第0話 いきなり大決戦!の巻
ついに第二章にして本編である「輝け!キン星山!」が始まります。
次回更新は一週間後、1月25日くらいになります。
「ここは俺にまかせろー!キン星山ー!」
頭に二本の角を生やした巨漢力士が土俵に乱入する。
その姿は怒れる闘牛!かつてアイドル力士と死闘を繰り広げた七人のスモーデビルの大将、四股名”吉野谷牛太郎”こと”吉牛”その人だった。
「おのれ吉牛!この私を、スモーデビル界を裏切るつもりか!」
六人のデビルスモーナイトの魂を生贄に捧げ、ついに姿を現したスモー界の破壊神、スモー大元帥!ゴム人形のように変化するしダイアモンド級の硬度を誇るボディを持った力士である。
その正体はかつて他国のスモーゴッドたちから日本のスモーを守った伝説のスモーゴッド、”建御雷”その人だった。
もう一人のスモーゴッド、ルシファー山の謀略により建御雷はキン星山のご先祖様である綿津海と戦うことになる。
壮絶な死闘の末、建御雷と綿津海はダブルノックアウトとなり建御雷は悪堕ちしてスモー大元帥になってしまったのだ!
スモーを堕落させ、見世物にしてしまった人間を憎んだスモー大元帥は力を持て余していた六人のスモーデビルナイトたちを率いて千年ぶりの地球侵攻を再開する(※超迷惑)。
スモー大元帥が宇宙戦艦から発射した「千秋楽光線」によって満足なスモーが取れなくなってしまった力士たちに代わり、唯一漫画喫茶に閉じこもっていたことで「千秋楽光線」の影響を受けなかったキン星山は仲間の正義力士たちに変わって一万年前に富士山の地下にある秘密の道を通って辿り着くコキュートスに封印されていたデビルスモーナイトたちと戦うことになる。
キン星山は最初に剛力無双の恐竜力士「空気極」を倒し、次に全宇宙を支配したとハッタリをかましてきた「惑星十字」を苦戦の末に倒した。
しかし、ここで想定外のトラブルに見舞われる。宇宙からの謎のエネルギーで不死身と化していた惑星十字を倒す為に、満身創痍の正義力士ロボット「足元」が己が身を犠牲にしてしまったのだ。
キン星山は辛くも惑星十字に勝利するが、この窮地を見逃すデビルスモーナイトたちではない。
彼らは自身をミクロ化して足元の体内に侵入して内部から乗っ取ろうとしたのだ。絶体絶命の危機に晒された供を助ける為に正義力士「倫敦橋」が密かに開発していたミクロ化マシンでミクロ化してキン星山は単身突入しようとするが疲労とダメージが蓄積してた為に倒れてしまう。
誰もが地球の未来を諦めかけたその時、キン星山の頼れる仲間たちが復活した。
キン星山の祖先、スモーゴッド「綿津海」の力である。復活したキン星山の親友「テキサス山」、数々の死闘を繰り広げてきた偉大な先輩力士「倫敦橋」、勢いのある若手二世力士「鈴赤」、そして取ってつけたように現れた謎の力士「インディアン山」は倒れてしまったキン星山に代わりミクロ化して足元の体内に突入する。
ここにアシモの背骨を使って作られた五重の塔の形をした土俵で勝ち抜き戦が行われることになる。
第一の土俵では「残虐力士」の名で知られる残虐山と倫敦橋が戦う。エメラルドと同じくらい硬い鎧を失いながらも勝利する倫敦橋。
しかし、綿津海の力が切れてダブルノックアウトしてしまう。
二回戦は忍者力士という意味不明な異名を持つ「翔小杉」と鈴赤が戦う。
翔小杉が圧倒的な実力で完封すると思われたが鈴赤の向こう見ずなスモーに絆され、翔小杉は勝利を譲る。
この戦いが後の次世代の「綿津海」の座を巡る戦いにおける「スモー新選組」結成に繋がる話なのだが、今は関係無し。
第三試合はスモーデビル界においてスモー大元帥の後継者と目される力士、百本の腕を持つ「百腕山」と大口を叩くわりには大した戦績を持たない、だけど人気は倫敦橋を食うほどあるテキサス山の対決だった。
終始百腕山有利で試合が展開されるが、テキサス山の負傷して腐ってしまった両腕を捨てるという奇策が功を奏して試合自体は無効となる。
最後は謎の力士、インディアナ山と「ランドマークの力士」という異名を持つ「新都庁」の対決が始まった。
力士らしからぬ戦いをするインディアン山と生粋のパワーファイターながらも変幻自在の戦いで試合を有利に運ぶ新都庁。
異変は試合の最中に起きた。
新都庁が肉体を東京湾に変形させて必殺技「隅田川大氾濫」をインディアン山に仕掛けた時にインディアン山は普通の力士ならば誰でも出来る「肺呼吸をエラ呼吸に切り替える」ことが出来なかったのだ。
この時、正義力士たちは気がついてしまった。
インディアン山はプロ力士ではない。アマチュア力士だということに!!
しかし、根性でインディアン山はこの窮地を切り抜ける。
すごいぞ、インディアン山!
新都庁はその後、試合を進めるがインディアン山は新都庁の強さの象徴である「東京都二十三区巡り」が胸の「知事室」にあることを見破る。
インディアン山は決死の覚悟で新都庁の「知事室」を破壊、その後に必殺技「ネイティブアメリカン大絶叫」で新都庁を破壊した。
破壊されたのはデビルスモーナイトの新都庁であって、実際の都庁が破壊されたわけではないので安心して欲しい。
全てのデビルスモーナイトを倒し、足元の外に脱出する正義力士たち。
すぐにちゃんこ鍋を囲んで、足元を復活させようとするがその時唯一生き残った百腕山の力で死んだデビルスモーナイトたちの魂が合体し、邪悪の根源「スモー大元帥」が復活してしまう。
よせばいいのに時間稼ぎの為にスモー大元帥に特攻をしかけるインディアン山。
インディアン山はスモー大元帥の必殺技「クロノスの大鎌」によって再起不能にされてしまう。
インディアン山の時間稼ぎによってギリギリ復活したキン星山は最強の敵、スモー大元帥と戦う決意をするのであった。
しかし、相手はかつて宇宙最強と謳われたスモーゴッド、建御雷。
最強の強敵相手では友情パワーだけでは切り抜けることは出来ない。
そんな中、前回の戦いで死んだと思われていたスモーデビルの吉牛が現れた。
ルシファー山の魔力で復活した吉牛は不気味な存在として次なる戦い、判定勝ちの百腕山とキン星山の戦いを見守る。
六本の腕と必殺技「百本腕バスター投げ」でキン星山を圧倒する百腕山。
苦戦の果てにキン星山は行方を暗ませた師匠「羽合庵」の残した第二の必殺技である全勝優勝ドライバー投げを使って百腕山を倒す。
キン星山の未知数の実力に恐れを抱いたスモー大元帥は百腕山の魂を吸収して、真の力を取り戻した。
そして同時に最終決戦を挑んでくる。
しかし、キン星山は、百腕山との他戦いで傷を負っただけではなく第二の必殺技「全勝優勝ドライバー」を完成させなければスモー大元帥に勝つことは出来ないことに気がつく。
危うしキン星山!!正義力士軍団!!
ここで最初に戻る。