室の方に向かっていった。このミッションはダンクに任せっきりになってしまうが、どうにか高順位を取ってほしいものだ。


「あれー?君は今日のミッションには参加しないの?」


「うわあ?」


ヌルっと俺に話しかけていたのは水着着用を強制特攻させた張本人であるジャンヌだった。彼女はケラケラと笑うと、海の方を見て腰に手を当てた。


「なんで参加しないの?」


ジャンヌはもう一度俺にそう聞いてくる。


「俺泳げないんですよ」


「飛行魔法は使えないの?」


「あいにくまだ」


「あっそう。それじゃ無理そうだねー」


明らかに生徒目線でしゃべってくれる彼女は、今まで接してきた中で一番話しやすかった。そういった側面もあり、俺は興味本位でジャンヌに聞きたかったことを聞く。


「なんで受験者全員を水着に着替えさせたんですか?ゼラウさんの説明ではそんなこと言ってなかったですけど」


ジャンヌはふふん、と得意げにうなづくと、俺の耳元でこうつぶやいた。


「だって、男の子はこういうのが好きなんでしょ」


そういって、いきなり自身が着ている服を俺の目の前で脱いだ。条件反射で俺は目をそらしたが、しばらくして目線を戻すと、服を脱いだジャンヌはあろうことか、黄色い柄の付いた可愛い水着に白のレースカーディアンという派手な姿だった。


「じゃじゃーん!これで私もみんなと同じだから文句ないでしょ」


「...」


俺は、完全にこの人にこの質問したことを後悔したと心の中で反省した。


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