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プロローグ 始まりの書庫

 とある少女が二人の役人に連行されていた。

 鎖付きの首輪を嵌められ、かつ上半身を緊縛された少女。

 普通、この連行方法は、主に罪人に使われる。ただ、彼女に罪はない。


「痛い…………」


 砂利道を只管歩かされる少女の足は、今にも悲鳴を上げるほど赤く腫れ上っていた。

 しかし、歩かないで立ち止まれば、首輪に付いた鎖に引っ張られ、引きずられていく。


 30分後、

 謎の扉の前に到着した。少女は首輪を外され、上半身の緊縛も解かれた。

 やっと自由の身になれると思ったが、そうではなかった――。

 役人Bはすぐに少女に取り押さえた。同時に役人Aが謎の扉を開け、謎の地下施設に少女を放り込む。

 少女が地下に倒れたことを確認し、役人ABは扉を閉め始める。


「やめて、閉じないで……」


 少女の声は、役人ABに届いている筈だが、一言も喋らず無表情のまま扉を閉め続ける。

 やがて、地下を照らしていた唯一の光が薄くなり、空気も吹かなくなってきた。


 そして、

 ドォォーーン

 完全に扉は閉められた。

 もう少女の声は外側には聞こえない。この世界から少女の存在は消え去った。


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