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登場人物紹介(第80話時点)

本編80話時点における登場人物まとめ。

※名無し及びモブキャラは、一部紹介から省いております。

命と愉快な仲間たち


・八坂 命(東属性)

 女装の神に愛されし者。

 女装バレよりも物理的な死が迫る機会に恵まれている。最近も危うく出棺されかけた。魔法使いという特異体質のためか、バーサークモードの存在が明らかになった。戦闘力が急上昇するが、膨大な乙女力を失うという大きなデメリットが伴う。次点のデメリットは、発動するたびに死の影が付き纏うこと。やはり、一朝一夕では強くなれないので、修行が必要なようである。


・根木 茜(東属性)

 太陽のデコガール。

 ダイヤウルフの強襲を受けて、危うく棺桶ヒロインになりかけた。治癒魔法を受けずに生還を果たした上、記憶操作も効かない稀有な魔法少女であることが判明した。さすが最古参ヒロイン、何か持っている。教師陣を始めとした誰もが根木の特異性に気づかないあたり、目につきにくい才能のようだ。乙女を磨く同好会『黒百合会』を立ち上げ、会長にも就任した。

 

・那須 照子(東属性)

 おかっぱを被った好奇心。

 式神の使役を得意とする隠れ巨乳。魔法少女として一定の才能を認められているが、豆腐メンタルなのが玉に瑕。よく体調を崩すのは、心の弱さに依るところが大きい。人の輪に加わるのが苦手で、部活動への参加も躊躇っていたが、ポーション騒動を経て『ブルーハワイ研究会』に入会した。今はポーション研究に首ったけのようだ。ただし、上手くいった暁には犯罪者になる。


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五人の才媛


・ウルシ=リッカ(風属性)

 翠の風見鶏。

 またの名をカフェ・ボワソンの女神。

 今、最もメインヒロインに近い女でもある。長身、緑髪、くせ毛、ヤンキー、骨折、心の病、と数多の不人気要素とバッドステータスを持っていても、恋する乙女は輝けることを証明してみせた。左腕にはグラスファイバー製のギプスを装着しているが、骨折の完治にはまだ時間がかかりそうだ。というのも、時折無茶な動きをするのが原因。恋する乙女にブレーキはないとはいえ、もう少し体を労らなければいけない。

 

・ハイルフォン=モモ(属性不明)←NEW!

 桃色の暴君。

 四束の桃髪をなびかせる、ツインテール亜種『フォーテール』の持ち主。身長は那須と大差ないが、態度がやけに尊大だ。これも御三家の頂点ハイルフォン家の血のなせる業。魔法少女としての腕前は高く、中等部時代の全力全壊リッカを鎮圧するほどの実力者である。

 

・アレク=ウォンリー(火属性)←NEW!

 灼熱の貴公子。

 かけ算は6の段まで危うげなく言える才媛。血の滾るままに生きる女であり、よく傍迷惑な騒動を巻き起こす。それでも筋の通らない真似はしないため、シルスターほどは嫌われていない。宝塚ばりの中性的な外見も手伝い、アレクを貴公子と慕う女生徒もいる。だがバカだ。赤バカだ。

 

・ウィルウィーウィスプ=ウィル(属性不明)←NEW!

 蒼き妖精猫。

 シルスターと入れ替わりで特待生になった、後期加入型才媛。才媛のなかでは珍しい、争いを好まぬ穏健派である。ある日、急に頭角を現したのだが、何が切っ掛けなのかは不明である。青猫は黙して語らず、ただ日向ぼっこするだけだ。ウィルの無口ぶりは、描写はおろか台詞ひとつないことからも明らかだ。

 

・ユメリア=エクセリア(属性不明)←NEW!

 金色の聖母さま。

 聖母のような人格者――かと錯覚させる猫かぶり。ユメリアの美貌と優しさに騙される者は後を絶たず、教祖として崇め讃えられている。教徒は、いつでもユメリア教の教えに目を輝かせている。信じる者は足元をすくわれる。王国有数の地主の娘でもあり、怒らせると食料の供給を絶たれる。

 

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1-F女生徒


・ヴァイオリッヒ=シルスター(鉄属性)

 白銀のバカ殿。

 "才媛"と認められなかったご令嬢。目に余るほどの派閥争いを繰り広げたことで、特待生の地位を剥奪された過去を持つ。御三家の一角ではあるが、その評判は芳しくない。シルスターを知る女生徒は皆同様に畏怖の念を抱いているようだ。次章でついに選抜合宿から帰還するが、あまり良い予感はしない。


・イルゼ=ヴェローゼ(水属性)

 ちやほやされたガール。

 取り巻きに褒められるのが至上の喜び。1-F内では早々にグループを形成して、クラス内で一番幅を利かせている。ポジションを守るためなら、他人を蹴落とすこともいとわない。だが近々シルスターが帰還するため、イルゼの短い天下も終わりの時が近い。


()紅花(ホンファ)(東属性)

 親切の押し売り屋。

 高圧的な態度のため勘違いされやすいが、怒ってはいない。1-F東洋魔術師の支柱であり、本人もそれを自覚している節がある。紅花がイルゼに牽制を入れているおかげで、1-Fの東洋魔術師は肩身の狭い思いをせずに済んでいる。口は悪いが、案外クラス想いである。


チェン小喬チャオ(東属性)

 お人好しのお団子職人。

 紅花の隣席に座るルームメイト。二人合わせて『中華組』と呼ばれている。高圧的な紅花と対照的に、腰の低いお人好しなため、二人の生活は良好である。お団子ヘアを作るのが特技。紅花のお団子ヘアを作るのも小喬の仕事であり、毎朝セットしてあげている。


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フィロソフィア陣営


・フィロソフィア=フィフィー(風属性)

 没落した御三家の娘。

 身の丈に合わぬプライドを持つ、誇り高きお嬢さま。命に空中レースで負けたのが余ほど悔しかったのか、杖でユーステス山の麓まで往復するのが日課となりつつある。フィロソフィア家の威光も過去のものであり、嘲笑を浴びせられることも多い。「今にみてなさい」と、今日もお嬢さまは歯を食いしばる。果たして再起の時は訪れるのだろうか。

 

・シャルロット=エメロット(属性不明)

 自称きゃわわの有能メイド。

 仕事をしないことを常とする従者。フィロソフィアのルームメイトでもある。家計の紐を握る立場だが、飼い猫が増えたことで、日々のやり繰りが苦しい。いざとなれば、迷わずお嬢さまの食費を切り詰めるつもりだ。また、自分と命の間には、共通点があることを仄めせている。それが足掛けとなっているのか、黒髪の乙女の秘密にも近づきつつある。

 

・フィー(風属性)

 女子寮303号室の家猫。

 妖精猫(ケットシー)と呼ばれるセントフィリアの固有種。チンチラのように長い毛並みとまん丸な体を持つ猫である。美しい毛並みを保つには魔力が不可欠なため、お嬢さまに引っ付いては魔力をかすめとっている。普通に擦り寄ると振りほどかれるので、寝ている間にベッドに潜り込むことを覚えた。

 

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ルバート一味


・ルバート=ピリカ(火属性/召喚属性)

 悪のカリスマ。

 老舗菓子屋『ルバート』の跡取り娘だが、本人は正規の魔法少女、とりわけ"鐘鳴りの乙女"に成るのが夢。今は二人の友人を突き放して、三カ年計画の修行に励んでいる。脇目もふらず邁進している風だが、さり気なく料理部にも仮入部した。夢破れたときは跡を継ぐ約束を交わしているため、二足の草鞋は履かねば。リスクヘッジは重要である、と悪のカリスマはかく語りき。

 

・ドドス=コメリカ(属性不明)

 ルバート一味のふとっちょ担当。

 のんびりとした性格が災いし、周囲からは鈍間だと捉えられがち。友達が少なかったが、命の気遣いもあり、クラス内の交友関係が広がった。今は女学院の生活が楽しいからこそ、シルスターが帰還することを人一倍恐れている。手先が器用なことが、細やかな自慢である。

 

・クルト=クルリカ(風属性)

 ルバート一味の鶏ガラ担当。

 教室の隅で気配を消したり、寝たフリをしたりするのが得意。若者特有のやる気のなさが滲み出ており、常に気怠けだ。ルバートが修行に入る際は、手を貸すように申し出たが、素気無く断られた。かわりに新しいコミュニティに入って来いと言われたのだが、正直困っている。

 

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自警団


・オルテナ=シルフィード(属性不明)

 団長ときどき生徒会長。

 正義という正義を愛し、曲がったことが大嫌い。その公明正大な人柄から絶大な信頼を寄せられているが、融通が利かないこともままある。自警団の面々に言わせると、これでも大分マシになったようだ。ポーション騒動が起きたときは命たちを糾弾しようとしたが、最後は目を瞑ってくれた。通称『大森林』と呼ばれる、フォルナ森林の生まれである。


・マイア=メイ(東属性)

 甘味ジャンキー。

 自警団の四巨塔の一塔。四人いる二年生のなかでも、比較的まともな部類。無難という理由から副団長に選出された。水晶球を用いた【遠視】というレアスキル持ちだが、悪用はしない。せいぜい団長の着替えを盗み見るくらいである。着替えを眺めて食べるおやつが、今日もうまい。


・レモン=レッドラム(火属性)←NEW!

 狂気の沙汰でとろけるチーズ。

 ポーション事件の主犯その1。命とフィロソフィアの空中レースにおいて、お嬢さまに全財産を注ぎ込むという愚を犯し、前借りした学費を失った。金のため禁断のポーションに手を染めるも、命にまるっと悪事をお見通しされた。オルテナと同郷の森育ちでもある。


・ライム=レッドラム(火属性)←NEW!

 いける……っ! これは……爆ヅキっ! 背中に風が吹いている。今なら誰にも負ける気がしない――からの、とろチーダブルピース。

 ポーション事件の主犯その2。「うんうん」「そうそう」など二文字の言葉を重ねるのが口癖。姉にいつでも賛同している風だが、状況が悪くなったら「いやいや」と即座に切り捨てる。何だかんだで、我が身が一番かわいい。正直、姉のことは見下している。


・伝令ちゃん(召喚属性)

 セントフィリア女学院の時報。

 颯爽と白馬に跨って、女生徒に危険を知らせるのがお仕事。彼女の伝令に救われた女生徒は数知れず、みんな「大義であった」と褒めてつかわすのが慣例になっている。ポーション事件のときは、レッドラム姉妹の奸計に嵌り、延々と外回りしていた。

  

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ソロル(姉妹)


・姉ヶ崎 宮古(東属性)←NEW!

 遅れてきた姉キャラ。

 セントフィリア女学院には、上級生を姉と敬い、下級生を妹として愛でる、伝統制度『ソロル(ラテン語で姉妹を指す)』がある。通常は、教師陣が女学生の出身国と性格を考慮して、姉を割り当てるのだが、彼女の場合は違う。選抜合宿に参加して才媛を取りまとめる代わりに、妹を逆指名できる権利を得た。宮古は、総勢600名を超す入学書類から妹オーディションを開催し、見事に黒髪の乙女を選んでみせた。さすがはお姉ちゃん、お目が高い。女学院における東洋魔術師の首領(ドン)と認められており、大勢の女生徒が恐れ戦いている。


・高虎 泰葉(やすは)(東属性)←NEW!

 根木と那須のお姉ちゃん。

 長い前髪からのぞく威圧的な釣り目。高い身長とハスキーボイスを標準装備した、剣道部の部長。リッカと似通う要素が多いが、リッカがファッションなのに対して、高虎は元ヤンキー。関東最強のヤンキーを目指していた黒歴史を持つ。その危険な経歴から「春祭りの黒幕は高虎なのではないか?」「犯人はヤス」とまことしやかに噂されている。


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カフェ・ボワソン


・カフェ・ボワソンのマスター

 一人営業をマスターせし者。

 食堂棟4階にある純喫茶『カフェ・ボワソン』のマスター。来る者拒まない寛大な心の持ち主である。滅多に怒ることはないが、怒ると銀のカトラリーを装備する。リッカを用心棒にしているのは、実は必殺のスクリュードライバーを封印するためなのではないかと、一部界隈で囁かれている。


・アイリ=エルッコラ(属性不明)←NEW!

 全自動お皿割り機。

 お皿が足りない一枚……二枚と、順調に割っては【小袋(ポケット)】に仕舞って隠蔽を図ろうとするアルバイト。金髪碧眼の恵まれた容姿からは想像がつかないほどにクズである。だが、リッカとスピナの仲直りの機会を作るなど、さり気ないアシストも決めたりするので、なかなかに憎めないクズ。


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ダンジョン探検部


・スピナ=涼子(属性不明)←NEW!

 前科一犯。

 ダンジョン探検部の副部長を担う、ポニテ侍。涼やかな顔立ちをしており、一見すると頼りがいがある。が、その実はポンコツ。特注品の革ベルトに黒漆太刀を装着する様は、下手をするとルバートより中二病が深刻。家の姿見の前で行う必殺剣の練習には余念がない。とても残念な先輩である。


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その他 女生徒(1年生)


・青菜 美春(東属性)

 三人目の菜園。

 根木、那須に続く野菜の姫君。"五人の菜園"が集っても何も起こらない。根木、フィロソフィア、エメロットが所属する1-Bの女生徒であり、根木の世話を焼いている。要は、いきものがかりだ。命も青菜の存在は小耳に挟んでいるが、よく知らない。いつか菓子折りを持って挨拶に伺わねばと常々考えている。本編には未出であり、狭き門SSで辛うじて存在を確認できる。異様にステルス性能が高い。

 

・ハラカン=モフスキー(地属性)←NEW!

 貴重なぽっちゃり枠。

 中等部時代のリッカの親友。細かいことは気にせず、ガハハと豪快に笑い飛ばす。リッカが高等部に先行入学したのちに、派閥争いは過激化。リッカの意志を継いで中等部の治安を守ろうとするも、力及ばず病院送りにされた。それきり二人は顔を合わせておらず、ハラカンがどうなったかは判然としない。リッカは気にした素振りを見せないが、かなり気に病んでいるようだ。

 

・ウルシ=ナナカ←NEW!

 才能と胸が貧しい妹。

 リッカと二つ年の離れた妹。向こう見ずで危なっかしいところもあるが、堂々とした妹はリッカの憧れであった。今のリッカの性格は、ナナカの影響をかなり受けている。初めこそ逆転姉妹であったが、リッカが才能を開花させたことで、立場は逆転。血の滲むような努力を重ねるも姉には追いつけず、魔法少女引退を余儀なくされた。魔法少女を引退したナナカにとって、セントフィリア王国に住むことは酷であり、日本にいる元父親に引き取られることになった。


・女生徒A/女生徒B(属性不明)

 黒髪の乙女の信奉者。

 命に魅せられた女生徒たち。女生徒Aは黒髪のロングパーマ、女生徒Bはメガネを掛けた金髪ボブの女生徒である。そこまでの外見設定がありながら、名前はまだない。春祭りで根木と出逢い、黒髪の乙女を愛でる者同士、意気投合した。今は黒百合会の会員でもある。


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その他 女生徒(2年生)


・ハロル=フラメル

 実験大好きっ子。

 ボレロ制服の上から白衣を着込むという、マニアックな着こなしをする女生徒。アンダーリムメガネのブリッジをクイクイするのが癖。元『薬学研究会』の会長だったが、研究以外に無頓着だったことが災いし、籍だけ置いた会員に会費を使い込まれてしまう。使途不明金を大量に出した『薬学研究会』は、日々の活動日誌が上がってこない等の不祥事もあり、呆気なく潰れた。ポーション研究も頓挫するものと思われたが、命と那須の計らいで『ブルーハワイ研究会』の会長として復帰できた。


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教員関連


・マグナ=リュカ

 天下無敵の不良教師。

 ――という前評判のわりに、最近は負けが込んでいる。元は若さを武器とした魔法少女であったため、大人の喧嘩にはまだ不慣れ。そのため、ずる賢い古狸には遅れをとりやすい。腹に一物あるといった様子を時折のぞかせるが、何を企んでいるかは誰も知らない。魔法具(マジックアイテム)『白手袋』の開発に成功し、ムカつく女生徒をぶん殴る術を得た。主にイルゼを殴る。

 

・エリツキー=シフォン(鉄属性)

 女学院のリーサル・ウェポン。

 1-Fの副教員であるが、本人は正教員になれないことを常々不満に思っている。マグナを含めた"三人の戦姫"と讃えられる女生徒と同世代だったため、正規の魔法少女に成り損ねた過去があるが、その実力は一線級の魔法少女にも引けをとらない。"永遠の四位(エターナルフォース)"という不名誉な称号を持つほどである。


・リルレッド=リルハ(水属性)

 行けず後家。

 1-B担任のうわばみ女。いつかは寿退職したいと夢見て、早十数年が経過した。有給を取得しては婚活に繰り出すが、敗戦に次ぐ敗戦。女生徒を可愛がる一方で、この若さが憎いと嫉妬している。同期のクトロワは飲み仲間であり、春祭りのあとも付き合いがある。大人たる者、過去のことは水に流す寛容さが必要である。と、お見合いの紹介を受けたリルレッドはご機嫌に酒を煽った。

 

・ガンロック=アンロップ(土属性)

 BL本の伝道師。

 1-B副教員であり、セントフィリア一の貴腐人でもある。学生時代は根暗な性格で図書室に引き篭もっては、本を読み耽っていた。大抵の読書カードには『ガンロック』の名前が刻まれているため、面識のなかったリッカがライバル心を抱いていた時期もあった。しかし、どの本を読んでも名前があるので、リッカは「やな奴、やな奴」と何度もこぼしたとか。趣味の延長線上で演劇部の顧問も務めているが、男形がいないことが不満のようだ。トーマの心臓をやりたいらしい。

 

・白石 真帆(東属性)

 1-E担任の関西弁。

 エリツキーたちと同期である。天下りのマグナをのぞくと、一人ちゃっかり正教員に昇格している。東洋魔術師の教師が貴重ということもあるが、地元で培ったお笑いスキルが大受けして、女生徒からの評判も高い。温厚な教師にみえるが、イルゼが調子こいたときは「しばいたろか」と心中で憤っていた。


・マレット=ティンパニー(属性不明)←NEW!

 学内で有名な楽単センセー。

 セントフィリア女学院では数少ない、理数系の教科を担当している。テストは全て持ち込み可のため、マレットの講義は楽単として有名だ。本人は教職よりも、空き時間に自由に研究ができることに釣られて教師になった。流れるままに『ブルーハワイ研究会』の顧問に就任させられた。

 

・カルチェット=マーサ

 気苦労絶えないおばあちゃん。

 セントフィリア女学院の理事長という、胃がストレスでマッハな役職に就いている。女生徒が問題児揃いなのはまだ良いが、教師陣も問題児揃いなので頭が痛い。魔法少女約2000名の指揮権を持つ、裏の権力者でもある。マグナの企てにたびたび牽制を入れつつも、水面下では何やら不審な動きをとっている。伊達に年食っているわけではない老獪さを窺わせる。


菖蒲(あやめ)=ブラッサム

 暇を持て余す秘書さん。

 マーサ理事長付きの秘書。最近はおばあちゃんが勝手に徘徊しているため、暇を持て余し気味だ。理事長室の椅子でクルクル回っていたら、帰ってきた理事長にそっ閉じされた。憂さ晴らしとして、マグナの私室をこれでもかと掃除してきた。エロ本がなかったことだけが残念。本当は机に置くつもりだった。

 

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王宮騎士団


・クトロワ=ロルル(属性不明)

 女遊びが激しい騎士団長。

 腐った権力機構のまっただ中に身を置く魔法少女。面倒な問題が立て続けに起きたことで「最近は忙しくて仕方ない」とぼやいている。ただし、仕事はすべて部下に丸投げするのが基本。【階層工事】については本人も思うところがあるようで、人知れず事件を嗅ぎ回っている。お見舞いに訪れたのも情報収集の一環だったのだが、碌な成果は得られなかった。数多の女性を抱いたプレイガールだとの噂も広がっているが、どこまで信憑性があるのやら。


・ハイルフォン=ローズ(地属性/風属性/火属性/水属性)

 不人気エレメンタルマスター。

 小等部卒業と同時に"王宮騎士団"入りを確約された傑物。しかし、性格が可愛いくないので、よくディスられる。双子のモモとは壊滅的に仲が悪い。互いを「低能」「うぞーむぞー」と賞賛し合う微笑ましい間柄である。契りをかわして第一王女付きの騎士になったことで、やる気に満ち溢れている。レイア姫から託された剣を素振りするときは、どことなく嬉しそうだ。

 

・ヴィーノ=ワルウ(地属性)

 クトロワの狂信者。

 他人の価値を図る基準は、どれだけ騎士団長の役に立つか。クトロワの女好きの噂は望むところである。むしろメチャクチャにして欲しいとすら願うほどだ。隙あらばアプローチをかけているが、のらりくらりとかわされている。最近の悩みは、下着が紐だらけになったこと。勝負下着を買いすぎた。

 

・ライラ=ヴォルフ(水属性)

 新人潰しの鬼軍曹。

 狼を彷彿とさせる、縦横無尽に跳ねる藍鼠の髪の持ち主。今は赤ぶちメガネの可愛がりにご執心のようである。"王宮騎士団"には、政治的な判断でご令嬢が加入することもあるため、ヴォルフのような追い出し係が不可欠である。税金分の働きをみせろと激を飛ばしたり、嫌な役割を率先して引き取るあたりは、団長より団長らしい。


・アシュロン=ヴェル(火属性)

 赤ぶちメガネ。

 アシュロン家の七光りで"王宮騎士団"に入団したメガネ。春祭りでは【式紙】に攫われたレイア姫を見事救出する活躍をみせたが、本編では全カット(狭き門SSにて補完)された。もちろん査定には響かない。【定点着火(イグニッション)】という座標指定の爆撃を得意としている。春祭りにおいて、命の【烏】を撃ち落としたのもアシュロンである。しかし、活躍のシーンは尽くカットされる運命だ。

 

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鐘鳴りの乙女


・アテナ=ヘイトレッド(属性不明)←NEW!

 王国の守護女神。

 "鐘鳴りの乙女"の隊長兼、取締役社長。非政府組織である"鐘鳴りの乙女"は、王国の庇護下にないため、営利目的のために経済活動を行う必要があり、近年はアイドル業で売り出している。最年長者のアテナは早く引退して、プロデューサーの座に就きたいと切に願っている。


・カルチェット=カーチェ(属性不明)

 生ける伝説。

 蜂蜜色のふわふわした髪をなびかせる、アイドルオーラ全開の魔法少女。現役最強の呼び声も高い。絶大の人気を誇っているが、本人は偶像を演じるのが非常にしんどい。月曜日は職場に行きたくない病を患い、ふらりと七区の入り組んだ路地裏に消えることもある。テントを立てて昼寝に興じているとは、誰も夢にも思わないらしい。スウェット姿で、人目を気にせず煙草を蒸すのが至福の時間である。タバコうめえ。

 

・マグリア=マグマハート(火属性)

 緋色の英雄。

 天から愛嬌と天稟の二物を与えられた才女。火魔法で髪をコーティングし、緋色の髪を煌めかせている。火属性の魔法少女はこぞって真似をしたが、直ぐにブームは過ぎ去った。街なかにはチリチリパーマの魔法少女が続出し、大いに笑いものにされる事件に発展したからだ。今度は決め台詞「ばきゅーん」で流行語アワードを狙っているが、なかなか流行らない。


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しらは


・ヴァネッサ=バレンシア(東属性)←NEW!

 "しらは"のブレストミサイル。

 はだけた胸元から深いクレバスをのぞかせる、気さくなラテン系お姉さん。濡れ髪も相まって濃厚なフェロモンを発しているが、一人称の「おばちゃん」が全てを台無しにする。失態ばかり演じているので頼りない印象だが、東洋魔術師のなかでも一、二を争う実力者である。

 

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法の薔薇園


・ガンツォ=キッド(属性不明)

 さすらいのガンマン。

 「テキサスの風は、全てを乾いた荒野に返すだけさ」などと、意味不明な供述をする本名不詳の魔法少女。生まれも育ちもセントフィリア王国で、テキサスとは何ら関係ない。胡散臭いことこの上ないが、魔法の腕だけは確か。リッカが重宝する吹き流しは、キッドの得意とする戦術である。


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セントフィリア王族


・メルディア=セントフィリア

 女王さまとお呼びっ!

 セントフィリア王国の絶対法であり、不敬な行為を働く輩は闇の彼方にボッシュート。マーサ理事長に第一王女の失態を知られたときは、地団駄を踏んでいた。だが、カーチャの迷宮で女生徒救出に助力したことで、恥を相殺してイーブンとした。その日の女王さまはご機嫌で、盛大に高笑いしていた。


・レイア=セントフィリア(属性不明)

 軟禁に苦しむ第一王女。

 春祭りで問題を起こした罰が下り、今は軟禁状態で勉学に励む日々。外に行きたいなあ、とチラチラアピールするも誰も取り合ってくれない。ローズに抱きついて「私を連れ去って」と懇願するも、惜しくも作戦は失敗に終わった。最近は女学院に興味があるようで、よくボレロ制服に袖を通している。


・リディア=セントフィリア(属性不明)

 卑屈な第二王女。

 王位を継承するため、礼儀作法から帝王学まで、何から何まで血眼になって身につけようと必死だ。努力しているのは誰もが認めるところだが、チャランポランな第一王女よりも近寄りがたい。このままではいけないと思い、最近は母親の真似をして高笑いの練習をしている。子は親を映す鏡である。

 

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地下迷宮の住人


・ダイヤウルフ←NEW!

 獰猛な宝箱。

 無数の頭を持つ巨大な狼。首輪の魔法石は高級品として知られ、セントフィリアの女性を魅了して止まない。20の倍数の階層に生息するボーナスモンスターと誤解されがちだが、性格は獰猛かつ狡猾。狸寝入りして、襲いかかることもある。

 

・ネオンライト=テトラ(地属性/水属性)←NEW!

 深海のネオンテトラ。

 都合よく魔法少女(ヒーロー)が来ると思ったかい? 残念、ネオンライト=テトラちゃんでしたでお馴染みの悪魔。あどけない顔付き、澄んだ空色の髪に混じる桃色のポイントカラーが特徴的。愛用の黒い外套がお気に入りのようで、汚すと死の淵まで追い込まれる。戦闘力が高いばかりか、三禁(転移、治癒、記憶操作)と呼ばれる魔法まで使いこなすチーターぶりを発揮した。メルディア王女と知り合いのようだが、どのような関係なのかは不明である。


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松陽高校


・横瀬 玖馬

 エリートヤンキー。

 アルバイト採用にも見事合格し、コンビニで「っしゃーせー」と連呼している。順風満帆な高校生活を送っていたが、ある日一通の手紙が届く。送り主はずっ友の命であり、内容は支離滅裂で意味不明だった。だが、男気あふれる彼は、親友の信頼に応えるべく、七華(ナナカから改名)という名前の女生徒を探すことに。……玖馬の苦難の日々は、この日から始まりを告げた。


・羽鳥 圭佑

 バカ御曹司。

 入学式で席が隣だった御曹司。玖馬とつるんでいる。ある日、玖馬から人探しを手伝って欲しいと突拍子もないことを言われた。羽鳥は初めこそ渋っていたが、依頼者が命と聞くと手のひらを返した。「いくら必要だ」と、爽やかな笑顔でブラックカードを財布から抜いた。持つべきものは金と友達である。

 

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保護者、その他大人


・八坂 楓

 黒髪の乙女塾筆頭。

 素質があったとはいえ、命を一ヶ月で乙女に変えた恐るべき母さま。学生時代は校則破りの常習犯のため、ずっとレッドカード(資金なし)状態が続いた。そのため、楓は容赦なくダイヤウルフから魔法石を剥ぎ取り、生活費を稼ぎ出していた。命はまだ母さまの域には遠く及ばない。


・八坂 士郎(旧姓:邦命)

 虎殺しの宮司。

 炊事洗濯掃除と宮司をやっている。若干家事の配分がおかしい気もするが、母さま(ポストから新聞をとる係)に心底惚れているので気にしない。命がセントフィリア王国に旅立ってから、士郎は一日たりとも息子の無事を祈ることを欠かしたことがない。美談だが大して効果はないようだ。

 

・ルバート=ヴィルカ

 悪の女幹部。

 老舗菓子屋『ルバート』の女店主。愛娘に店を継いで欲しいが、懸命に夢を追う姿を見ると何も言えなくなる。ヴィルカはついに折れ、本人の意志を尊重することにした。ただし、夢破れたときは店を継ぐようにと、きつく言い渡した。

 

・ディルティ=フロウ

 気難しい鍛冶師。

 鍛冶屋の名門ディルティ家の当代。命の両親をよく知る人物でもある。士郎との恋が成就しなかったときから、鍛冶職人一筋で生きてきた。余談だが、士郎が持ち込んだ大太刀は、セントフィリアの鍛冶技術に大きな影響を与え、スピナの持つ黒漆太刀にも繋がっている。


・ウルシ=メイコ←NEW!

 子供を失った母親。

 リッカとナナカを育てる二児の母。セントフィリア王国の風習に則り、夜逃げ同然で子供を連れてきたが、幸せだった家庭に悲劇が訪れる。魔力を失ったナナカを外の世界で育てるには、皮肉にも元夫に頼るほかなかったのだ。ナナカを失った母親は茫然自失となり、今も情緒不安定な状態が続いている。

 

・名も無き女医←NEW!

 亭主子持ちの働きマン。

 登場人物が軒並み骨を折りまくる『魔法少女の狭き門』において、医者という重要なポジションを占めている。命の診断書を偽装したのも彼女であり、代わりにマグナの伝で医療道具を取り寄せている。「私は一人でも多くの患者が救えるのなら、悪魔にでも魂を売る女よ」という台詞は、強ち嘘でもない。


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建国記の12英傑


・綺羅姫(東属性)

 傾国の姫君。

 本名不明。建国記に東洋魔術師をまとめあげた人物。東洋魔術を体系立てた人物としても知られている。しかし、リッシュを誑かして反乱を起こしたという悪名の方が先立っている。

 

・セレナ=セントフィリア(地属性/風属性/火属性/水属性)

 伝説の魔法少女。

 中世に巻き起こった魔女狩りから同胞を救うべく、魔法少女の楽園を追い求めた人物。【魔法少女の狭き門】を開き、彼の地に至ったと伝承が残っている。西洋魔術を体系立てた人物としても知られている。


・リッシュ=ウィーン(属性不明)

 背徳の騎士。

 セレナの右腕として建国に尽力したが、綺羅姫の美貌で骨抜きにされてしまい、反旗を翻したと伝えられている。楽園を焼きつくす火のなかで、セレナと一昼夜戦い続けたが、最期は志半ばでこの世を去った。リッシュが男性だったこともあり、魔法使いは災厄の象徴であるという風潮が定着した。


・アウロイ=サンモニカ(地属性)

 職人気質の建築家。

 セントフィリア王国をグルリと囲う、アウロイ高地の制作者。元より緑に恵まれた島国であったが、アウロイが地形を操作して緑の城壁へと変貌させた。アウロイ高地ばかりに注目が集まるが、王都やヴァレリアの街造りにも尽力した。キャンパスに屹立する白亜の城も、アウロイの作品である。


・アネロイ=サンモニカ(風属性)

 悲運の死を遂げた風使い。

 セレナの手にかかって戦死した。リッシュ側に寝返り、反乱に参加したのだと推測できる。魔法使いの味方、風属性の魔法少女、ローズの発言……誰かの不穏な未来が暗示されている気がしないでもない。

 

・ナタリー=アーベントロート(地属性)

 美を追い求める建築家。

 二大巨匠の一人。王都とヴァレリアをグルリと囲う、ナタリー城壁の制作者。アウロイ同様、王都やヴァレリアの街造りの中心にいた。同じ建築家のアウロイとは切磋琢磨しあう仲で、お互いの建築物を口汚く罵り、破壊し合った。仲良きことは美しきかな。

 

・クリッグ=エドフェルト(地属性)

 王国の豊穣神。

 クリッグ盆地、クリッグ耕地を開拓した食の女神。アウロイとナタリーの喧嘩に巻き込まれることはしょっちゅうで、幾度となく仲裁してきた。昔の文献によると「もう二度と喧嘩しないから食べ物を下さい」という謝罪文を書かせている。どうやら特技は兵糧攻めのようである。

 

・リプロン=アップルグリーン(水属性)

 耳のない水妖。

 国を二分するリプロン川を引いた功績が有名。水妖の異名をとるほどに水の扱いに長けており、王国内の水路を築いた中心人物でもある。汽水域の塩分濃度を調整する術式も編み出している。偉大な人物だが、とにかく人の話を聞かない。リプロンは話を聞かないという殴り書きが、過去の文献からも散見されている。

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