序章
ふと目を開ける。周りを見ると部屋で寝ているみたいだ。
「さっき台所で眩暈を起こしてたしか・・・あれ?」
なんか声がおかしいぞ。たしか俺の声はこんなに高くなかったはず。試しにもう一回
「お前はすでに包囲されている。おとなしく銃を捨てて投降しなさい」
やっぱりいつもより声が高い。喉に手を当ててみる・・・
「!!仏様がお亡くなりになってるだと・・・お、おれの自慢の喉仏が、なんで? って自慢の喉仏ってなんだよ」
自分にボケとツッコミをいれなが、身体に起きている不思議に首をかしげている。そんな時部屋のドアが空いて、母さんが入ってきた。
「母さん、俺の、小さいながらも立派な喉ぼとグェッ」
僕がちょっとしたしゃれ?を入れている最中に母さんが抱きついてきた。普段はゴミ屑を見るような目で俺を見るのに今日は愛でるような目で俺を見ている。てか抱きついている。怖ええええーと心の中で叫ぶ。口に出した瞬間殴られるだろうから。
「オカアサン、ドウシタンデスカ?」
やばい恐くて片言風になっちまった〜てか早く離してくれ〜、なおも母は俺をがっちりとホールドしている。
大分落ち着いたのかホールドする力が衰えてきた。ここが好機だと思い抜け出す。
「苦しいわ 殺す気か?」
やっと離れた母さんはこの先言われることは決してないだろう言葉をぶつけてきた。
「可愛いぃぃ〜〜」