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第7話 盗賊イベント発生! 文明の利器で物理無双するおっさん

盗賊イベント回です。ヒロシは今日も通常運転です。

森の中をトロトロ走っていた馬車が、突然キキィッと急停止した。


「うおっ!」


俺も慌ててブレーキを踏む。

助手席のゼノスが前のめりになったが、シートベルトが仕事してくれた。


「どうした? ヒロシ」


「いや、馬車が急に止まったんだよ」


窓から前を見ると——


ガラの悪そうな連中が、武器を持って馬車の前に立ちふさがっていた。


(……出たな。

 ファンタジー世界の“お約束イベント”……

 盗賊だ……!)


盗賊A「まーずは、金と食料を寄越しな!」


盗賊B「雌の獣人とガキの獣人かぁ! 奴隷商人に売っぱらおうぜ!」


盗賊C〜F「そうだそうだ!」


(うわぁ……テンプレ悪党……

 軽キャン見ても驚かないあたり、脳みそが筋肉なんだろうな……)


「ああ! カローラ達が危ない!」


ゼノスが慌ててシートベルトと格闘し始めた。


(おい、300万の軽キャンなんだから丁寧に扱えよ……

 いや、そんなことより!)


「ゼノス、待て!」


俺はゼノスを制止し、軽キャンから降りた。


なぜか?


——俺が主人公だからだ!


颯爽と前に出る。


「やめな!」


カッコよく言い放つ。


(今の俺、絶対イケてる)


盗賊達が俺に注目する。


「何だぁ? テメー!」


(フフフ……引き立て役の雑魚どもめ……)


一応ステータス確認。


レベル 50

体力 500

攻撃力 1

防御力 3


(……よし、撤退だな)


俺は軽キャンに戻った。


「ホントに、なんだテメーは!」


盗賊が叫ぶ。


(うるせぇ、こっちは命が惜しいんだよ)


「何だ!助けに行かねーのかよ!」


ゼノスが飛び出そうとした、その時だった。


ブオォーーーン!!


軽キャンが唸りをあげて急発進!


「ゼノス! 俺に任せろ!」


(武器持ってるなら、俺も“文明の利器”を使うだけだ!)


「ウヒョーーー!!」


俺は叫びながら盗賊に突っ込んだ!


「ぎゃあああーー!」


ゼノスが叫ぶが、知らん!


パンパン盗賊を撥ね飛ばしていく軽キャン。


「避けるな! そこにいろ!」


正確に当てるため、ハンドルを左右にブン回す。


(これは運転じゃない。

 精密作業だ。日本人の職人魂が火を吹く。)


「うりゃ!」


ドリフトをかます!


先週、45歳にして高校生にカツアゲされた怒りも込めて、撥ね飛ばす!


やがて盗賊は全滅。


森に静寂が戻った。


「勝ったな、ゼノ……ス?」


助手席を見ると、ゼノスはシートに沈み込み、魂だけ先に旅立っていた。


(おい、戻ってこい。まだ旅は続くぞ)

読んでいただきありがとうございます!


盗賊イベントは無事(?)終了しました。

ヒロシの文明の利器は今日も元気です。

次回は、この世界に来てから初めての集落に到着です。


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