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序章
「お兄ちゃん 右向けー右!!」
律儀に回れ右して鏡の方を見る・・・・・・・・・・・・・・・・・
鏡に見たこともないような美少女が写っていた。誰この人?と鏡に指を指す。すると鏡の人もこちらに指を指す。手を振ってみた。鏡の人も手を振ってくれる。ちょっと踊ってみた。鏡の中の美少女も踊る。正直可愛い。
一通りやってみて、ギギギと音がしそうな感じで雪菜の方を見る。
「誰この美少女?」
「お兄ちゃん」
「夢?」
「現実」
「という冗談?」
「というわけでもない」
「そんなこと言わずにー」
「そんなこと言う」
「嘘は泥棒の始まりだぞ雪菜」
「・・・・」
「マシで?」
「マジ」
「ちょっとまって確認するもの確認するから」
そうして自分の股間に手を当てたが前のように息子の手触りがなかった。
「息子ーーーーー」
「お兄ちゃんうるさい」
「ごめんなさい (ペコッ」
妹とのコミュニケーションも済んだところでもう一度鏡に目をやった。泣そうな顔の美少女がいました(笑。