38.竜の愛
バルザード王国に帰還し、銀髪の女神として王宮に迎えられて数週間。
ファブレムのフィーアに対する愛情は、もはや理性を超えた領域に達していた。特にフィーアの傷が完治し、彼女が『番』としての愛を受け入れた今、王の独占欲は抑えようがなかった。
その夜、ファブレムは執務を終えると、一刻も早くフィーアの離宮へ向かった。彼の魔力は、会う前からフィーアの魔力を求め、激しく脈打っていた。
部屋に入ると、ファブレムは視界に飛び込んできた銀色の髪のフィーアに、一瞬で心を奪われた。
「フィーア……」
彼の声は、愛と渇望で掠れていた。
ファブレムは、言葉よりも早くフィーアを抱きしめた。その抱擁は、二度と離すまいという、王の切実な決意の表れだった。
「今日は、私の傍を離れるな。一歩たりとも。その瞳も、その髪も、私の視界から消えることを許さない」
「今日は、というか毎日ですよ陛下」
フィーアは少し呆れた声で話す。
彼の囁きは、甘い愛の言葉であり、極度の独占欲に根ざした命令でもあった。
フィーアは、その激しい独占欲が、彼なりの深い愛だと理解していた。彼の逞しい腕の中で、彼女の心は、逃亡生活では得られなかった絶対的な幸福に満たされていた。
ファブレムの唇が、フィーアの唇に触れた瞬間、彼の荒々しくも純粋な竜人の魔力が、フィーアの精霊の魔力と完璧に融合する。
ドクン、ドクン、ドクン
二人の心臓が、激しいリズムを刻む。フィーアの全身の感覚は、魔力の高まりによって鋭敏になり、通常の人の三倍という極限の感度で、王の愛を受け止めた。
ファブレムの温かい手が、フィーアの肌に触れるたびに、魔力の熱がフィーアの細胞一つ一つを駆け巡り、甘い痺れと、耐え難いほどの悦びを生み出した。
「んんっ……ふぁぶれむ、さま……!」
フィーアの全身が震え、その吐息は熱に変わった。
彼女の銀色の髪が、背中に波のように広がり、愛の歓喜に揺らめいた。
ファブレムは、フィーアの過剰なまでの反応に、愛しさと征服欲を同時に感じた。
この愛しい番は、自分の力でしか満たすことができない。その事実が、彼の竜人族としての絶倫な体力を、果てしない情熱へと駆り立てた。
「フィーア。お前が、私を求めれば、私は永遠にお前を満たそう。その魔力、その全てを、私に預けろ」
ファブレムは、優しさと激しさを織り交ぜながら、彼女の全てを受け入れた。フィーアは、長年抑圧してきた愛の感情を、全て解放し、愛する王の全てを受け入れた。
「陛下っ、あのほどほどに...」
二人の夜は、番としての魔力の交換と、魂の深い繋がりが、夜通し続いた。
ファブレムの驚異的な体力は、フィーアの高感度な身体に、何度でも、尽きることのない愛と歓喜を与え続けた。
朝の光が、王の離宮に差し込む頃。
ファブレムは、疲労の色一つ見せず、フィーアの身体を抱きしめていた。彼の表情は、満たされた愛と深い満足に溢れていた。
フィーアは、彼の熱い胸元に頬を寄せた。
「陛下……もう、十分です。私は……満たされすぎぎて、、、喉と腰が痛いです。」
ファブレムは、その言葉を聞き、慈しむようにフィーアの銀色の髪に口づけを落とした。
「私にとっては、一瞬たりとも満足などしない。お前を愛し、お前に愛されることは、私の永遠の渇望だ。腰は、...そのうち回復するだろう...」
彼は、フィーアの額と自分の額を重ね、愛の誓いを魔力で共有した。
「フィーア。お前がこの愛を受け入れた瞬間から、お前は私の王国の心臓だ。私はお前の優しさに惹かれ、お前の美しさに命を懸け、お前の魂と結ばれた。私の全てをかけて、この愛と、お前の使命を守り抜く。決して、誰も、お前を傷つけることは許さない」
フィーアは、ファブレムの熱く強い愛に包まれ、王の番として、愛する者を守るという、新たな決意を固くした。彼女の心は、愛と使命、そして絶対的な安寧で満たされていた。




