序章
言われたことに思わず鳥肌が立つ。
「か、母さん?なに言ってんの?素直に気持ち悪いんだけど・・・」
言われてもなおこちらを愛しむような目で見ている。やばい、恐い、死ねる!!母さん頭ぶつけたんかな?病気か?地球滅亡か?
ガンッ 部屋のドアがまた開けられた。というより蹴り開けられた。おい、せめて手であけてあげて。最近ノブの調子が悪いの。
入ってきたのは俺の妹、桜井雪菜。妹と言っても双子の兄妹でたまたま俺の方が早く生まれたから俺が兄になっている。ちなみに壊れてしまっている母さんの名前は桜井雪乃だ。 妹はバスケをしていることもあり身長は165cmと結構高い。また顔も整っており兄という立場からみても素直に可愛いと思う。そして双子ということもあり行く高校も同じというわけだ。母さんは170cmと妹よりも高い。よく俺は母さんの悪口を心の中で言っている(ここ重要)が43歳とは思えないくらい美しいと思う。絶対本人には言わないけど。
雪菜に母さんが壊れたことを言うおうとしたが、こちらの口が開く前に雪乃の口が開いていた。
「お兄ちゃん 可愛い〜〜。んでもこの場合だとお姉ちゃんなのかな?」
おっと妹まで壊れていたとはお兄ちゃんビックリ。さしより立っている馬鹿な妹の頭を叩くかと思い寝ていたベッドから降りる。
おかしい。明らかに雪菜の方が高い。
「あれ、目線がおかしい。たしか俺の方が高かったはずなのに・・・どういうこと?」
「お兄ちゃん ついてきて」
雪菜が手を引いて行く。どうやら洗面台に向かっているようだ