第57話 王の間へ
いつも読んでくださりありがとうございます!
今回は、ヒロシ達がついに 王城へ向かいます。
朝からテンション高めの一行が、どんな動きを見せるのか……
引き続き勢い重視の回なので、気楽に楽しんでください。
それでは本編どうぞ!
ガンガン、スピードをあげて軽キャンが突き進む!
城前の広場に冒険者とコーディネーターが見えた!
キキッキィィーー!!
俺は、そいつらの前に軽キャンを停車させると、窓から身を乗り出した。
「おーーい、お前らの仲間連れてきたぞーー!」
優しい俺が、目の前の奴等に教えてやった。
コーディネーター達が、軽キャンのフロントに縛りつけた化け物を見て、次々、化け物に変わっていく!
広場に冒険者達の悲鳴が響き渡り、我先にと逃げ出していった……
「うーん」
そんなんで、よくドラゴン退治に来たな……と、思ったが、そんな奴等なら足手まとい! かえって助かるぜ!
「早くみんな、逃げてーー」
俺は適当に言うと、軽キャンをバックさせ始めた。
ある程度バックが完了したので前を見ると……
広場にいた冒険者達の逃走がだいぶ進んだみたいで、スッキリした気がする。
「そんじゃ、行きますか」
俺はアクセルを目一杯踏み込み、軽キャンを急発進させた!
化け物を、パンパン轢く!
フロントに縛りつけた捕虜が衝突の衝撃で、ボロボロのクッタクタに……気持ち悪い。
「あ~ら、よっと!」
俺はサイドブレーキを踏んでハンドルをきる!
軽キャンがキャンピングトレーラーを引きずりながら円を書くようにドリフト開始!
残った化け物を巻き込みながら轢いていき、回転運動が停止した。
広場にいた敵の全滅を確認。
そのまま、城に突入じゃい!
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「ええーいえ! 先程よりうるさい! 何事だ!」
セガル国王が、城内に響き渡るドカンドカンという大きな音にイラついていた……
さらに、国王をイラつかせるように、だんだん音がデカくなってくる。
ドガガァアーーン!
壁を突き破って、音の正体である軽キャンが、王の間に侵入した!
バンっ!
停車した軽キャンの中から、ヒロシが降りて、セガル王を見る。
「貴様が、この国の王か?」
俺は、いかにも王様です! みたいな格好をした、目の前のおっさんに言った。
「そうだが? 貴様は、何者だ! この、無礼者めが!」
王様が偉そうに俺に言ってムカつくが、王様で間違いないのが確認とれた。
「確保!」
俺がそう言うと、手筈通り軽キャンからレイラとプロムが飛び出して、抵抗する王様の腹を殴ったりして縛りあげると、軽キャンに放り込んだ。
拉致の完了を確認した俺は、軽キャンの運転席に戻る。
「撤収!」
軽キャンを走らせ城を出た。
軽キャンの中で喚き五月蝿い王様を、プロムが殴ったりして大人しくさせようと頑張っている。
そうそう、プロムは頑張り屋さんなんだよな。
そうこうしているうちに、レイラが猿轡と目隠しを王様にしてあげていた。
軽キャンは、そのまま城前の広場を抜け、大通りをすぎ、空けた壁の穴から外に出て行ってしまった。
そのまま森へと向かう軽キャン……
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「……ここで、いいだろう」
俺はそう言って軽キャンを停めた。
レイラとプロムに、王様を降ろすよう指示をした。
「ルファス、ウィズ、ちょっと来てくれ!」
俺はルファスに木を切って、こういうのを作って欲しいとリクエスト。
ウィズには、こんな感じの石を持ってくるように頼んだ。
「さてと、準備が済むまで、ゆっくりしてようか? 王様」
優しい俺は王様に言ってあげたが、王様はヴーヴー言うだけだった。
猿轡してるから、何言ってるか解んないや。
どうせ、大した事は言ってないだろ。
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レイラが王様の目隠しをとった。
ゆっくり目をひらいた王の目の前に、ヒロシがいた。
「おーい、アレが見えるかな?」
俺はそこにあるものを指差して王様に言った。
王様は、? となってるね。
そこにあるのは、先程サクッとルファスがロングソードで木を切って加工してくれた物。
ギザギザの切り込みが入った四角い座布団状の厚みのある板。
それと、まな板状の薄めの板。
「それでは、貴様の知ってる事を話してもらおうか? その際、アレを使いたいと思います」
バンとカイに抱えられた王様が、ギザギザ板の上に正座させられた。
自分の体重で脛にじわじわと負荷がかかっていく……王様の顔が苦痛に歪む。
「まだ、始まってもいないよ」
優しいので、ちゃんと教えてあげた。
王様の太ももの上に板を置いてあげて、
「ウィズ、ゆっくり降ろすぞ」
俺とウィズが運んであげた石を、太ももの上にある板に置いてあげた。
「ヴヴーー!!」
王様の顔がさらに苦痛に歪む。
痛そうだ。
俺は、時代劇とかで尋問する時の拷問道具? みたいなのを作ってみました。
「貴様も頑張るね、喋らないとは、口が堅い」
俺は、口を割らせるのに時間がかかる事を覚悟する。
「あんた、王様、猿轡してるわよ」
キャスカが俺に言った。
「……ああ、忘れてた」
もうちょっと楽しもうかと思ったが、猿轡をはずしてやるか。
「貴様ら、殺す!」
猿轡を外したとたん、王様がキャンキャン喚きだした。
せっかく人が猿轡外してやったのに……
はい、その態度ダメです!
「うるさいから、ペナルティー、石、追加ね」
俺は言いながら石を追加で置いてあげた。
「ぎゃぁ~~~! 脛、脛がぁ」
王様が叫ぶ。
「こんなんあったぞ」
ウィズが拾ってきた木の枝を俺に渡した。
「いいね。おら、吐け!」
木の枝で、ビターンと王様の背中に叩きつけた。
「いだっ! 何を吐くか言ってから、拷問しろ!」
王様が俺を睨んで言った。
なんじゃ、その態度! と思ったが、慈悲深い俺は木の枝でぶん殴るだけで許してあげた。
優しすぎるかな?
どうでも良いけど。
「カイ、バン、捕虜連れてきて!」
俺の指示で、捕虜の化け物が王様の目の前に連れてこられた。
「!」
王様の目の色が変わった。
こいつはクロだ! 絶対、何か知っている!
俺は確信した。
「こいつは何だ? なぜ冒険者を集めて殺す? ドラゴンをどうやって手なづけた? 言え! 言え! 言え!」
俺は木の枝で滅多打ちにしながら聞いた。
「わ、わかったから……も、もう止めてくれぇ」
王様が俺に懇願してくるが違うだろ?
「やめてくださいだろうが! 石、追加!」
俺は石の追加を指示。
「しゃ、しゃべるので、もう、やっ、やめてくださいぃ!!」
王様が涙ながらに訴えかけてきた。
うん、素直が一番!
「よし、お前が一つ吐いたら、一つ石をどかしてやる」
だから、ちゃんと喋るんだぞ。
「そっ…その者は、……わ、我が国の……魔導師……が、た、対……ヴァルファ帝国用に……人体改造したキメラ兵だ……だぁ…いっ言った! はっ、早くどけろぉー!」
約束を守る男なので俺は、片手で持てる小さめの石を一つどかしてやる。
「続けろ」
「……ひ、人を、食わせれば、そ……その者の魔力を……キメラ兵…は…取り込む事が出来る……
一人…でも……多くの人を食わせる為に……冒険者…を…募った。
ドラゴンも……キメラ兵…同様……か、改造した」
俺は石をまた一つどけてやる。
「ドラゴンの里で卵を沢山手にいれた後、その卵を取り返しにきた子供のドラゴンがいた。
そいつを卵を盾に脅して連れ去った……卵を返して欲しかったら抵抗せずについてこいってな。
それから、言うことを聞くように頭をいじって、自我を取り去り、言うことを聞く兵器にしてやった。
卵が孵化する度に頭をいじり、我が国の優秀な兵器に仕立てた……
それもこれも、あの強大なヴァルファ帝国に打ち勝つ力を手に入れる為だ!
我が国の発展に寄与できるのだ、ドラゴンも幸せだろう!
……え?」
バゴォォーー!
ミロースが王をぶん殴った!
人形のように吹き飛び、地面に叩きつけられ、倒れたセガル王は、顎を押さえて悶絶している。
「殺すなよ、ミロース。
こんな奴、殺す価値もない。
それより、城に戻って子供や卵、取り返そうぜ」
俺が言うと、ミロースは頷いた。
セガル王と拘束を解いた捕虜を放置して、俺は軽キャンを走らせた。
サイドミラーを見ると、自慢のキメラ兵とやらが王様に群がっているのが見えたが、どうでも良い事だと思った。
読んでくださりありがとうございました!
今回は、ヒロシ達がとにかく動く回でした。
やる時はやる、というか……やりすぎるのがヒロシ達らしいですね。
次回は、物語がさらに大きく動きます。
引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。
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