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僕は女の子と会話なんてできなかった。カッコつけて彼女になるかもと毎回意識するバカな童貞ヤローだった。アミちゃんの香りをいまだにわすれない。牛乳を替わりに飲んであげると、長い髪をさわらせてくれた。ロクにしゃべることもできないのに、不思議な感じだ。
牛乳瓶のふたに絵を描いて遊んでいた。めんこのかわりになるはずないのに、地面に一人叩きつけていた。アミちゃんいまどうしているのだろう。
最後にあったのは高校生のとき。
あったといいうかすれ違っただけ。風のうわさで、学校やめて不良と付き合ってると来ていたが、まさかの金髪ミニスカでたばこをすってた。
いまでもその香りを思い出してクンクンしたくなる。
うるさいだまれ
空想は無料だから