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剣の守人  作者: なめなめ
守人の章
4/85

エリア(守人の場合)

 男の亡骸(ゴミ)を処分し終えた私は、剣のある広間へ戻るために来た通路を引き返す。


 ちなみにこの城にある通路は全部で六本存在しており、その全てが中央の大広間へ繋がっているため、他の通路を使う際は必ず広間を経由する必要がある。

 尚、それぞれの通路の先は別々の部屋や場所(エリア)に繋がってと思われるが、ここで敢えて()()()()表現(ひょうげん)したのには理由がある。


 それは、私自身が全てのエリアを直接確認した訳じゃないってことだ。


 六つのエリアの内、五つのエリアまでは何事もなく確認しているが、最後の六つ目だけはその手前にある扉に(はば)まれて確認できていない。


 もちろん、扉を開くためには一応の努力は試みたつもりだ。鍵穴らしきものを探したり、力ずくでこじ開けることだって何度も挑戦した。

 しかし、結局は何をやっても徒労(とろう)に終わるだけで扉が開かれることはなく、六つ目のエリアだけは現在も何があるのかわからないままだ。


 あとエリアといえるものには、“ゴミ”を処分したバルコニーをはじめ、書庫、倉庫、自然、寝室……そして、例の開かずの間の六種類が存在している。


 ―――っで、今の私はこのまま寝室へ戻って休もうかなと考えていたんだけど……


「う~ん。今日は夜更かしをしたい気分だから、書庫の方で何冊か本を見繕っていこうかな?」


 ということで、まだ見ぬ名作を求めて書庫のエリアへ向かうことになった。


 ―――書庫のエリアにて。


「さぁて、今日は何を読もうかしら♪」


 到着した書庫は剣の広間と同程度の広さがある大部屋。圧倒される数の本棚が立ち並び、その棚一つ一つには様々な本が所狭しと大量に所蔵(しょぞう)されてある。


「え~と、これはこのあいだに読んだから……」


 たくさんある本の背表紙を指でなぞりつつ、目ぼしいものを探していくと……


「おっ、あったあった!」


 指が止まったのは最近ハマっている続きものの小説。全千八〇〇巻もあるため、常に一、二冊は手に取る様にしている。ちなみに読もうとしてるのは三〇七巻と三〇八巻だ。


「あとは適当に……ん、これは?」


 目についたのは、幼子が興味を持ちそうな薄い絵本だった。


「ふーん、たまにはこんな変化球もいいわね♪」


 絵本を脇に抱え、さらに別の本を物色。


「これとこれと……これもいいわね!」


 そうやって次々と本を取り続け、気がづけば百冊近くの本を両手で抱えていた!


「くっ……さ、さすがにこれだけ多くなると……バランスが……ととと!」


 ふらつく足取りでどうにか本の(とう)を支えるが、正直かなりしんどいけど、それでも読書へ対する熱い情熱を抱く私は慎重に……かつ、ゆっくりと歩み進めていくのであった……

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