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52.愛


フィーアの「結ばれよう」という、大胆な愛の返事から数時間。ガゼルは、初めての番との夜を前に、その獣人の血が沸騰するほどの極度の緊張に包まれていた。彼の心は、愛する番への純粋な渇望で満たされていた。





フィーアは、ガゼルを導くように、銀色の髪をベッドに広げた。彼女のエメラルドの瞳には、ファブレムの時とは異なる、野性的な情熱が宿っていた。



ガゼルは、震える手でフィーアの薄衣を解いた。彼の狼族の視覚は、フィーアの精霊の血を引く、透き通るような肌を、細部まで鮮明に映し出す。


「フィーア……美しい……」



ガゼルの狼族の魔力が、フィーアの解放された魔力と触れ合うと、部屋の空気は熱い湿気を帯び、獣の息遣いが満ちた。

ガゼルは、もう理性を保てなかった。彼は、純粋な獣人の本能に従い、フィーアの肌を貪るように、熱い口付けを落とし始めた。

狼の衝動と増幅する歓喜

ガゼルの力強い抱擁と愛撫が、フィーアの高感度の身体に触れるたび、彼女の全身の細胞が、歓喜の電流に打たれたように震えた。通常の三倍に増幅された感覚は、ガゼルの野性的な愛を、灼熱の悦びへと変えた。



「んんっ……ガゼル……ちがう……そこ、は……!」



フィーアの吐息は乱れ、銀色の髪は汗で肌に張り付いた。彼女の体内の精霊の魔力は、ガゼルという第二の運命を受け入れ、荒々しい嵐のように渦巻き始めた。

ガゼルは、フィーアの反応に、愛しさと征服欲を覚えた。彼は、初めての番であるフィーアに、自分の愛がどれほど深いかを、身体の奥底に刻み込みたかった。

ガゼルは、狼族の絶倫な体力と、番への切なる愛を込めて、フィーアの最も奥深い場所へと辿り着いた。



「っ……フィーア!俺の番……!」

「ああ……ガゼル!まって……やさし……く!」


しかし、魔力の相性が抜群である二人の愛の行為は、優しさだけでは収まらなかった。ガゼルの情熱的な衝動は、フィーアの高感度の身体を、限界を超えた高みへと誘った。



その夜、フィーアはファブレムの愛とは違う、狼族の純粋で、情熱的な魂の愛を、全身で受け止めた。彼女の意識は、荒々しい悦びの波に飲まれ、獣の愛の叫びが、部屋に響き渡った。






夜明けが訪れ、部屋に差し込む光は、愛し合った二人の番を照らした。



フィーアは、全身に刻まれた狼族の愛の跡と、燃えるような熱を抱きながら、ガゼルの逞しい胸元で目を覚ました。ガゼルは、フィーアの銀色の髪に何度も口づけを落とし、その瞳は、満たされた幸福と愛に満ちていた。



「フィーア……愛している。俺の全てを、お前に捧げる」




フィーアは、二人の番という、この世界で最も特別な愛に包まれ、使命を終えた後の、永遠の安寧を感じていた。彼女の世界の調和は、二つの最高の愛によって、完全に守られたのだった。

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