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剣の守人  作者: なめなめ
剣の章
47/85

羽人との決着?(守人の場合)

 策にまんまとハマり、自らから身動きが制限される空中へ飛んだ間抜けな羽虫男。私は蜘蛛の巣にかかった蝶を仕留めるように渾身の一撃を放つ!!


「標本になって、くたばれ!!」


 殺意が込められる槍の先にあるのは羽虫男の心臓。それを貫くまであと数ミリ……そう確信した瞬間!?


 パァン!パァン!パァン……!!


 二丁の銃から矢継ぎ早に火を吹く。しかし、何故か私の身体にはダメージがまったくなくて……ベキッ!


 何かが壊れ砕かれる音聞こえる。それと同時に、自分が手にしてるものの重量が急速に軽くなったことに気づかされる!


「こ、これは!?」


 自慢の槍を見ると、何と穂先(ほさき)から三分一にあたる部分までが今の銃撃によって粉々に破壊されていたのだ!


「コイツ、最初から……!?」


 自分が相手の罠にハマった知り、無残な姿に変わった槍を腹いせ紛れに羽虫男へ投げつける!


「おっと♪」


 だがそんなものは簡単に避けられてしまい、またもや通路の壁へ向かって跳ばれる!


「くっ、ちょこまかと……え?」


 羽虫男は壁へ跳びついたと思ったら、そのまま天井にまで駆け上がって足の裏でピタリと逆さまに張りつく!


「こ、これは……羽虫というよりは、ヤモリって感じね……」


 けど、実際の相手はヤモリではなくて手練手管(てれんてくだ)強者(つわもの)。私を倒そうと企む敵だ!


「いくぜ、嬢ちゃん!」


 だから張り付いた天井を勢いよく蹴ると、二丁銃を向けて真っ直ぐにこちらへ突っ込んで来る!!


「へぇ、武器がない今の私になら楽に勝てるって感じかしら? だったら……ずいぶんと甘く見られたものね!!」


 私は魔力を集中し、紋章の力を解放する!


「な、何だあれは!?」


 明らかに変わる雰囲気に羽虫男の表情は一瞬強ばるが、勢いがつき過ぎて今更の方向転換は不可能。よって、彼は引き金を引く以外な選択ができないはず!


「くそっ、仕方ねぇ! こうなったら破れかぶれだ!!」


 案の定、銃口から吐き出る無数の弾丸。その全てが紋章の力を使用する私にはスローモーションに映り、最小限の動きだけで難なく躱す!


「さぁ、今度はこっちの番だけど……アナタの技を少し借りるわよ!」


 羽虫男を真似て通路の壁へ跳ぶと、ありったけの力を両足に込めて壁を蹴る!!


 ドンッ!!

 爆発的な跳躍で向かう先には、羽虫男の負傷している脇腹が!!


「な、なんだ……ぐわぁぉぉぉぉーーーー!!!」


 文字通りに弾丸となった体当たりを炸裂させると、その体勢のまま一気に反対側の壁にまで押し込む!!


「ぐえっ……あっ……」


 私の攻撃と強固な壁の間に挟まれて(うめ)く羽虫男は、無様に地面へ仰向けになって倒れる。


「げぼっ!」


 血反吐(ちへど)を吐うところから察するに、折れたアバラが内臓に突き刺さっているのが容易に見て取れた。


「フン、所詮は羽虫は羽虫であって無様なものね……でも、ここまで私を苦しめた褒美に、直ぐに楽にしてあげるわ」


 せめてもの情けで介錯(かいしゃく)を務めてやろうと思い、傍らに膝をついて手刀(しゅとう)を振り上げた時……


「まだ、安心するのは早いぜ守人!」


 何と驚くべきことに、羽虫男は急に息を吹き返して私にしがみついた!


「なっ!?」


 当然引き剥がそうとしてると、羽虫男は不敵な笑みを浮かべて言う。


「ヘ、ヘヘ……こ、こいつがオレの切り札だ……ぜ」


 直後、大きく開けられた減らず口の奥に見えたのは黒い筒状の……


「銃口!? 小型の銃を口に仕込んで……!?」

ひゃあな(じゃあな)……」


 パァン――――!!!

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