王都セントフィリア地図
・1区
公共施設が立ち並ぶ公務街。公的な手続きを済ませる施設が集中しているため、第二都市ヴァレリアに住む者であっても足を運ぶ必要がある。大半の施設は平日9:00-17:00できっちり窓口を閉めるため、国民からの不満も高い。魔法少女の四大組織の一つにして、セントフィリア王国の法律を司る"法の薔薇園"の仕事場もここにある。
・2区
王城セントフィリアのお足元。国の象徴ともいえる白亜の城が屹立する一郭だけに、整備が行き届いた高級街である。上流階級層向けの住宅や店舗が並んでいて、貧乏人は及びではなくってよオーラが溢れている。フィロソフィア家を除く御三家、ハイルフォン家、ヴァイオリッヒ家、クリッグ盆地の大地主であるエクセリア家の豪邸もある。また魔法少女の四大組織の一つにして、セントフィリア王国の守護者"王宮騎士団"の官舎も設置されている。
・3区
セントフィリア女学院小等部、中等部のための敷地。魔力仕掛けの国内インフラを回すためにも、千を超える魔法少女の卵をすくすくと育ている。子供は国の宝なので、しっかりと治安が良い北側に設けるなどの配慮もなされている。ただし他所の子供は引き取らない。
・4区
無国籍の飲食街。格調が高い高級店から庶民派向けのお店まで、幅広いラインナップが揃っている。セントフィリアは多様な民族が集まる風土から、食に関してはかなりおおらかで節操が無い。晩になると、看板を掲げ直して居酒屋になる店舗が多く、大人の溜まり場になり易い。
・5区
十字街が交わる中央広場。行き交う人が多い地区であるが、住宅や固定型の店舗は一切存在しない。台車や四輪車店舗が自由に練り歩いており、季節やイベントに合わせて街の色を変える。固定の建物が存在しない理由は、地中に埋まった円形施設が年に何回か地上に姿を現すため。
・6区
王都の仕事が集まるオフィス街。多人数収容の背の高い建物が多い。科学という文化から隔絶した土地にあるため、このご時世にも関わらず手作業が中心。事務仕事やサービス業に従事している者が多いが、魔法石を用いたコールセンターなどの変わり種もある。
・7区
屈強な女が集う職人街。魔法石の細工から日用品の製造までなんでもござれの職人の街。国民の生活を支える大事な役目を担う一方で、王国側からは冷遇を受けている。商品は買い叩かれ、黒煙がたなびく街は薄汚れたまま放置状態。女職人は現状に不満を持っているが、それでも黙々と国を支え続けている。
・8区
王都のショッピング街。最も人の出入りが多い南門を活かした区画。カフェや服飾店から始まり、奥に行けば青果などの日用品もまんべんなく揃う。悪のカリスマこと、ルバートの実家の老舗菓子店もある。南北の格差問題が叫ばれるなか、南側で唯一景気が良い。
・9区
王都の住宅街。安価な賃貸住宅が集中しているが、似たり寄ったりの建造物が続くわけではない。これもセントフィリア建築界の二大巨匠こと、アウロイとナタリーの匠の業によるもの。魔法少女の四大組織の一つにして、セントフィリア王国のなんちゃってアイドル"鐘鳴りの乙女"の仕事場もある。




