戦闘開始!(羽人の場合)
「うーん。立っている場所が変わったところをみると、ここが天空城とやらで間違いないんだよな?」
ゲートの光に包まれたオレは、気がつけば見覚えがない真っ直ぐな通路に立っていた。
「けっこう長いみてぇだが……ん?」
周りを観察をしながら歩いていたら、突き当たりに扉があることに気づく。
「……あの先に剣があるのか?」
なんて期待を胸に前へ進もうとしていると……バアァァァァン!! けたたましい音共に扉が開かれた!
「な、なんだぁ!?」
現れたのは頭から角生やした短い銀髪の少女。眼光は紅く、その手には使いなれた感じがする槍が握られている!
「何だ、あの娘は? 妙な格好をして……まさか!?」
この場所が天空城だとしたら、答えは一つしかない。そう考えたオレは、素早く腰から二丁の銃を抜いて戦闘態勢に入った!
「なぁ、もしかして嬢ちゃんが“守人”なのか?」
銃口を向けた先に立つ少女に一応は尋ねる。すると彼女は、鋭い目つきでこちらを見据えたまま無言で槍を前面に突き出したやや前傾姿勢の構え取って……
「他に誰がいると言うの?」
短いセリフを発すると同時、一直線こちらへ突進して来る!!
「へっ、ずいぶんと血気盛んな嬢ちゃんだ!」
オレは瞬時に二丁銃で狙いを定めると、挨拶代わりだ言わんばかりにの二発の銃弾を守人の眉間と喉へ撃ち込む……しかし、その二発はいとも簡単に槍捌きによって弾かれた!
「ちっ、狙いが正直過ぎたか……ならっ!」
さらに二発追加! 今度はそれぞれの弾丸を壁と地面に跳弾させて予想外の軌道へ変化させて攻撃……っが、それすらも意に介することなく躱されてしまう!
「フッ、つまらない真似をしてくれる!」
オレは薄ら笑いを浮かべて接近する相手に対し、尚も銃を向け続ける!
「こ、これなら、どうだぁぁぁーーー!!」
今度は弾倉に残った弾丸を一気に掃射!!
「うぁあだだだだだたただだぁぁぁーーーー!!」
次々に撃ち出される殺意の塊だが、守人はその一つ一つを捌き、躱し、弾き、叩き落としていく!
「く、くそっ、オレの銃撃が効かないなんて……」
そんなあまりの強敵へ弱気になりかけてると不覚にも?
「た、弾切れだと!?」
慌てて、次弾を装填しようとするも、守人は既に自分の間合いへ入ったと槍を突き出す!
「遅い!」
「ぐおっ!」
鋭い一突きがオレの右脇腹を掠める!
「あ、危ねぇ……もう少し踏み込みが深かったら、確実やられて……ぐふっ!」
逃れたと思ったのも束の間、攻撃を一撃で終わらずに返す刀で左脇腹へ柄の部分を使った追撃を加えられる!
「ぬ……ぬかった……」
何とか倒されはしなかったもののダメージが深いために、オレはよろよろと後退。
ま、まずいな……今のでアバラの二、三本は持っていかれたか?
あまりにもあっさりと重傷を負わされた現状に嘆きたくなるが、だからといって守人への闘争心を失った訳ではない!
「へ、へへ……見てろよ。オレの本領は、まだまだこれからなんだからよ……!!」




