第44話 装備品完成!
いつも読んでくれてありがとう。
装備がついに完成したと連絡が入り、朝からヒロシたちは開発部へ向かうことに。
専用の武具と制服が仕上がったらしい。
今日は装備お披露目回。
テンション高めでお届けします。
武具完成の知らせを受け、俺たちは朝早く軍事部門開発部へ向かった。
「ノガミ様、お待ちしておりました。こちらへ……」
案内された先には、俺たち専用の武具がずらりと並んでいた。
制服までしっかり出来ているのを見て、思わず顔がほころぶ。
まずは装備の確認だ。
ルファスのロングソードはミスリル製で、魔力を込めると炎を纏うらしい。
鎧もフルプレートで、見るからに頑丈だ。
「凄い、思ってた以上です!」
開発部が作った装備を喜んでくれて、なんだか誇らしい気持ちになった。
レイラには望遠レンズ付きの長距離狙撃用長弓。風の魔力が込められ、飛距離が大幅に伸びているという。
近距離用の短弓は連射特化で、弓端には刃がついている。
細身のミスリルロングソードも支給された。
鎧は露出が減ったのは残念だが、防御力は高そうだ。
「うん、いいね。あの恥ずかしい布からちゃんとした防具になって良かった」
俺が選んだ防具が布呼ばわりされたのはショックだが、新しい装備を気に入ってくれて良かった。
キャスカには、完全に趣味全開のマジックロッドとローブ。
開発部が妙に気合いを入れており、魔力増幅装置が詰め込まれているらしい。
……ロリコンが多いのか?
いや、考えるのはやめておこう。健全な範囲の装備だし、何の問題もない。
「可愛いですわ! フリフリですわ!」
本人が喜んでるから正解なのだろう。
……何故か、ルファスも喜んでるし。
プロムにはミスリル製ナイフと投げナイフ。
鎧ではなくロングコートだが、ナイフを仕舞える構造で防御も兼ねている。
「後から頼んだ私の分も、要望どおりの品に仕上がってます」
プロムが嬉しそうに俺に見せてくれる。
嫁さんが喜ぶと、やっぱ嬉しい。
俺は武器も防具も発注していないが、その分制服の性能を上げてもらった。
「みんな、完成した制服を着てみようぜ!」
ということで、全員に制服へ着替えてもらった。
真っ白な制服は海軍将校のようで、全員よく似合っている。
女性陣はそれぞれ違うスタイルだ。
レイラはパンツスタイル。
プロムはタイトスカート。
キャスカは短パン。
完全に俺の趣味だ!
「全員すごく似合っている! かっこいいし、可愛いぞ」
ルファスがキャスカを見てハァハァしているが、いつものことなのでスルー。
「やっぱり統一した制服を着ると、一体感が出るな」
「ふふ、そうかもね」
「だろ?
レイラもそう思うか、うん、うん」
みんなも気に入ってくれたようで、俺はホッとした。
制服作ろうって言った時のみんなの反応が良くなったから心配してたけど、良かった。
俺の趣味に付き合ってくれて、ありがたいよ。
「とても素敵な装備もそろったし、開発部のみんなありがとう!」
思ってたより数段上の装備と制服が手に入って上機嫌。
さあ、帰ろう。
「お待ちくださいノガミ様。
お渡しする物は、これだけじゃありません」
「ん? 頼んだのは、もう貰ったけど……何?」
帰ろうとしたら呼び止められた。
開発主任が不敵な笑みを浮かべてる。
何、その笑顔? 怖いんだけど。
俺達人数分のブレスレットが配られた。
「なんだ? おしゃれアイテム?」
「魔導リングです! 小型魔導通信が仕込まれており、個別・一斉通信が可能です!」
「え?! 何それ、便利なんですけど!」
驚きの便利アイテムだった!
流石、軍事部門開発部! そして開発主任!
だが驚く俺に主任はさらに続ける。
「もう一つ機能がありまして……
ルファス様、リングのここをこうしてみてください」
「はい? こ、こうですか?」
ルファスがリングを操作し──
パァァァッ!
突然ルファスが光に包まれた!
なんだ?!
「気をつけろ、自爆装置だ!」
「えっ! えええーー!!」
俺が言うと、ルファスが恐怖と驚きの声を上げた!
そんなことより嫁たちを守らなければ!
焦って後ろのレイラたちの方を向いた。
だが、すぐに光が消えた。
特に何も起きなかった。
ルファスが爆散して巻き込まれるかと思って焦ったぜ。
「もう、ノガミさん! 冗談でも怖いこと言わないでくださいよ!」
「すまん。でも、無事で良かっ……ルファス、お前、フル装備じゃないか!」
振り返ると、顔を真っ赤にしたルファスがフル装備で立っていた。
「これぞ、魔導式自動転送装備装置!」
開発主任が胸を張る。
「凄い! かっこいいぃぃぃ!」
特撮ヒーローの変身みたいで、俺は思わず声を上げた。
本当に凄い。主任が胸を張るのも当然だ。
「これなら冒険に制服や私服で行っても、軽キャンピングカーのアイテムボックスに武具入れときさえしとけば、いざって時に装備の手間が省けるじゃん!
最高、大満足だよ主任! そして開発部のみんな、ありがとう!」
開発部の皆に礼を言って俺たちは開発部を出た。
その足で軽キャン格納庫へ。
・
・
・
開発部で受け取った武具を軽キャンのアイテムボックスに仕舞う。
「よーし、これで安心」
……さっきからルファスがそわそわして落ち着かない。
「ノガミさん、ちょっと用事があるので部屋に戻ろうかと……」
なんだ、用事があるなら言ってくれたらいいのに。
装備完成記念で飲もうかと思ってたが、悪いことしちゃったな。
「ああ、すまん。気づいてやれずに悪かったな、ルファス。
今日はもう予定ないし、解散でいいぞ」
「いえ、大丈夫です。でも、そうですか、ありがとうございます!
キャスカ、行こう! 我慢できない」
「ちょっと、お兄様ったら」
ルファスがキャスカの手を取って走り去ってしまった。
なんだったんだ?
「忙しい奴だな。
しっかし、いつも一緒って、どんだけ仲が良い兄妹なんだろうな?」
まあ、おかげで、俺も嫁さんとゆっくりさせてもらう時間がもらえたと思おう。
「じゃあ、私たちも戻ろっか」
レイラが微笑む。
「ん?
そうだな。
夫婦水入らずで今日はゆっくりしよう」
「ええ、ゆっくりと」
プロムが頬を赤く染めて、俺の袖をそっと掴んだ。
制服姿の二人が並ぶと……
美形の二人。
本当に俺の奥さんがこんな美人さんでいいんだろうかと不安になりそう。
「どうしたの、ヒロシ?」
「いや、レイラとプロムの二人が嫁さんで、俺は幸せ者だと思っただけ」
「もう。ごヒロシ様ったら!」
プロムが抱き着いてくれた。
む、胸が。
最高か?最高なのか!
「そんじゃ、部屋でゆっくりしよう」
鼻の下を伸ばした俺が言うと、赤くなった二人が頷いた。
俺たち三人は俺の部屋に向かう。
今日は、本当に、とても良い日になったと俺は思った。
読んでいただきありがとうございます!
今回は装備完成&お披露目回でした。
主人公が一番テンション上がってるのが丸わかりの回になりましたが、
書いてる側も楽しかったです。
面白かったら、
ブクマや評価で応援してもらえると嬉しいです。
次回は、完成した装備を実戦で試す性能テスト回。
引き続きよろしくお願いします!




