第11話 ヒロシ復活! 仲間の絆とキャンピングトレーラー追加
いつも読んでくださりありがとうございます!
前回、ヒロシが魔力ゼロで倒れましたが、今回はその続きです。
相変わらずヒロシは元気です(物理的には元気じゃない)。
「あれ? ……ここは?」
目を開けると、見慣れた天井があった。
村長宅の客間だ。
頭がズキズキする。
二日酔いの朝みたいに体が重い。
(俺……倒れたんだっけ?)
「起きたか?」
振り向くと、村長が呆れ顔で立っていた。
「お前さん、家の外で倒れてたんじゃぞ。覚えとるか?」
「……一応」
村長はため息をつきながら続けた。
「カローラさんとマルス君が、お前さんを部屋まで運んだんじゃ。
ずっと心配して看病しとったぞ。礼ぐらい言ってやれ」
(……そうか。カローラとマルス……)
胸の奥が少しだけ熱くなる。
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体を起こし、ふらつきながら外へ出ると、
ゼノスが玄関前で腕を組んで待っていた。
「ヒロシ、大丈夫か?」
「だ、大丈夫……だと思う……」
俺は調味料を置いた場所へ向かった。
「ちょ、ちょうみりょう……」
しかし、そこには何もない。
「あんなに頑張ったのに……!」
膝から崩れ落ちそうになった俺を、ゼノスが慌てて支えた。
「心配すんな。お前が出しっぱなしにしてたから、軽キャンの中に入れといたんだよ。
散らかしたら村長に迷惑だろうが!」
ゼノスは小言を言ってくるが、頭に入らない。
「……ありが……と……」
俺はそのまま再び気を失った。
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翌朝。
目が覚めると、昨日の不調が嘘のように体が軽い。
ステータスを確認すると——
「魔力が回復してる! しかも……増えてる?」
どうやら、魔力を限界まで使うと、
回復時に最大値が少し上がるらしい。
(……これ、レベルアップみたいなもんじゃね?
でも外で倒れたら死ぬよな……気をつけよ)
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リビングへ行くと、村長がいた。
「村長、みんなは?」
「ゼノス達なら外じゃ。お前さんのこと、ずっと心配しとったぞ」
「……そっか」
俺は軽キャンへ戻り、
お詫びにと桃の缶詰を持ってきて村長に渡した。
「何これ? 甘いんですけど!」
村長は涙が出そうなほど感動していた。
(……こういう反応、悪くないな)
さらに宿泊のお礼として、桃とミカンの缶詰を渡すと、
村長は本気で喜んでくれた。
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外では、ゼノス一家と俺が協力して、
大量の調味料をアイテムボックスへ運び込んでいた。
「みんな、ありがと! 俺は三人に絶対恩返しするからな!」
俺が叫ぶと、ゼノス一家は顔を見合わせて笑った。
「馬鹿野郎、期待してないよ!」
「そんなことより、心配かけさせないでね!」
「おじちゃん、元気になって良かった!」
俺は照れ笑いを浮かべた。
(……ホントに良い奴らだな)
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作業が終わり、軽キャンに戻ると、
ナビに「機能熟練度達成」と表示されていた。
「機能追加……?」
タッチすると、新しい項目が出た。
・キャンピングトレーラー追加 3000
「よし、追加だ!」
ガチャン!
外で音がした。
軽キャンの後ろに、
軽キャンより少し短いキャンピングトレーラーが連結されていた。
「すげぇぇぇ!!」
ゼノス一家は口をあんぐり。
「このトレーラー部分は、ゼノス達の物だから好きに使ってくれ!」
俺が言うと、ゼノスは戸惑った。
「ヒロシに返せるものなど無い……」
「バカ! 俺にはお前らが必要なんだよ!
この世界のこと何もわからない俺がここまで来れたのは、お前らのおかげだ!
国でも何でもやるから、今は受け取れ!」
ゼノスは驚いた顔をしたあと、ふっと笑った。
「……嬉しいぞ、ヒロシ」
俺が差し出した手を、ゼノスがしっかり掴んだ。
「ああ、仲間だな」
横ではカローラとマルスが、
もうトレーラーに乗り込んでいた。
(……悩んだ意味とは)
読んでいただきありがとうございます!
ヒロシは倒れても倒れてなくても、結局ヒロシでした。
次回も相変わらずのトラブルメーカーっぷりを発揮します。
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