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憑いてきた幽霊ちゃん
「ねぇねぇ」
ーー嘘だろ、なんで家までついて来てんだよ。
「ねぇってば!」
ーー肩をツンツンするんじゃねーし。
「私の声聞こえてるんでしょ?」
ーーこれは夢、そう夢なんだ。
それまで俺は幽霊と云う存在は、もっと怖くて恐ろしいモノだと思っていた、それなのに今俺の目の前にいる彼女はまるで生きた人間と変わらないじゃないか、いや、それどころか、サラサラと長い黒髪くりっとした二重の目蓋に雪のように白い肌。
ーー正直可愛いと思ってしまった…。
「いい加減起きて下さいよ~」
「だぁあああ!分かったよ!」
俺は乱暴に布団を蹴飛ばし飛び起きた。
「なぁ?どうやったらお前を成仏させることが出来るんだ?」
「そんな事私にだって分かりません…」
彼女は少し落ち込んだ様子で俯いた。
どうしてこんな事になったのだろう。俺は今のこの状況を整理する為に、彼女と出会った時の事を思い出す事にした。と言ってもほんの数時間前の出来事なのだが。