表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/56

第19話 ノガーミ商会誕生

いつも読んでいただいて、ありがとうございます。

ゴルソンに拠点を構えてからの“数ヶ月後”の物語になります。

ヒロシたちの生活がどう変わったのか、

そしてついに――商会買収からの大躍進回です。

商業チート・生活チート・甘々レイラ成分、全部入りの回になっています。

ゴルソンの街に拠点を構えてから、数ヶ月が過ぎた。


俺たちは街外れの小さな家を借り、そこを生活の拠点にした。

ノア商会との胡椒取引は順調そのもので、納品するたびに金貨が積み上がっていく。


「ヒロシ、今日の納品も終わったよ」


レイラが笑顔で報告してくれる。

その笑顔を見るたびに、胸の奥で“この生活を守りたい”という思いが強くなる。


ゼノスは街中を駆け回って情報を集め、

カローラは俺が教えた料理をほとんど習得し、今では新しいレシピを研究するほどだ。

マルスは文字と計算を覚え、家の手伝いも積極的にこなしてくれる。


「ヒロシおじちゃん、これで合ってる?」


マルスが帳簿を差し出す。


「お、完璧だ。すごいぞマルス」


「えへへ!」


そんな日々が続き、俺たちは自然と“家族”のようになっていた。


ゴルソンの街は、戦争中のガンデル国とは反対側に位置しているため驚くほど平和だ。

さらに隣国ウジマル国とは不戦協定が結ばれており、商売には理想的な土地でもある。


「ヒロシ、ここで永住してもいいんじゃない?」


レイラがぽつりと呟いた。


その言葉に、胸がじんわりと温かくなる。


「そうだな……でも油断は禁物だ。老後のためにも、もっと稼がないとな」


「もう……ヒロシはすぐそう言うんだから」


レイラは呆れたように笑った。


そして、俺は決断した。


「商会を買収する!」


ゼノス一家が目を丸くする。


「ヒロシ、本気か?」


「本気だ。

 俺たちの生活を安定させるには、販売網が必要だ。

 小さくてもいい、まずは足場を作る!」


俺は貯めた金を使い、街の小さな商会を丸ごと買収した。


名前は――


「ノガーミ商会だ!」


「ヒロシの名前……?」


レイラが照れたように笑う。


「当たり前だろ。俺たちの商会なんだからな」


買収した商会の販売網を使い、俺は最初の勝負に出た。


「リバーシを作って売る!」


日本で言うオセロだ。

この世界には存在しない。


木材を加工し、盤と駒を作り、ゼノス一家総出で製造した。

そして販売を開始すると――


「売れた……!」


「また売れた!」


「ヒロシ、すごいよ!」


リバーシは予想以上の大ヒットとなり、商会の規模は一気に拡大した。


* * *


さらにノア商会と業務提携を結ぶことにも成功する。


「ヒロシさん、ぜひ我々の販売網も使ってください」


ノアが頭を下げてきた。


「こちらこそ、よろしく頼む」


握手を交わした瞬間、商機が一気に広がるのを感じた。

ノア商会の販売網を使えるようになり、リバーシは各国へと広がっていく。


だが、成功には影がつきものだ。


「ヒロシ、模造品が出回ってる!」


ゼノスが駆け込んできた。

リバーシの売り上げが伸び悩んでいるなとは思っていたが……


「まあ、想定内だな」


俺は落ち着いていた。


「模造品が出るってことは、それだけ需要があるってことだ。

 次の手を打つぞ」


俺は貴族向けの高級モデル――

《ノガーミリバーシ》を開発した。


高級木材を使い、装飾を施し、

“持つこと自体がステータス”になるように仕上げた。


これが貴族たちに大ヒット。

リバーシの売り上げが落ちても、ブランド力はむしろ強化された。


そして――

俺は商会の社運を賭けた勝負に出る。



「マヨネーズを作る!」



「マヨ……何?」


レイラが首をかしげる。


「卵と油と酢で作る、万能調味料だ。

これがあれば、料理の幅が一気に広がる!」


カローラが目を輝かせた。


「ヒロシ、それ絶対売れるよ!」


「売るだけじゃない。

 世界を変える!」


俺は本気だった。


まずは貴族向けに高級マヨネーズを販売した。

これが――とんでもない大ヒット。


「ノガーミ商会のマヨネーズは絶品だ!」

「料理が劇的に変わる!」

「もっと仕入れろ!」


評判が評判を呼び、貴族界でマヨネーズが大流行した。


その利益を元に、俺は大規模な工場を建設する。



「庶民向けの廉価版マヨネーズを大量生産する!」



工場は昼夜を問わずフル稼働し、マヨネーズが積み上がっていく。


そして――


「販売開始だ!」


ノガーミ商会の全販売網を使い、各国で一斉に販売を開始した。


結果は――爆発的ヒット。


人々がマヨネーズを求めて街を彷徨うほどだった。

供給が追いつかず、工場を増設し続ける。


金が、金を呼ぶ。


ノガーミ商会は、世界有数の巨大商会へと成長していった。


レイラが俺の腕に寄り添いながら言う。


「ヒロシ……すごいよ……

本当に……すごい……」


俺はレイラの頭を優しく撫でた。


「まだまだだ。

ここからが本番だぞ」


レイラは俺の胸に顔を埋めて呟いた。


「……ずっと隣にいるからね、ヒロシ」


(ああもう……可愛い……幸せすぎる……)

ついにヒロシが商会を買収し、

《ノガーミ商会》が誕生しました。

リバーシに続き、マヨネーズで世界を席巻するヒロシ……

完全に“異世界の食品業界を変える男”になってきましたね。

レイラとの距離もますます近くなり、

物語としても商会としても大きな転換点の回でした。

次回、街の発展、商会の巨大化、そして新たな火種が動き出します。

ヒロシの決断が、ゴルソンの未来を大きく変えていくことに。


引き続き、応援していただけると嬉しいです。

次話もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ